亀山つとむ氏 森下は甲子園のクッションボールの確認を CS以降は記録に残らないミスが命取り
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セ・リーグ 阪神2―3DeNA(2023年9月18日 甲子園)
【亀山つとむ 視点】阪神・森下が疲れ気味なのか、打撃が下降線に入り始めた印象だ。それが右翼の守備にも影響が出たのかなと感じた。
延長10回2死一、二塁から牧に許した右翼線への決勝打。エラーはつかなかったが、クッションボールの処理のミスで二塁打コースが三塁打になり、1点ではなく2点を失った。甲子園のクッションは独特で、打球によってはね方が変わる。普通は当たった後にポーンとグラウンドの方向にはね返るが、打球が速いとフェンスの縁を転がっていく。この場合、うまく処理しないと長打になる。今回は打球を真っすぐ追うのではなく、ポール際に向かって走った方が良かったかもしれない。
結果論だが、二塁打で止めていれば、10回裏の大山の本塁打で同点だった。外野の両サイド(左翼線、右翼線)のミスは即失点につながるし、CS以降は記録に残らないミスが命取りになることもある。
甲子園はホームでもあり、CSファイナルSの舞台でもある。森下はもう一度、クッションボールを確認した方がいいかもしれない。まだ1年目。練習でいろんなクッションの打球を打ってもらうのも一つ。練習ではフライを捕らなくてもいいくらいだ。不安を残したままCSに行くのが一番良くない。(スポニチ本紙評論家)