
特集
MOTTAINAI
毎日新聞社とノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが共同で提唱し、2005年にスタートした「MOTTAINAIキャンペーン」。
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地球の肺を守ろう~コンゴ熱帯雨林保護の最前線から(13)感染症予防にも気候変動の抑制が重要=大仲幸作
12/1 11:33 1672文字私が赴任していたコンゴ民主共和国では3月下旬、チセゲティ大統領がコロナ対策のために突如、国境封鎖を命令すると、国際航空便の往来もストップしてしまいました。そんな中、私たち家族は米国政府が手配したチャーター機に何とか席を得て、ワシントン経由で、まだ肌寒さの残る成田空港に降り立ちました。あれからはや7
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地球の肺を守ろう~コンゴ熱帯雨林保護の最前線から(12)村民に「持続可能な開発」の重要性訴え=大仲幸作
5/25 11:40 1594文字「地球の肺」と呼ばれるコンゴ盆地の広大な熱帯林は、どうして減少が進んでいるのでしょうか。私はその答えを求め、コンゴ盆地の周辺部に位置するクイル州のイディオファ地区への出張を企画しました(前回参照)。 キンシャサから丸2日間かけて、やっとのことでイディオファまで到達した私たちは、早速、近隣の村々を目
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地球の肺を守ろう~コンゴ熱帯雨林保護の最前線から(11)オフロード続きの陸路視察行=大仲幸作
3/5 19:51 1650文字116万ヘクタール……これはコンゴ民主共和国で1年間に減少した森林の面積です。米国メリーランド大学の研究チームの最新の研究成果によると、コンゴ民主共和国はブラジル、インドネシアに次いで世界で3番目に森林減少が進んでいる国とのこと。驚くことに「地球の肺」から秋田県に匹敵する面積の森林が年々消失してい
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地球の肺を守ろう~コンゴ熱帯雨林保護の最前線から(10)「温暖化の火薬庫」泥炭地の保全に取り組む=大仲幸作
12/20 13:58 1595文字「泥炭地?まだまだ聞き馴れない言葉ですね。」いつもお世話になっている毎日新聞の記者の方からこのコメントを聞いて、私は今回のコラムで、この難題を取り上げることに決めました。 泥炭地は枯死した植物が十分に分解されないまま泥状の炭の一種となって厚く堆積することで形成されます。その分布は沼地や湿地を中心
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地球の肺を守ろう~コンゴ熱帯雨林保護の最前線から(9)熱帯雨林の保護と航空業界の気候変動対策=大仲幸作
11/26 14:52 1615文字令和元年も残すところ、あと1カ月となりました。この年末年始に海外旅行を計画されている方も多いのではないでしょうか。 ところで、読者の皆さんは、飛行機が排出する温室効果ガス(CO2)について、これまで考えてみたことはありますか? ご存じない方も多いと思いますが、世界を代表する航空各社のホームページ
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地球の肺を守ろう〜コンゴ熱帯雨林保護の最前線から(8)「環境重視」示した新政府=大仲幸作
10/17 14:01 1548文字数カ月ほど前から世界で注目を集めている南米アマゾンの森林火災を、私はここコンゴ民主共和国の首都キンシャサから複雑な思いで眺めています。途上国政府の開発重視の方針、違法活動によって深刻化する森林減少、途上国と国際社会(特に欧米諸国)との環境政策を巡るあつれき……。熱帯雨林問題のこうした構図は、何もア
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地球の肺を守ろう~コンゴ熱帯雨林保護の最前線から(7)民間ビジネス促進を図るTICAD=大仲幸作
9/18 11:56 1574文字「オオナカは、コンゴにおいて、まるで〝水を得た魚〟のように仕事をしている」。コンゴ民主共和国環境省のトイランベ次官は、8月28日~30日にかけて横浜で開かれたアフリカ開発会議(TICAD)に併せて来日し、私の派遣元である林野庁を表敬した際、そうコメントしました。私の元上司を含め、同席者が吹き出しそ
