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論の周辺

本や雑誌をはじめ世に飛び交う「論」から、さまざまな話題・現象について考える。

  • 「軽く」書かれた重い紛争体験

     「最近、いい本ない?」とは、気の置けない友人と交わす日常的なあいさつだ。「いい本」とは何だろう。面白い物語、斬新なテーマ、緻密な論証……いろんな場合があるだろ…

  • 山崎正和さんのメモと雑談

     劇作家、評論家の山崎正和さんが8月19日、86歳で死去した。本紙書評欄の執筆者であり、また論壇の重鎮として何度も取材や寄稿を引き受けてもらった。記者が垣間見た…

  • ベ平連に見る「70年」の転換

     75年を経た戦後の転換期に1960年代後半から70年代初めを挙げる見方は多い。政治史研究者の平井一臣さんの著書『ベ平連とその時代』(有志舎)を読み、その感を新…

  • 物を書く人間の責務として

     7月上旬、作家の村上春樹さん(71)に会い、長時間インタビューすることができた。話題はラジオのディスクジョッキー(DJ)体験に始まり多岐にわたったが、ここでは…

  • 政治改革とは何だったのか

     「政治改革」が叫ばれた時代があった。1980年代末から21世紀初めにかけては、この言葉を目にし、耳にしない日はなかったといっても過言でない。待鳥聡史・京都大教…

  • 「細部に入る」ということ

     新型コロナウイルスの世界的感染拡大がもたらした事態をどう考えたらいいのか。多くの人々がさまざまな視点から発言しているが、できることなら考えを聞いてみたいと思い…

  • 古井由吉さんの批評眼

     「鎮花祭、花鎮めの祭りというもののあることを、毎年、住まいの正面に咲き盛る花の散る頃になると思う」「散る花とともに四方へ飛び散る悪疫を、歌舞もまじえて、宥(な…

  • ある和解と「木のスタジアム」

     パルテノン神殿やピラミッドを挙げるまでもなく、さまざまな芸術の中で建築は最も大がかりで人の目に触れやすく、時代を象徴する存在となる。少なくとも近代以降は、建築…

  • 王権と神仏の対抗で描く

     「わが日本古(いにしえ)より今に至るまで哲学なし」――明治の思想家、中江兆民の有名な言葉を第1章の冒頭に置いた『日本思想史』(岩波新書)を読んだ。仏教学者の末…

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