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敦賀、障害者ら海水浴 常設望む声、資金課題に /福井

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水陸両用車椅子を使い、海水浴を楽しむ参加者=福井県敦賀市の赤崎海岸で、高橋隆輔撮影
水陸両用車椅子を使い、海水浴を楽しむ参加者=福井県敦賀市の赤崎海岸で、高橋隆輔撮影

 水陸両用の車椅子を使い、体に障害があっても海水浴を楽しめるイベントが今月、福井県敦賀市の赤崎海水浴場で開催された。参加者からは感謝の声が絶えず、一過性のイベントではなくいつでも楽しめるように望む声も多かった。主催した市民有志も意欲的で、取り組みの広がりも期待される。【高橋隆輔】

 太いタイヤの水陸両用車椅子に乗った参加者たち。インストラクターの介助で砂浜に敷いたマットの上を進み、ゆっくりと海の中へと入ると、そのまま水に浮かんだ。

 同市の斎藤奈津実さん(41)の長女(3)は、先天性の障害で足が不自由で、この日が生まれて初めての海だった。最初は不安で泣いていたが、すぐに笑顔でインストラクターにつかまりながら海水浴を楽しみ始めた。我が子のたくましい姿に、「歩けないのはこの子の普通だから、できる限り健常児と同じ水準の経験をさせたい」と感激していた。

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