新型コロナワクチンの不要論を発信してきた政治家が、今夏の参院選に挑もうとしている。
国民民主党が擁立を決めた、元格闘家の須藤元気氏(47)。立憲民主党時代にも1期、参院議員を務めた経歴を持つ。
コロナ禍で、国民民主はワクチン接種の促進を政府に求めてきた。
政党と自分のスタンスに、どう整合性を取るのか。過去の発言をどう考えているのか。街頭活動を続ける本人を直撃した。
「なぜ擁立したか説明を」
コロナ禍以降、須藤氏は繰り返し、ワクチンの接種は不要と発信してきた。
須藤氏のX(ツイッター)には、「ワクチンが始まってから死者激増」(2023年10月)▽「もういい加減ワクチン接種を進め続ける理由はないでしょ」(23年11月)――といった投稿が今も残る。
一方、国民民主は正反対の政策を訴えてきた。
玉木雄一郎代表は22年2月の記者会見で「3回目のワクチン接種を急ぐべきだとずっと提案してきた。政権には、接種を進めようという熱意がない」と述べている。
コロナ禍でも、ワクチンに対する国民の認識はさまざまだった。不信や忌避感は否定されるものではなく、打つかどうかは個人の裁量に任されてきた。
問題視されているのは、ワクチンへの考えそのものより、所属する政党の方針との食い違いだ。
国民民主が5月14日、須藤氏を参院選比例代表に擁立すると発表すると、Xでは「なぜ擁立したのか国民民主はきちんと説明してほしい」などの指摘が相次いだ。
秘書を通じて取材を申し込んだが、回答はない。そこで、街頭で本人に質問をぶつけた。
「自分は専門家ではない」
公認発表から2週間が過ぎた5月28日の夜、須藤氏の姿は地元のJR亀戸駅前(東京都江東区)にあった。
党公認キャラクター「こくみんうさぎ」をあしらったヘルメットをかぶり、「日本を元気に」と書かれたたすきを掛けている。
玉木代表の街頭演説に同行した須藤氏は、報道陣の取材に10分弱、応じた。
「党の一員として理解を深めたい」
「党はデータ重視で実効性の高い対策を追求している。私もリスクと利益を比較して議論していきたい」
ワクチン関連の質問に対して語ったのは、…
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