全国私立高校男女バレーボール選手権大会(全国私立高校バレーボール連盟主催、毎日新聞社など特別後援)は今年、30回の節目を迎える。「ウインターバレー」として親しまれた年末開催の時期を経て、今では、「さくらバレー」と呼ばれるようになった大会は、参加校にとっては、普段は対戦する機会が少ない他地区の学校と腕試しできる大切な機会。「みんなの協力があったから続けてこられた」と語る同連盟の久保田裕理事長に、大会の意義や歴史を聞いた。【橋本陵汰】
さくらバレーは、北海道▽東北▽関東▽東京▽北信越▽東海▽近畿▽中国▽四国▽九州――の10地区の代表校が高校バレーの私学日本一を競う大会。出場資格も私立高校に限られている。
大会開催の機運が芽生えたのは1991年。近畿私学バレーボール連盟が、東西の私立高校を集めた交流大会の開催を提案したのがきっかけだった。この呼びかけに東京の私立高校が呼応し、東京私学バレーボール連盟が発足。92年に「東西交流大会」が始まった。
その後、全国私立高校バレーボール連盟が誕生。交流大会を公式大会へ発展させたいという声が高まり、96年12月に第1回大会が開かれた。当時の愛称は「ウインターバレー」。大学やトップリーグに進む3年生にとって、卒業が近づく時期に参加できる貴重な公式戦だった。
入学控えた「新1年生」も参加OK
しかし、2011年に高校三大大会の一つ、全日本高校選手権大会(春高バレー)の開催時期が3月から1月に移動。これを受けて連盟はウインターバレーの開催時期を年末から翌春に移動させ、愛称も「さくらバレー」に衣替えした。15年からは3月開催が恒例となり、入学を間近に控えた新1年生も一足早く試合に参加できる特徴ある大会になった。
大会では、各地区の代表校が5校ごとのリーグで予選を争い、勝ち残った16チームが決勝トーナメント戦に臨む。予選を突破できなかったとしても必ず4回は試合ができるシステムで、久保田理事長は「せっかく全国各地から集まってくる。試合を多くさせてあげたい」とその意図を説明する。
予選リーグのシステムは出場校からも好評を得ている。特に強豪校の壁に阻まれ全国レベルの大会に出場する機会が乏しい中堅チームにとっては、またとない機会。指導者から「これからも大会を続けてほしい」という声が多いという。
30回目の大会は、今月25日に開幕。東京・町田市立総合体育館をメイン会場に、東京、神奈川両都県の10会場で男女各80チームが熱戦を繰り広げる。
久保田理事長は、「これまでの歴史を感じてもらいながら、戦ってほしい」と選手たちにエールを送る。大会最終日の28日には、同体育館で準々決勝、準決勝、決勝があり、春の私学ナンバーワンが決定する。
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