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もう一度食べたい

  • ユコウ(柚柑) 土の中で完熟、果汁たっぷり

     木の葉越しに無数の空が揺れた。時雨である。コンクリート舗装の白い山道が黒くなった。向かうのは阿波・徳島の山間地・上勝(かみかつ)町。広島市南区の主婦、吉村蓉子…

    (2017年12月24日 02:05)

  • あおそ 老樹に実る幻の柿

     「皮の黄色い細長い柿だった。つるし柿にすると果肉がいつまでも硬く、それはおいしかった。子どもの頃、『犬食わず』とか『あおそ』と呼んでいた渋柿です」。栃木市の農…

    (2017年11月26日 02:02)

  • 白いザクロ 真珠のような実、優しい甘さ

     探し物は突然に現れた。長崎空港から車で40分。JR川棚駅(長崎県川棚町)前の商店街に入った途端、「あれっ?」という感じで目に飛び込んできたのだ。ふる里(広島県…

    (2017年10月22日 02:03)

  • 駄菓子「棒きなこ」 「当たり」引けば幸せ気分

     「はいっ」。愛想笑い一つ浮かべるでもなく、老主人はテーブルに皿を置いた。フォークは付いていない。注文の料理はミートスパゲティ。と、なると「これか?」。円筒状の…

    (2017年09月24日 02:04)

  • 薬水の梨 シャキシャキ、特別「廿世紀」

     「子どもの頃に食べた“薬水の梨”。あの梨をもう一度食べたい」。便箋につづられた思い出の味。薬水の2文字には「くすりみず」のルビが振られていた。この梨は品種では…

    (2017年08月27日 02:05)

  • ソウメンウリ 暑さ忘れるさっぱり食感

     「ソウメンウリをもう一度食べたい。マクワウリのような黄色で、ゆがくと細めのスパゲティのように中身がほぐれます。刻んだハモの皮と甘酢であえるとシャキシャキした食…

    (2017年07月23日 02:03)

  • 西伊豆・土肥の白びわ 果汁が豊富、濃厚な味

     「有る」と分かっていながら、なかなか味わえない果物がある。西伊豆・土肥(静岡県伊豆市)の特産・白びわである。生産量が少なく、収穫も5月末から6月初めの「ほんの…

    (2017年06月25日 02:02)

  • 鳴門ミカン 昔ながら心地よい酸っぱさ

     「初夏を迎えるたび、思い出すミカンがある。夏ミカンそっくりの実で、田舎では『なると』と呼んでいた。夏ミカンより少し甘く、果汁がとても豊富だった。あのミカンは今…

    (2017年05月28日 02:48)

  • 高知の飴「松魚つぶ」 戦前から続くニッキ味

     平べったい板のような飴(あめ)に、小さな金づち形の割る道具が付いているものです--。便箋2枚につづられた探し物。その飴は四十数年前、高知への修学旅行の際に「叔…

    (2017年04月23日 03:15)

  • ワシントンネーブル 春の弁当彩る、だいだい色

     「どうも違う。香りは同じなのだが、昔のネーブルとはどこか違う」。そんな思いを、もう何年も抱いている。果肉に密着し、ポロポロと欠けるようにしかむけなかった硬く薄…

    (2017年03月26日 02:06)

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