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コーヒー好きな大学生は考えた 政治を日常に近づけるアイデアは
2021/10/29 06:00 2143文字総選挙に立候補はできなくても、投票以上のことをして政治に関わりたい――。東京都国分寺市の喫茶店で働く鈴木弘樹さん(23)らが、「国分寺の投票率を1位にプロジェクト」に取り組んでいる。「言葉が達者で、政治のことに詳しくないと、政治について語れない雰囲気を感じてきた」。そう語る鈴木さんが積み重ねてきた
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#全集中!「鬼滅の刃」考
「子どもに見せて大丈夫?」 悩む親たちに説く、鬼滅ブームとの向き合い方
2020/11/18 12:00 5413文字「鬼滅の刃(やいば)」の熱狂が続く。親子で楽しむ家庭もある一方で、残虐なシーンについて、ひそかに「子どもに見せていいの?」と戸惑っている親もいるようだ。実は2児の親である記者もその一人。親子関係や子どもを取り巻く環境の変化に詳しい大妻女子大の小谷敏教授(現代文化論)に、ブームの背景と、作品とどう向
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22歳孫の祖母介護殺人 「自助に頼る国の悪癖」露呈 就職氷河期経験者が読む
2020/10/31 18:04深掘り 1958文字「寝られず、限界だった」。神戸市の元幼稚園教諭の女性(22)が介護する祖母を殺害し、執行猶予判決を受けた事件。「大好きだったおばあちゃん」を手にかけるまで追い込まれる前に「公助」に頼れなかったのか。この事件を掘り下げ、毎日新聞のニュースサイトに掲載された記事には多くの意見が寄せられている。就職氷河
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#排除する政治~学術会議問題を考える
気に入らない生徒を廊下に立たせる先生でよいか 作家・あさのあつこさん
2020/10/31 06:00 2405文字「人として尊ばれないことを憤る」若者を描いてきた作家のあさのあつこさん(66)は、日本学術会議の会員候補6人を菅義偉首相が任命拒否したことについて「気に入らない生徒を先生が廊下に立たせるのと同じ」と表現する。そして、そうした政治が子どもたちに与える影響を心配する。【山内真弓/統合デジタル取材センタ
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「さくらんぼ教室」30周年 テキストも声の大きさも“個性”に合わせ 発達障害の子どもが通う塾の歩み
2020/10/17 18:30 2466文字発達障害などを持つ子どもたちに、独自の工夫を重ねた教材で勉強を教える学習塾「さくらんぼ教室」(本部・千葉県市川市)がこの秋、30周年を迎えた。東京、神奈川、千葉の1都2県11教室で約2500人が学ぶ。塾を経営する伊庭葉子さんは「最初は公民館の一室を借り、教え子も数人だった」と歩みを振り返った。【山
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安倍政権が残したもの
利潤のための震災復興 文化・芸術への冷淡さ、そして言葉の軽さ 赤坂憲雄さんが見た「悪夢」
2020/9/23 17:00 5720文字「悪夢のような」――。安倍晋三前首相は、東日本大震災発生時の「民主党政権」を、こう表現した。その後、発足した第2次安倍政権下の震災後はどうだったか。「東北学」を提唱し、復興構想会議の委員も務めた赤坂憲雄・学習院大教授(67)に聞くと、東北の被災地から復興五輪、政治家の言葉へと時代を深く掘り下げてく
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安倍政権が残したもの
挑むことを「ガー」視する不寛容な時代 政府側で情報発信もした下村健一さんが見たもの
2020/9/17 13:00 4766文字第2次安倍晋三政権下では、政策論争が軽視された。批判的な意見を「ガー」視する時代の空気を作った。2010年秋から約2年半、民主党(菅、野田政権)と自民党(第2次安倍政権の初期3カ月)の3政権で、首相官邸の情報発信に政府側で従事した元報道キャスターの下村健一さん(60)は、「安倍政権下で、『情報は国
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なぜ生まれた「帰省警察」 「ラベリング」の独り歩き、マスメディアも加担?