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地球の肺を守ろう~コンゴ熱帯雨林保護の最前線から(6)期待される「REDD+」=大仲幸作
8/5 12:00 1270文字開発か保全か…。熱帯雨林について議論する時、これまで幾度となく繰り返されてきた問いかけです。ここコンゴ民主共和国においても、貧困層の減少を図るために開発を推し進めようとするコンゴ政府と、熱帯雨林の保全を訴える欧米政府、環境団体などの間で意見の対立が起こっています。しかし、そんな二者択一の議論に終止
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地球の肺を守ろう~コンゴ熱帯雨林保護の最前線から(5)保全と貧困削減の二兎を追う=大仲幸作
6/27 18:50 1242文字2019年6月5日、国会において国有林野法が改正され、国有林において民間企業に長期間にわたり森林の伐採権を与える政策、いわゆる「コンセッション」を導入することが決まりました。 この「コンセッション」、実は熱帯林で木材を生産するための中心的な政策として、多くの途上国において既に導入されています。ここ
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地球の肺を守ろう~コンゴ熱帯雨林保護の最前線から(4)秘境をめぐる過酷な森林資源調査=大仲幸作
6/5 14:55 1336文字コンゴ民主共和国に赴任して約4カ月が過ぎた2019年2月、コンゴ盆地の心臓部に位置する国内第3の都市キサンガニまで初出張することになりました。出張の目的は森林資源調査への支援と木材伐採現場の視察です。 森林資源調査は、コンゴ盆地の熱帯林が、気候変動の要因となっている温室効果ガス(二酸化炭素、メタン
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地球の肺を守ろう~コンゴ熱帯雨林保護の最前線から(3)「顔の見える援助」目指し、悪戦苦闘の執務室づくり=大仲幸作
4/21 09:00 1422文字2018年10月にコンゴ民主共和国の環境省次官付の政策アドバイザーとしてキンシャサに赴任して、早いもので半年がたとうとしています。 日本政府が行う国際協力(ODA)は主に国際協力機構(JICA)を通じて実施されています。高速鉄道の建設から稲作技術の普及、青年海外協力隊の派遣まで、その支援は非常に
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地球の肺を守ろう~コンゴ熱帯雨林保護の最前線から(2)気候変動対策、カギ握る日本=大仲幸作
3/29 17:20 1487文字気候変動問題に取り組む世界中の関係者にとって年1回の最大イベント、国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)が2018年12月、世界から3万人近い関係者が集まり、ポーランドの炭鉱都市カトウィツェで開かれました。 私はコンゴ民主共和国に赴任する直前は農林水産省で森林・林業分野の国際協力を
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マリナ・シルバさんインタビュー(下)東京五輪・パラリンピックで実践を 世界に伝える好機
3/15 14:00 2113文字2020年には平和の祭典、東京オリンピック・パラリンピックが開催される。3R(リデュース、リユース、リサイクル)をひと言で表す「もったいない(MOTTAINAI)」精神は、その基本理念になっている。12年のロンドン五輪開会式で五輪旗の旗手も務めた元ブラジル環境相のマリナ・シルバさんに話を聞いた。【
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マリナ・シルバさんインタビュー(上)アマゾン森林伐採は発展もたらさない 温暖化防止へ行動を
3/15 14:00 2696文字地球温暖化防止に向けたパリ協定は2020年から施行されるが、ブラジルでは開発志向派のジャイル・ボルソナロ氏が新大統領に就任し、米国に続いてパリ協定から離脱するのではと懸念されている。アマゾン熱帯雨林の保護活動で著名なブラジルの元環境相、マリナ・シルバさん(61)に地球環境問題と世界情勢について書面
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地球の肺を守ろう~コンゴ熱帯雨林保護の最前線から(1)マータイさんとの出会い=大仲幸作
