
連載
未来への手紙プロジェクト
赤ちゃんが生まれた喜びをつづった読者からの手紙を紹介します。
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#279
成長、ありがとう(あらたのおとんさん)
4/18 02:01 516文字娘が生まれたのは22年も前のこと。私の仕事中に妻から電話があり、妊娠の報告を受けました。8カ月後、娘の出産は難産でした。入院翌日に仮死状態で誕生し、担当の先生をはじめ看護師さんの手当てにより一命を取り留めました。妻の希望で立ち会いはせず、産後聞いた話です。 出産を待っていた私は娘の産声を聞き、今ま
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#278
諒くんの背番号(マポちゃん)
4/11 02:03 494文字◇諒(りょう)くんの背番号 「レミンちゃんをナンパする諒くん」 ママはいつもこんなふうに面白いタイトルをつけて動画を送ってきてくれます。ポチっとすると、3カ月になる諒くんは、お顔の横に置かれたお姉ちゃんのお人形に「あう~」を連発しながらの猛アタック! 何とも可愛くて繰り返し見てしまいます。 コロナ
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#277
22歳になった歩美ちゃん(静澄子さん)
4/4 02:01 385文字◇22歳になった歩美(あゆみ)ちゃん 生まれた時から小さな赤ちゃんで内向的だったあなたが、自分の選んだ道に進みたいと突然上京し、1人暮らしを始めました。折悪く昨年よりコロナウイルスによる感染症の拡大で、どうなることかと心配の毎日。成人式も中止で残念でした。 でもお母さんと、お姉さんが着た振り袖姿の
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#276
リカちゃんへ(大和直子さん)
3/28 02:05 578文字3歳で白血病と診断され、1年近く入院していた次男のハルちゃんが退院して7カ月。5歳になって保育園に通い、空手のおけいこにも行って元気だけれど、毎日1回抗がん剤を飲み、月2回は病院に行って血液検査。抗がん剤は免疫機能を下げるから、コロナにかからないか心配しているけど、感染症予防の薬も投与してもらって
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#275
廉ちゃんへ(みっちゃんばあばさん)
3/21 02:02 529文字◇廉(れん)ちゃんへ 予定日が近づき、ママに出産の兆しがあり、入院した次の日の午前2時ごろ、生まれそうですと連絡を受け、パパとばあばは急いで病院へ行きました。 あなたは大きな産声をあげて生まれてきました。丸々とした赤ちゃんでした。パパがつけてくれた「廉」という名前、とてもすてきです。それから1カ月
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#274
ありがとう、えりちゃん(ヤっちゃん)
3/14 02:01 438文字私は自分の名前が大嫌い。なぜ嫌いかと言うと、名前の漢字を他の人から聞かれたとき、私は、安心のアンに子どものコです、と答える。でも、聞いてきた人は、「安いっていう字ですね」と聞き返す。これがイヤでイヤでたまらなかった。 しかし孫娘が、私に安子という名前を大好きにしてくれた。私のスマホに、お話がままな
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#273
小さな紳士(としばあばさん)
3/7 02:01 495文字こうちゃんは、じいじとばあばの2人目の孫として、予定より2カ月早く会いに来てくれました。4月には3歳になりますね。 6歳違いのお姉ちゃんが大好きなこうちゃんは、お姉ちゃんのコピー人間。このごろはお出かけするときに、「はい、お姉ちゃん、お姉ちゃんの」と言って、マスクを渡したり、靴下を渡したりします。
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#272
生まれくる君へ、育ちゆくあなたへ 無事に会えた喜び コロナ禍、感染防止徹底
2/28 02:01 2001文字赤ちゃん誕生のドラマを書き残す「未来への手紙プロジェクト」(日本フィランソロピー協会主催、毎日新聞社、日本クリニクラウン協会共催)は2011年、東日本大震災の年に始まりました。10年を迎えた今、新型コロナウイルス禍という試練に再び直面しています。夫の立ち会いや家族の面会がかなわない中、孤独や不安と
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#271
いのちのバトン(柴沼迪子さん)
2/28 02:00 538文字コロナ禍の11月、ひとりの男の子が産声をあげた。父親は私の弟の三男。彼は平成元年、末期がんの母親の命がけの出産でこの世に生を受けた。育てることはできない、すべてを後に託すしかない、すべて承知の上での決断を、周囲のだれも止めることはできなかった。母親は40日後に亡くなる。34歳だった。 小さく小さく
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#270
生まれくる君へ、育ちゆくあなたへ 無事に会えた喜び 山本重也さん、高橋陽子さんの話
2/28 02:00 456文字◇体験、親子の宝に コウノトリが未来へ手紙を運んでくれるというイメージで、プロジェクトのマークを描きました。コロナ禍の中の出産、本当に大変だと思いますが、産後の時間を使って、ぜひその体験を手紙に残してください。その手紙はいつの日か、時間という名のコウノトリに運ばれ、親と子供の宝物になると思います。
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#269
生まれくる君へ、育ちゆくあなたへ 無事に会えた喜び 選&朗読 加藤登紀子さん評
