「運動会の曲はこれじゃないと嫌」。大学1年の女性(19)は小中学校時代、自分の希望ばかり主張してしまい、周囲から孤立していた。人間関係をうまく築けない特性がありながらも、支援や療育は受けられないままだった。今では生きづらさは和らぐようになり、夢に向かって歩んでいる。転機となったのは、身近な大人のある一言だった。【宮島麻実】
相模原市に住む、ゆいのさん(名前の漢字と姓は非公表)。発達障害の注意欠陥多動性障害(ADHD)の傾向が見られるが、診断基準を満たさない境界域にいる、いわゆる「グレーゾーン」だ。発達障害という言葉が広く知られるようになり、医療機関や相談機関を受診や相談に訪れる人が増えている。それに伴い増加していると考えられているのが、ゆいのさんのような「グレーゾーン」の人たちだ。
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