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カットバック

「カットバック」の作者・今野敏さんは1955年生まれで、「隠蔽捜査」(吉川英治文学新人賞)、「果断 隠蔽捜査2」(山本周五郎賞、日本推理作家協会賞)など警察小説に新風を吹き込んできました。本作は「警視庁FC」(毎日新聞出版刊)の続編。映画やテレビドラマの撮影に便宜を図るFC(フィルムコミッション)に集められた個性的な警察官の人間模様を描きます。挿絵は長年コンビを組んでいるイラストレーターの河野治彦さんです。

  • /246=今野敏 河野治彦・画

     ◇第三十一節(6) 藍本署長は、スタッフたちが動き回る現場のほうを見やって言った。「映画の撮影って、なんだかわくわくするわよね。どうしてかしら……」 長門室長…

  • /245=今野敏 河野治彦・画

     ◇第三十一節(5) 二人は、肩を並べて監督たちがいる撮影現場のほうに向かった。その姿を見て、楠木は思った。 なんだ、結局二人は仲がいいんじゃないか。なんだかつ…

  • /244=今野敏 河野治彦・画

     ◇第三十一節(4) 高平の代役は、すぐに用意された。芸能プロダクションは鵜の目鷹(う  たか)の目だ。チャンスがあれば見逃さない。おそらく監督のもとには、いろ…

  • /243=今野敏 河野治彦・画

     ◇第三十一節(3) 鹿ノ子チーフが辻友監督に尋ねた。「それで、結果は?」 辻友監督は、集まったスタッフたちを見回してから言った。「撮影続行だ」 おおーっという…

  • /242=今野敏 河野治彦・画

     ◇第三十一節(2)「いつ頃到着されますか?」 長門室長が尋ねると、鹿ノ子チーフがこたえた。「あと十分ほどで到着します」 楠木は撮影続行に賭けたが、実は中止にな…

  • /241=今野敏 河野治彦・画

     ◇第三十一節(1)「犯人をずばりと当てて、事件を解決したFC室長のご尊顔を拝ませていただこうと思いましてね」 長門室長の問いにこたえて、佐治係長が言った。 佐…

  • /240=今野敏 河野治彦・画

     ◇第三十節(8) 静香が言った。「私たちも、ただ待っていなきゃならないわけ?」 急に不機嫌そうになった。服部が滝田彩香のことを話題にしたからだろうか。普段、冷…

  • /239=今野敏 河野治彦・画

     ◇第三十節(7) 長門室長が鹿ノ子チーフに尋ねる。「監督たちは、どこで話し合っているんですか?」「映画会社です」「どんな人が集まっているんですか?」「製作委員…

  • /238=今野敏 河野治彦・画

     ◇第三十節(6) 山岡の言葉に、長門室長がうなずく。「そう。その五人は、早くからロケハンの結果を知っていた。そして、衣装部にも高平本人にも指示を出すことができ…

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