赤ちゃんが生まれた喜びをつづった読者からの手紙を紹介します。
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ゆう君おめでとう!そしてありがとう!(とも子チャーちゃん)
2022/3/27 02:01 552文字寒い2月、建国記念の日生まれのあなたはもう2歳ですね。 遊びに来るごとに元気で、腰が弱りかけのひいばあちゃんが相手でも、好奇の目で家中の置物を眺めて問いかけ、あまり玩具を置いていなくても引き出しの中からメジャーや文房具など見つけて楽しそうに。遊びの中での集中力や根気、その成長の日々を見てじいちゃん
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二つの宝物(ちいちババアさん)
2022/3/20 02:01 500文字私の宝物が一つ増えました。娘に第2子が生まれたのです。長男で名前は樹生(いつき)といいます。初孫の長女が生まれてから、もう一人は産みたいと言っていましたが、2年たっても何も言わないし、娘も40代に入り年齢のこともあるし、あんまり聞くのもためらわれたけれど、やっぱり一人っ子だとさみしいと思いながら、
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過去から未来への手紙(入り江わにさん)
2022/3/13 02:04 507文字これは息子が生まれる前に書いた手紙です。お産で私が死んだら見せるつもりでしたが、生きているので見せていません。 ◇ 赤ちゃんへ あなたがおなかにいる時、神戸で大きな地震がありました。たくさんの人が死にました。あなたのようにまだおなかにいる赤ちゃんを守って、あるお父さんはお母さんの上に倒れてくる
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お母さんとお父さんが生まれた日(櫂映人さん)
2022/3/6 02:01 546文字あなたたちが生まれた日は雪が降るとても寒い日でした。天が、双子のあなたたちの誕生をお祝いしてくれている。と、僕は思いました。 切迫早産の危険から、お母さんは出産の2カ月半前から入院しました。お母さんはお医者さんから絶対安静を命じられ、長い我慢を強いられ、新型コロナウイルスの流行のため面会もできませ
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生まれくる君へ、育ちゆくあなたへ ともに誕生喜び11年、幕
2022/2/28 02:00 1402文字赤ちゃんが誕生したドラマを手紙で書き残す「未来への手紙プロジェクト」(日本フィランソロピー協会主催、毎日新聞社、日本クリニクラウン協会共催)は3月末をもって紙面掲載を終了します(手紙の募集は2月末で終了)。2011年7月からの約11年間に寄せていただいた数多くの手紙は、たくさんの読者を感動させまし
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生まれくる君へ、育ちゆくあなたへ 原点の物語、生きる力に 加藤登紀子さん
2022/2/28 02:00 1013文字11年間、お母さん、お父さんだけでなく、赤ちゃんの誕生に関わった多くの人たちからたくさんのお手紙をいただきました。不妊治療のかいあって赤ちゃんを授かったお母さん、赤ちゃんの笑顔に助けられたというシングルマザー、最近は新型コロナウイルス禍で孫になかなか会えないという祖父母の方からの話も多く寄せられま
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生まれくる君へ、育ちゆくあなたへ 日本フィランソロピー協会・高橋陽子理事長
2022/2/28 02:00 747文字◇子供は宝物、伝え続ける 私たちの協会は、一人一人が、かけがえのない社会の一員としてお互いに助け合い支えながら、できることで社会に貢献することを目的に社会貢献活動の推進をしています。「未来への手紙プロジェクト」は次世代を担う子供たちに、より心豊かで活力ある社会を手渡したいと思い、その一環として主催
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長男と次男、私にはどちらも可愛い息子たち(くうりんさん)
2022/2/27 02:00 576文字あれはまだ暖かい季節だったはず。突然襲った破水に新米医師は「お小水です、妊婦によくあります」と片付けた。どんどんあふれていくのが心配で翌日また病院へ行ったけど、その医師は方針を変えない。あの時、病院を変えていたらと何十回思ったか。かくして私の子は17週で旅立っていった。 もう少し後なら、もう少し育
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孫たちへのエール(酒田マロさん)
2022/2/20 02:01 605文字昨年3月、5年間のイギリス赴任を終えた長女一家が帰国した。それに伴い、10歳と8歳の孫たちは「帰国子女」となった。10歳の孫は5年前、幼稚園の「年中組」でイギリスに渡り、小学校の「0年生」に編入され、すぐに1年生になった。英語が話せなかったので、とても苦労をしたようだった。しかしその後、苦難を乗り
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福の神(サファイアさん)
2022/2/13 02:00 466文字生まれて初めて「ひいばぁーば」と会った時、満面の笑みで、はしゃぐあなたに「ひいばぁーば」は、ノックアウト。「じいじ」や「ばぁーば」も一瞬であなたにメロメロになりました。初めての育児で奮闘する私にとっても、あなたが見せてくれる笑顔は、肩の力が抜けホッと一息つける瞬間でした。 あなたの笑顔は、雰囲気を
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たくさんのありがとう(あのねさん)
