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ロシアが2008年8月に隣国ジョージア(グルジア)と軍事衝突した「グルジア紛争」の発生から今夏で15年が過ぎた。ジョージアには紛争の傷痕が色濃く残るが、大勢のロシア人が訪れている。ロシアがウクライナで「特別軍事作戦」を続ける中、ジョージアとの関係はどう変化しているのか。現地で探った。
首都トビリシの遺跡近くでは、ロシア語の会話が頻繁に聞こえてくる。ロシア中部サマラから来たというアントンさん(36)とその家族3人は「ここの景色は美しい。もう少し滞在したいが、明日には出発しなければ」と名残惜しそうだった。
ジョージアは以前からロシアで人気の海外旅行先だった。12年からは、1年以内の滞在ならばロシア人は査証(ビザ)を取得する必要がなくなり、人気に拍車がかかった。今年5月、4年ぶりに2国間の直行便の運航が再開され、ブームを後押ししている。米経済誌フォーブスのロシア版によると、今年は150万~200万人のロシア人が訪れる勢いで、110万人だった22年を上回るのは確実だという。
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