「出世できない」の声もあるが…共働き社員が転勤なしを選ぶメリット
毎日新聞
2024/12/12 11:01(最終更新 12/12 11:01)
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損害保険ジャパン(本社・東京都新宿区)の本店自動車営業第3部第2課の課長代理、今井勇太さん(39)は、2022年に東京から愛知への転勤を命じられ単身赴任をすることになった。
社内結婚の妻(39)と長男(9)、次男(7)の3人は都内の自宅に残り、今井さんは毎週末の帰省で、妻は「ワンオペ育児」で疲弊した。
そんな時、海外や国内全域に転勤の可能性がある「限定なし」という社内での自身の区分を、自宅から通勤可能(90分以内)な「地域限定」に変更できることを知り、会社の募集に応じることを上司に切り出した。
この記事は2回に分けて掲載します。
前編 「どっちが退職する?」 共働きの悩みの種・転勤制度の見直し相次ぐ
子どもとの時間を大切にしたい
「そうだよな、変えてもいいと思うよ」
上司の反応は驚くほど前向きだった。
毎週末に大変な思いで帰省していることを把握してもらっていたことに加え、20年に応募して認められた横浜ベイサイド支店の課長代理、冨田卓二さん(41)の先例があったことも大きかった。
一方で、親戚からは「出世できなくなる。会社人生を諦めるのか」と心配された。
それでも、決意は揺るがなかった。
「子どもの面倒を見られるのは小学生のときくらいまでで、タイムリミットはあと数年。子どもとの時間を大切にしたい」
22年の応募で区分変更が認められ、23年に愛知から東京に戻った。
それからは…
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