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詩の橋を渡って

  • この1年 言葉の灯火と=和合亮一(詩人)

     ◇12月佐々木幹郎『鏡の上を走りながら』(思潮社)高橋順子『さくら さくらん』(deco)渡辺めぐみ『昼の岸』(思潮社)君野隆久『声の海図』(同)夏野雨『明け…

  • その人の面影 今も=和合亮一(詩人)

     ◇11月くうちゃん 蟬しぐれだよくうちゃん あなたも蟬しぐれになっているかしら一生懸命な音あなたらしい音世界の一生懸命さに交じれたのね よかったね 「濃緑と茶…

  • 鬱血するように滞る真実=和合亮一(詩人)

     ◇10月夜の街灯がゆらゆらしている芯が少しずつずれてゆく夜だった呑み込まれる夜だったぶら下がっている月 吊られている星々鬱血している 川も言葉も 三連休を襲っ…

  • 気配を待つ言葉たち=和合亮一(詩人)

     ◇9月 <わたしたちはエベレストに登れません わたしたちはただの言葉です>近づくものたちの声はそのように聞こえるかもしれない 秋の実りへと向かっている。日々の…

  • 書いてはやり直すように=和合亮一(詩人)

     ◇8月へのへのもへじひとりぼっちで さみしいからもひとつへのへのもへじ 一篇を作り出すのには時間と労力を要する。それらが集まって書物となる時に、ふと数年が経(…

  • 数多の声を織り込んで=和合亮一(詩人)

     ◇7月唄うたってる声が聴こえてきましたよ。潰れた家の下から。助けを求めていたんではなかろうかなと思いました。 津波の被害の大きかった福島県いわき市平豊間の海辺…

  • 時空を行き来する言葉=和合亮一(詩人)

     ◇6月くりかえされるぼくがくりかえし夜に迷いつづける死んだ未来にまがり角で出会うはたしてこれは何千年も前に壊れた星のささやきなのか 五〇歳を過ぎて詩や文章を日…

  • 雑踏の影 見つめる視線=和合亮一(詩人)

     ◇5月普通の人々はそうでない人々にひけめを感じさせないように心を砕いているそれが偽善であることにも薄々気づいている こつこつと走るその人の背中があるから、それ…

  • <軋り>を耳にしながら=和合亮一(詩人)

     ◇4月幾重にもうねる鉄の河が流れていてぎっしりと貨車と客車とが休んでいる夜中に冷たい空気を吸おうとして窓を細くあけると長い鉄の軋りが聴こえてくる 三十代と四十…

  • 祈るように生まれる言葉=和合亮一(詩人)

     ◇3月暗がりの心に小さな火を燈す 言葉を自分の手で記さねばならない 今年も震災で亡くなられた方々に祈りを捧(ささ)げるために、福島市の安洞院にて慰霊祭が行われ…

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