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ことばの五感

  • 青人草と草の名前=川野里子

     新緑が眩(まぶ)しい。 以前、ある短歌大会の題に「草」を出したところ例年の二倍もの作品が集まり驚いた。大半が草毟(くさむし)りを詠(うた)った作品であった。毟…

    (2019年5月13日 02:10)

  • 永遠の場を探して=川野里子

     お墓が見つからない。ここでいい、と思える場所がないのだ。 母が亡くなって一年が過ぎ、遺骨をどこかに納めねばならない。田舎に家族の場所と決め、父が作った墓がある…

    (2019年04月09日 02:10)

  • 「網棚」が消えたら=川野里子

     最近電車の網棚があまり使われていない。理由はさまざまだろう。朝夕のラッシュ時には、荷物を網棚などに置いたら取れなくなる。そもそも網棚に手が届かない。しかし比較…

    (2019年3月11日 02:10)

  • 郷愁にできぬ問い=川野里子

    魚獲るとベン・ハイ川に撃たれたる兄を曳きもどる少年の舟 坪野哲久 この歌の作者が坪野哲久であることを知ったのはつい先日のことだ。だが、この歌は若い頃から記憶に残…

    (2018年12月3日 02:05)

  • 泡に閉じ込めた心=川野里子

    はるかなるひとつぶの日を燭(しょく)としてぎんやんま空にうかび澄みたり 高野公彦 水準器のことを思う。液体の入った硝子(ガラス)のなかに一粒の泡が入っていて、そ…

    (2018年11月5日 02:06)

  • 尽きず湧く何か=川野里子

     食べても食べても尽きず穀物の湧き出てくる器の話が『遠野物語』に出てくる。無欲な女が川で拾った赤い椀(わん)は、それで掬(すく)うといくらでも穀物が出て家を繁栄…

    (2018年10月1日 02:16)

  • 向日葵の孤独=川野里子

    太陽はどこにあったか泣くことをぬすまれたひとはまっすぐに立つ 江戸 雪 夏の終わりの太陽が重そうに空に留まっている季節、よく想(おも)い出す人物がある。彼の名前…

    (2018年9月3日 02:04)

  • 「本物」はどこに?=川野里子

     都会生活が長くなったせいか「本物の生活」というものに憧れるようになった。しかし「本物の生活」とは一体どんな生活のことなのか? 例えば野菜は無農薬で育て、衣類か…

    (2018年8月6日 02:12)

  • 雑木が残した物語=川野里子

     意のままにならないことは数知れないが、隣接する他人の土地もまた私の意志ではどうにもならない。家の裏に広がる雑木林は樺(かば)や欅(けやき)、椎(しい)、樫(か…

    (2018年7月2日 02:04)

  • 渦巻く流れの岸辺=川野里子

     川沿いの道を歩く。河口が近いせいか夏のはじめの川面は光の乱反射が起こり、向こう岸がいつもより遠く見える。立ち止まってこちらの岸からあちらの岸を見る。此岸(しが…

    (2018年6月4日 02:03)

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