2/19 10:00 1506文字私は今、コンゴ民主共和国の首都キンシャサで、このコラムを書いています。昨年10月に国際協力機構(JICA)を通じて、コンゴ環境省に政策アドバイザーとして派遣されました。私は大学時代に森林学を専攻し、農林水産省に採用され、早いもので今年4月でちょうど勤続20年を迎えます。霞が関を振り出しに、北海道で
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脱プラスチック、世界の動き解説 /東京
2/2 02:12 435文字新たな地球環境問題として注目されている「プラスチックごみ問題を考える」セミナーが1月31日、千代田区一ツ橋1の毎日メディアカフェで開かれた。MOTTAINAIキャンペーン事務局の主催。 京都府亀岡市が昨年12月に出した「プラごみゼロ宣言」アドバイザーの原田禎夫・大阪商業大准教授は、地元の保津川のプ
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里山の森づくり 82人が取り組む 多摩動物公園 /東京
11/26 02:07 344文字多摩動物公園(日野市)の里山を復活させようと「MOTTAINAI×TAMAZO森づくりプロジェクト」が25日、同動物公園で開かれた。 MOTTAINAIキャンペーン事務局主催。協賛企業の社員や家族、一般参加者など82人が、ササ狩りや落ち葉集めに取り組んだ。 サクラの木を輪切りにしてナメコの原木など
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25日に里山整備 参加者を募集中 多摩動物公園 /東京
11/14 02:10 312文字MOTTAINAIキャンペーン事務局は、多摩動物公園(日野市)で25日に行う「MOTTAINAI×TAMAZO森づくりプロジェクト」への参加者を募集する。 プロジェクトは今年で3回目。雑木や雑草に覆われた里山を整備する。NPO法人樹木・環境ネットワーク協会が協力し、タレントのルー大柴さんもゲスト参
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冷蔵庫収納エキスパート 料理研究家・島本美由紀さん、資格認定講座開く 食品無駄にしない /東京
10/17 02:02 435文字家庭からの食品ロス削減を目指して、料理研究家の島本美由紀さんが「食エコ研究所」(豊島区北大塚3)を設立し「冷蔵庫収納エキスパート」の資格認定講座を始めた。12月には「食品保存マイスター」の講座も開講する。島本さんは「楽しみながら食材のムダを減らし、家計の節約にもつながれば」と話している。 島本さん
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持続可能な社会へ 「チームもったいない」発足イベント /東京
8/2 02:09 387文字都は1日、食料や資源、エネルギーの有効利用を通じて持続可能な社会づくりに取り組む「チームもったいない」を発足させ、都庁でキックオフイベントを開いた。都民の「もったいない意識」を高め、消費行動を改善してもらう活動をする。 都が企業や団体にチームへの加入を呼び掛け「MOTTAINAIキャンペーン事務局
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マータイさんの志、つなぐ 流山のGREENファーム7周年 /千葉
7/12 12:58 640文字ノーベル平和賞を受賞したケニアの故ワンガリ・マータイさんが広めた「MOTTAINAI」精神を広げようと2011年に誕生した流山市の農場「MOTTAINAI GREENファーム」が7周年を迎え、8日、同農場で記念イベントがあった。 農場は市民団体「小さな森づくりin流山プロジェクト」が開設。流山の街
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「まちやど」で活性化 「街全体がホテル」連携しおもてなし 空き家など有効活用
5/29 02:05 948文字まちを一つのホテルに見立て、宿泊施設と地域の日常をネットワークさせて街ぐるみで客をもてなす「まちやど」が増えている。建築家など地域おこしのエキスパート6人が中心となり、「日本まちやど協会」を昨年9月に結成。街活性化の試みとしても注目されている。【山口昭】 ◇協会結成 8地域加盟 協会の宮崎晃吉代表
