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ブラック・チェンバー・ミュージック

「ブラック・チェンバー・ミュージック」は、米朝の駆け引きが続く国際情勢を背景にしたフィクション。日本で散逸した幻の「ヒッチコック論文」を、北朝鮮からの密使と日本人のペアが捜すことになります。謎めいた物語をお楽しみください。

    プロフィル

    著者・阿部和重

    1968年山形県生まれ。日本映画学校卒業。1994年に「アメリカの夜」でデビュー。以後、ポップカルチャーをちりばめた世界観や緻密な描写で評価と人気を集めた。2005年「グランド・フィナーレ」で芥川賞。「シンセミア」(毎日出版文化賞など)「ピストルズ」(谷崎潤一郎賞)に続く、出身地を舞台にした「神町トリロジー」の完結編「オーガ(二)ズム」を9月26日に文芸春秋から刊行。

    写真・相川博昭

    1969年神奈川県生まれ。日本映画学校を91年に卒業。映像制作や写真撮影が専門で、現在、フリーの写真家として活動。映画学校で同級生だった作家・阿部和重さんと親交があり、阿部さんの過去作品「シンセミア」の雑誌連載でもタッグを組んだ。青山真治監督の映画「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」のスチールなども手がけた。

  • /170 阿部和重 写真・相川博昭

    「ああ、あの女か」「じつは彼女にいろいろと親切にしてもらってまして、地下にこもって延々と探し物にかかりきりじゃ気が滅入(めい)るだろうからって、わざわざiPod…

  • /169 阿部和重 写真・相川博昭

     横口健二は即答できない。答えに窮しているわけではなく、書類の整理とチェックの作業に没頭しすぎていたため頭がまわらなくなっているせいだ。 息もはずんでいて、口の…

  • /168 阿部和重 写真・相川博昭

    「注意点とか」「はい」「そうですね、無断でここにあるものを持ちだしたりせず、お帰りのときに、今よりもちらかした状態になっていたりしなければさしつかえありません」…

  • /167 阿部和重 写真・相川博昭

     しかしこうしているあいだにも、この非情な闇ビジネスの現実は刻一刻とタイムリミットに近づいているわけだ。したがって、どのみちこちらに選択の余地などありはしないの…

  • /166 阿部和重 写真・相川博昭

     沢田龍介と彼女がどんなやりとりをかわしたのかは見当もつかない。新潟ヤクザがあまたの修羅場でつちかってきた勘を働かせ、こちらのひと芝居を自然にひきついでくれたと…

  • /165 阿部和重 写真・相川博昭

    「だからなにしてんのてめえは、ぐずぐずしてねえで替われよほら」 そんな威圧感たっぷりの催促に聴覚が襲われているいっぽう、どす黒いアイメイクにいろどられた殺伐たる…

  • /164 阿部和重 写真・相川博昭

    「だからつまりですね――」 ふたたび嘘(うそ)がばれたらしゃれにならないと思い、なるべく熊倉リサとは目があわないように体の向きを少しずつななめにずらしてゆく。そ…

  • /163 阿部和重 写真・相川博昭

     それにしても、これは絶妙のタイミングでの着信と言えるが道はますますけわしさを増してしまった。選択をあやまれば地獄へ直行しかねないわかれ道にでもさしかかっている…

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