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上海列車事故 29年後の真実

中国・上海で1988年3月24日、高知学芸高校の修学旅行生らを乗せた列車が対向列車と正面衝突し、生徒ら29人が死亡した事故。29年後の真実を以下の構成であぶり出す。第1章「失われた現場の記憶」▽第2章「事故原因、疑問点相次ぐ」▽第3章「難航極めた補償交渉」▽第4章「学芸高への不信募る」▽第5章「『永遠の碑』3人の名前無く」

  • エピローグ

     南国・土佐はまだ、肌寒さが残っていた。昨年2月、私は高知市春野町の平和団地に細川安喜、真由美夫妻を訪ねた。夫妻は上海列車事故の遺族で、高知学芸高校を訴え、最後…

  • 第5章<10> 21年間かかった事故報告書

     今年3月24日、上海列車事故は発生から30年を迎える。事故が起きた昭和は既に遠い昔になり、続く平成も来年4月30日で幕を下ろす。一部遺族にとって平成とは、高知…

  • 第5章<9> 事故後に出版「青春の上海」

     深夜、私は同僚記者とともに高知県越知町にいた。 高知市の西約30キロ、自然あふれる山間部の町。街灯がほとんどない。町に鉄道がない。幹線道路を車が走ると、そのラ…

  • 第5章<8> 遺族と学校「今の状況はまずい」

     上海列車事故をめぐり、遺族が起こした民事訴訟に関する原稿を執筆するにあたり、私は繰り返し、高知地裁が作成した判決文を読んだ。そうしているうち、この判決文を決裁…

  • 第5章<7> 94年10月17日「請求棄却」

     上海列車事故遺族が高知学芸高校を相手取った民事訴訟は1994年4月15日、結審した。事故から6年が過ぎていた。途中、遺族1組が訴えを取り下げ、2組は学校と和解…

  • 第5章<5> 「下見」で校長は何をした

     高知学芸高校は1988年春に実施する初めての海外修学旅行の行き先として、中国・上海を選んだ。学校側は、校長の佐野正太郎が現地を視察し、教職員らに報告したと主張…

  • 第5章<4> なぜ「修学旅行は上海」か

     1970年代終わりの中国では、文化大革命の混乱から経済を立て直すため、鄧小平が主導して国内改革、対外開放政策が進められた。この「改革開放」路線によって、中国は…

  • 第5章<3> 佐野正太郎という人物

     上海列車事故の遺族が高知学芸高校と校長の佐野正太郎を提訴(1989年2月)して間もなく、ある民放で特集番組が放送された。その一シーンが私の頭にこびりついている…

  • 第5章<2> 校長室で点滴を打ちながら……

     上海列車事故の遺族が高知学芸高校を相手に起こした民事訴訟では、1994年4月に結審するまでの間に、同校の教職員6人が高知地裁の証言台に立った。その中でも特に注…

  • 第5章<1> 法廷に立たされた教師たち

     「で、上海の人口は、なんぼですか」 大阪弁の野太い声が響き渡った。声の主は、上海列車事故遺族の弁護団長、西村真悟。時は1990年2月22日、場所は高知地裁の法…

  • 第4章<10> それぞれの心の収め方

     1989年2月22日付毎日新聞夕刊に「上海列車事故 遺族11人が賠償提訴」という見出しの記事が掲載された。 「亡くなった生徒27人のうち、6人の遺族11人が2…

  • 第4章<9> 学芸高が最後通告、遺族が激怒

     私が上海列車事故に関する取材を始めた時、参考にした記事がある。ノンフィクション作家の野口均(当時の筆名は野口雄一郎)が書いた「上海列車事故から一年 遺族たちの…

  • 第4章<8> 学校との交渉で疲労、遺族会解散

     「高知学芸高校の入交太二郎理事長はね、上海列車事故後の問題を『きれいに処理したい』という方針があったんですよ」。学校と遺族の間に入った弁護士から、こんな言い回…

  • 第4章<6> 救出活動に加わった中国人記者

     サンピアの協議(1988年7月)で、もう一つの焦点になったのが、上海列車事故に際しての引率教諭たちの対応だった。遺族らは無事だった生徒たちから聞き取りを進め、…

  • 第4章<4> 学校の経営の根幹が揺らぐ問題

     上海列車事故の遺族が不信感を募らせていた相手、それは校長の佐野正太郎だった。日本交通公社から「佐野の夫人同伴による視察旅行」の事実を聞かされる以前から、遺族は…

  • 第4章<3> 旅行会社から突きつけられた事実

     第2章で紹介した通り、中国政府による説明は、遺族らを癒やすにはあまりにも不十分だった。遺族らは、修学旅行を手配した旅行会社である日本交通公社(現JTB)から話…

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