2/28 02:00 571文字「未来への手紙プロジェクト」は歌手、加藤登紀子さんが2009年に作った歌「君が生まれたあの日」をきっかけに11年から始まりました。この歌では父が20歳の息子に「君が生まれたあの日僕は君に手紙を書いた」と打ち明け、託した思いが歌詞になっています。 ◇幸せの形、いろいろ たくさんのエピソード、お手紙あ
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#268
命の恩人、翔ちゃんへ(ハマばばちゃん)
2/21 02:01 452文字保育園の先生のお誕生日カードに「いつもニコニコ笑顔で、目が合うと顔をくしゃくしゃにして笑う翔ちゃんが、大好きです」と書かれてあったそうですね。 2年前、あなたが生まれそうと連絡があり、慌ててお家(うち)へ行ったけれど生まれず、いったん自宅へ帰りました。帰ったその夜中に、なんと健康だったじじちゃんが
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#267
なっちゃん誕生 (丸房代さん)
2/14 02:00 502文字なつ希ちゃんが生まれてきてくれたのは、令和2年5月8日。日本中が、否、世界中がコロナの恐怖に戦々恐々としている頃。ただでさえ初めてのお産にあなたのママは不安であったろうに、3密回避の名目でたったひとりでお産という闘いに挑んだ。 無事、可愛いなつ希ちゃんに会えたのは誕生して10日目。大きな声で泣いて
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#266
君の名前 (小野和子さん)
2/7 02:01 367文字君の名前は「楽」(たのしい)と書いてガクと読みます。 音楽の「楽」、そして、苦あれば楽ありの「楽」です。君の父さん、母さんが、一生懸命考えて、いっぱいある中から選んだこの名前。いい名前だとバァは思います。 たぶん、誰もが生まれて初めて受け取る世界中でたったひとつの贈り物……名前。それが君の「楽」(
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#265
紗奈ちゃん、千紗ちゃんへ (西村義弘さん)
1/31 02:01 416文字紗奈ちゃん、千紗ちゃんは、一卵性の双子で予定日より3カ月も早く生まれざるを得ない運命で誕生しました。誕生日は必然的に決まり、偶然にもじいじと同じ日に帝王切開で生まれましたね。 生まれてすぐ医療機器の何本ものチューブにつながれ、危機感を持ちながら保育器で過ごしていましたね。じいじもばあばもコロナ禍の
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#264
「ジイジ」と呼んで (鈴村冨二男さん)
1/24 02:00 477文字アメリカ人の父と日本人の母を持つ孫が間もなく2歳になる。2歳ごろは成長過程の“イヤイヤ期”と呼ぶらしい。東京、大阪で離れて暮らしているので、ビデオ動画を見るだけの成長であるが、確かに気に入らなければ「イヤイヤ」と言っている。 言葉が少しずつ発せられるのも、2歳ごろからだろう。ダディの日常生活は英語
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#263
赤ちゃん、しがみついていて (くうさん)
1/17 02:01 485文字以前この欄に、不育症を乗り越えた出産で孫を授かったおばあちゃんのお手紙があり、何度も何度も読み、切り抜きました。お守りにしています。 ◇ ◇ お嫁さんが妊娠5カ月に入り、はじめて安定期になったと息子からの手紙にあった。今回が5回目の妊娠である。 1回目の妊娠を知ったのは
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#262
ことちゃんへ(くめばあちゃん)
1/10 02:01 457文字おじいちゃんとおばあちゃんと18歳になる猫のきぃちゃんは、福島で東日本大震災を経験しました。その後いろんなことが落ち着いて、元の生活が戻ってきて、ことちゃんが生まれました。もうすぐことちゃんは3歳の七五三を迎えます。 ことちゃんはおばあちゃんちを離れ、都会に近い街で暮らしています。今、コロナという
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#261
退院おめでとう(奈良のばあばさん)
1/3 02:03 467文字ミーちゃん、無事の退院おめでとう。長い入院生活をよくがんばりましたね。やっと家で皆と暮らせますね。 コロナ禍の中での妊娠。健診も少なく心配していましたが、無事に生まれてくれてどんなに喜んだことでしょう。なのに、お母さんと一緒の退院がかなわず、1人居残り、原因不明の体調不安定。小さい体で大きい機械の
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#260
なっちゃんへ(坂巻まり子さん)
12/27 02:01 535文字コロナと猛暑を乗り越えてなっちゃんは生まれましたね。 なっちゃんのママの名前が亜希、お兄ちゃんの名前が和希、そしてなっちゃんの名前が夏希。じーじとばーばは、二人目は男の子だったら、パパの名前から1文字いただいてと思っていたのに、女の子だとわかってからはどうやらパパとママは「夏希」と決めていたみたい
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本紙記者でオリンピック・パラリンピック室所属の柳沢亮(29)と、東京本社技術センターでITエンジニアとして勤務する柳沢茜(27)の夫婦に2017年10月、長男・健(たける、2歳)が生まれ、出生時に先天性の二分脊椎症が判明しました。日々の生活などを通して夫婦がどのように息子の障害を受け入れ、向き合ってきたのかを振り返ります。また、通院・入院の悩みや医療的ケア児が直面する保育園の問題について、行政などとの協議の中でどう解決するのか、奮闘する様子も伝えます。 難病を公表することに悩みましたが、息子にとって数年後、十数年後によりよい社会になってほしいという願いを込めて記します。
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