高級ゼリーや米が捨てられ… ごみ清掃芸人・滝沢さんが見た風景
お笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢秀一さんは芸能活動をしながら、東京都内のごみ収集会社で清掃員として働く。「ごみ清掃芸人」を自称する滝沢さんに、高級ゼリーセットやメロンが可燃ごみとして捨てられていた体験談や、「資源」を燃やさず分別することの重要性など、ごみ問題への熱い思いを語ってもらった。
――ごみ収集会社で働き始めたきっかけは。
◆13年前、私が36歳のときに妻が妊娠しました。よく出演した番組の終了などで仕事が減った時期で、貯金はゼロ。妻に出産費用に40万円かかると言われ、芸人以外の仕事を急いで探しました。当時は35歳という年齢制限を設けている会社が多く、知人の紹介でやっと就職したのが家庭ごみを収集する会社でした。
午前6時半に出社。2トンのごみを積めるパッカー車が満杯になるまで回収し、焼却処理などを行う清掃工場に運ぶ。それを1日6回繰り返します。パッカー車に積む際にごみ入りの袋を走って回収するので、体力を相当使います。当時は週5日勤務していました。
働いているうちに、ごみを通じて街や社会が見えてくる。ごみの集積所が汚い地域は、街の雰囲気があまり良くない気がします。可燃と不燃のごみが分別されず、散らかっている。汚れていると集積所にごみがポイ捨てされ、さらに汚くなる。そういう地域は治安も悪いように感じます。集積所がきれいな地域は分別のマナーも守られ、地域の目が行き届いていると感じます。街の雰囲気もいいですね。
そういった経験を通してごみ問題にとても関心を持つようになり、SNS(ネット交流サービス)を使ったり本を書いたりして、ごみに関する情報を発信しています。分別状況やどのようなごみがよく廃棄されているのかなど現状を知りたくて、今も週1回ほど清掃員の仕事をしています。
ごみ減らさないと捨てる場所なくなる
――著書の中で「金持ちはごみが少ない」と書いています。
◆金持ちほどたくさん物を買っていっぱい捨てるのかと思っていましたが、…
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