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資源循環を目指し、バイオ燃料で電源 フジロックフェス
5/29 02:04 490文字「自然と音楽との共生」を掲げる野外イベント「フジロックフェスティバル’18」が7月27~29日、新潟県湯沢町の苗場スキー場で開かれる。22回目の今夏はノーベル文学賞受賞者の米国の歌手、ボブ・ディランさんが初出演するほか国内外の多彩なアーティストが登場。ステージの電源の一部は、太陽光や使用済み天ぷら
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持続可能社会へ、構造転換目指し イオンフォーラム
5/29 02:04 508文字持続可能な社会に向けて実行策を考える「イオン未来の地球フォーラム」が東京都文京区の東京大学安田講堂で開かれた。「消費と生産」に視点を当て、専門家らが議論を深めた。 初めに慶応大学経済学部の細田衛士教授が、環境破壊の背景に「飽食と飢餓」など不均衡な状況が生じる社会構造のひずみがあることを指摘した。バ
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「チームもったいない」 リサイクル徹底へ、都民や企業で結成
5/29 02:04 478文字5月22、23の両日、東京都内で開かれた国際会議「きれいな空と都市 東京フォーラム」で、小池百合子都知事は、東京をより持続可能な都市にするため、ボランティアや企業、NPOと連携して「チームもったいない」を結成する方針を示した。 小池知事は、「(3Rに資源へのリスペクトの意味が籠もった)『MOTTA
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MOTTAINAIキッズタウン 平和の思いを循環、広島へ千羽鶴折る
3/26 02:06 602文字「MOTTAINAIキッズタウンTOKYO」(MOTTAINAIキャンペーン事務局など主催、東京都など後援、特別協賛NTTぷらら)が11日、東京都豊島区のサンシャインシティで開かれ、約1万6000人の親子らが、キッズフリーマーケットなど多彩なイベントを楽しんだ。 シンガー・ソングライターのナオト・
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生活を豊かにする、京都の伝統を学ぶ 女性対象にセミナー
3/26 02:06 430文字「古都の伝統に根ざしたものづくり」をテーマに「京都に学ぶ」と題する女性対象の連続セミナー(毎日新聞社主催)が東京都千代田区で開かれた。 初回は1月末で、京都市の茶筒の老舗「開化堂」の6代目、八木隆裕さん(43)が登場した。開化堂は1875(明治8)年創業でブリキや銅などを素材に密封性の高い茶筒を製
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堆肥作りで街おこし 刈り草をリサイクル、新たな特産品も提案 徳島の3県立高
3/26 02:06 861文字公園や川沿いの刈り草を高品質の堆肥(たいひ)にリサイクルし、その肥料で特産品や雇用の創出など地元の活性化を目指す徳島県の高校生たちの活動が注目を集めている。生徒が名づけた肥料の名前は「もったいない2号」。刈り草という身近な「資源」に着目した環境活動は、そのユニークな取り組みが評価され、今年の第7回
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有機コーヒーの焙煎選手権を初開催
3/26 02:06 457文字「単なる腕比べではなく、環境に配慮しながらコーヒー豆を栽培する生産者たちとの出会いを目的にした」と語るのは、フェアトレード(公正貿易)の有機コーヒーなどの輸入販売を手がける「ウインドファーム」(福岡県水巻町)代表の中村隆市さん(62)だ。東京都国分寺市の「カフェスロー」で昨秋、有志と「オーガニック
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障害者も持ちやすい会津漆器 「楽膳椀」国内外で人気 福島のNPO開発 /福島
3/14 11:40 743文字手に障害がある人や、握力が弱い高齢者や子どもが持ちやすい会津漆器「楽膳椀(らくぜんわん)」が国内外から注目を集めている。おわんの底に指をかけるくぼみが施され、デザインと機能性を兼ね備える。障害者の自立支援に取り組む福島市のNPO法人「シャローム」が職人と数年かけて開発した。開発に携わったスタッフで