政府は28日の閣議で、賃金・雇用担当の矢田稚子首相補佐官の退任を決定した。退任は31日付。
矢田氏は電機連合出身の元国民民主党参院議員で、再選を目指した2022年参院選で落選。23年9月の内閣改造の際に当時の岸田文雄首相が首相補佐官に起用し、石破政権でも再任された。起用には、国民民主側とのパイプを太くする政府・自民党の思惑もあったとされるが、国民民主との距離は縮まらなかった。
矢田氏は補佐官として男女の賃金格差解消のための政府のプロジェクトチーム(PT)の座長を務め、26日には対策をまとめたPTの報告書を石破茂首相に提出していた。
林芳正官房長官は28日の記者会見で矢田氏の退任について「担当いただいた内容に一区切りがついたところであり、それを踏まえて首相が判断した」と述べた。後任の賃金・雇用担当の補佐官を置くかについては「担当分野、人選、タイミングを含めて首相が必要に応じて判断する」と述べるにとどめた。【鈴木悟】