2022/2/6 02:02 579文字寒い冬の夜。コロナ禍で初めての出産。不安ばかりだったけど、そんな気持ちを察してか、あなたは思っていたよりも、早く生まれてきてくれたね。 その日から始まった育児は、初めてのことばかり。一つ一つが手探りで、自分の時間も、余裕もなく、孤独で正直何度もくじけそうになりました。だけどあなたと向き合う中で、自
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かわいい3人目の天使ちゃんへ(ハッピーちゃん)
2022/1/30 02:00 493文字一升餅のお裾分けをいただきました。生まれて初めての誕生日、おめでとう。 雨の早朝、東大寺へお礼参りにいきました。ママの出産の日まで、楽しみよりコロナの恐怖との闘いでした。テレビで大仏様の御胎内に写経を書いて納めることができるという話に心救われて、生まれて初めて写経を経験したことを思い出します。出産
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君がいてくれること(センチメンタルなおばさん)
2022/1/23 02:00 539文字産院のガラス越しに、母と2人で見た君は、両手をしっかり握ってすやすやと眠っていた。「おじいちゃんがいたら、どんなに喜んだか」。うれしそうにのぞきこんだ母は涙ぐむ。母は体がだんだん動かなくなる難病を抱え、父の急逝にすっかり気落ちしていた。その沈んだ我が家に、ついに男の子誕生。初々しく輝く、小さな生命
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未来を生きる君たちへ(もみじさん)
2022/1/16 02:01 479文字私は若い頃、子どもを持つことに消極的でした。日本や世界で起こるさまざまな問題を見て、今のこの世の中に生まれ出ることは幸せなのだろうか?と思っていたからです。でもきっかけは、めいの誕生。かわいらしい姿、妹夫婦の幸せそうな様子に、社会への憂いなどどこへやら、「私も赤ちゃんを迎えたい」と強く願いました。
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9ミリの児(水野タケシさん)
2022/1/9 02:01 602文字オネイちゃん、結婚披露宴おめでとう! 2020年の入籍から1年、コロナ禍ということもあって、いろいろと迷ったみたいだけれど、本当にすてきな式でした。参加できてうれしく思っています。 邯鄲(かんたん)や まだ9ミリの おなかの児(こ) これはエコー検査の君の画像を見て詠んだ俳句。27年前に9ミリだっ
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この世でひ孫と出会う(飯田秀夫さん)
2021/12/26 02:02 483文字君が生まれる2年前、旅先で倒れて少々不自由な身体になってしまった。大好きだったドライブもままならない日々。つまらないな、自由に行きたい所へ行けなくなった、と毎日を嘆いて過ごしていました。 そんな中、孫娘から「おなかに赤ちゃんがいるよ」との吉報。(性別を発表する)ジェンダー・リビール・ケーキカットの
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あなたへ(麗仙さん)
2021/12/19 02:00 376文字くれなゐの 二尺伸びたる 薔薇(ばら)の芽の 針やはらかに 春雨のふる ばあばの大好きな正岡子規の歌です。あなたの生まれる日、洗濯物を干そうと庭に出たら、明るい日差しの中からキラキラ輝く雨粒が落ちてきました。神様の祝福と思いました。ほんときれいな雨でした。雨は万物に潤いをもたらします。あなたはそん
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護へ(福森茂香さん)
2021/12/12 02:00 548文字◇護(まもる)へ 7歳のお誕生日おめでとう。この1年は、幼稚園卒園、小学校入学といろんなことがありましたね。幼稚園の卒園式では、私が帰りを急ぎ、帰りたくなかったと言われた時は可哀そうなことをしたなと思いましたが、後になって、卒園のさみしさで泣きそうになっていたので、あの場にいたくなかったと聞いて、
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命をつないで。(村上ひかるさん)
2021/12/5 02:00 573文字ゆりは5歳半の女の子。3年半前に亡くなった母から受け継いだ、犬のパピヨンです。 1人暮らしの母は80歳にして初めて、子犬を飼うことにしました。その名に似合わず、ゆりはおてんばで、きかん坊。元気いっぱいなゆりに手を焼いて母は怒ったり、笑ったり。娘のような、孫のような、かわいい相棒との生活は、母の晩年
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るんるんへ(えつかさん)
2021/11/28 02:01 587文字るんるん、新しい学校はどうかな? ママが選んだランドセルを背負って行ってる? ママもパパも通った小学校だよ。楽しいといいな。 夏休み、突然ママが死んじゃったね。パパが心臓マッサージをしたけどダメだった。るんるんはそれを見てたんだね。つらかったね。えらかったね。生き返ってほしかったね。ママはるんるん
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本紙記者でオリンピック・パラリンピック室所属の柳沢亮(29)と、東京本社技術センターでITエンジニアとして勤務する柳沢茜(27)の夫婦に2017年10月、長男・健(たける、2歳)が生まれ、出生時に先天性の二分脊椎症が判明しました。日々の生活などを通して夫婦がどのように息子の障害を受け入れ、向き合ってきたのかを振り返ります。また、通院・入院の悩みや医療的ケア児が直面する保育園の問題について、行政などとの協議の中でどう解決するのか、奮闘する様子も伝えます。 難病を公表することに悩みましたが、息子にとって数年後、十数年後によりよい社会になってほしいという願いを込めて記します。