2020/8/18 19:47 3163文字「さっさと帰って下さい!!」――。新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、「自粛警察」「マスク警察」に続き、夏休みに帰省する人を攻撃する「帰省警察」という言葉が話題になった。東京都在住の60代の男性が青森市の実家に帰省した際には、帰省をとがめる内容の紙が実家の玄関先に置かれていた。こうした言葉が生
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首相会見に識者「政府の責任から逃げている」「質疑は『おまけ』という姿勢」
2020/8/9 18:55 1751文字安倍晋三首相の記者会見と報道のあり方について、識者はどう見るのか。メディア法が専門の田島泰彦・元上智大教授と、ジャーナリストの江川紹子さんに聞いた。【聞き手・山内真弓/統合デジタル取材センター】 ◇田島泰彦・元上智大教授(メディア法)の話 新型コロナウイルスの市中感染が広がっている中で、政府が何を
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「私も2児の母ですが…」冷凍食品は手抜きでなく手間抜きツイート 「中の人」の思い
2020/8/8 13:00 1892文字冷凍食品を使うことは「手抜き」ではなく「手間抜き」。手間を省くことで生まれた時間を、お母さんは「誰かのため」に使っている--。味の素冷凍食品(東京都中央区)の公式アカウントによるツイートが共感を呼んでいる。26日午後3時時点で29万以上「いいね!」され、9万以上リツイートされた。自身も2児の母とい
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公的性犯罪歴確認制度の導入要請 NPO、法相に意見書 シッター逮捕受け
2020/7/17 21:31 528文字ベビーシッターマッチングアプリ「キッズライン」の登録シッターが性犯罪容疑で逮捕されたことを受け、保育事業などを手掛ける認定NPO法人「フローレンス」(駒崎弘樹代表理事)は17日、法務省で森雅子法相と面会し、保育・教育従事者の性犯罪歴をチェックして就業を制限する制度「日本版DBS」の創設を求める意見
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教師、保育士らの性犯罪歴チェック制度を 被害児童母らが会見で訴え
2020/7/14 21:06 1471文字ベビーシッターマッチングアプリ「キッズライン」の登録シッター2人が性犯罪容疑で逮捕されたことを受け、保育事業などを手掛ける認定NPO法人「フローレンス」(駒崎弘樹代表理事)は14日、東京都内で記者会見し、保育・教育従事者の性犯罪歴をチェックし就業を制限する制度「日本版DBS」の創設を求めた。今後関
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「わー、よかった」明るい娘に“嫌な予感” 「キッズライン」性被害 母が証言
2020/7/13 21:15 3322文字「泥棒かと思った……」。ベビーシッター登録サービス「キッズライン」で依頼したベビーシッターの男から性被害を受けた5歳の女児は、そう母親に語り出したという。子どもの性被害は表面化しにくいが、不審に感じた母親が適切に対応したことで、男の逮捕につながった。再発防止を願い、母親が毎日新聞の取材に応じた。【
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「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」 ツイートが大反響を呼んだ三つの視点
2020/7/10 18:15 1669文字「母親なら、ポテトサラダくらい作ったらどうだ」――と、買い物の時に高齢男性に絡まれる母親を目撃したというツイートが8日の投稿以来、大きな反響を呼び、10日現在13万リツイートに達している。投稿主も母親だという。真偽のほどは分からない。ただ、この投稿をきっかけに自身の体験を語る投稿は多く、共感を呼ん
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どう防ぐ ベビーシッターによる性犯罪 「見抜けなかった…」絶句する母
2020/7/1 21:04 3145文字気をつけていたのに見抜けなかった――。まだ言葉も話せない我が子を、性犯罪で逮捕された男性シッターに預けていた母親は、取材の電話口で声を詰まらせた。ベビーシッターマッチングアプリ大手のキッズラインの登録シッター2人が性犯罪容疑で相次ぎ逮捕され、利用者たちが衝撃を受けている。繰り返されるシッターの性犯
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学校に通報も 非着用に激高する「#マスク警察」の心理とは
2020/6/29 14:04 2639文字新型コロナウイルスを警戒するあまり、マスクをしていない他人を攻撃してしまう人がいる。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上では、自粛要請に従わない人や店に嫌がらせをしたり通報したりする「自粛警察」をもじって「マスク警察」という言葉が飛び交う。感染予防は大事だが、感染リスクの低い状況の時
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新型コロナがママたちにもたらした気づき 子育てヘトヘトでも見つけた新しい生き方
2020/6/14 07:00 3537文字新型コロナウイルス禍の中で、親たちは在宅勤務や、休校・休園中の子どもたちの世話に追われた。中でも育児や家事を担う母親たちの負担は増えた。一方で、家族と過ごす時間が増え、新たな気づきもあったようだ。自身も2児の母である記者が、オンライン会議システムを通じて10人超のママたちと語り合った。コロナ禍での
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日本の著名人も「#BlackLivesMatter」SNSで抗議広がる 米黒人男性死亡
2020/6/5 18:16 1744文字米中西部ミネソタ州で5月、黒人男性が白人警官に首を押さえ付けられ死亡した事件に端を発する抗議が、国内でも広がっている。著名人がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で抗議の声を発信し、一般の人たちも呼応。幅広く人種差別について考えるきっかけにもなっている。【山内真弓/統合デジタル取材セン
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「声が届いた」「安心できぬ」 検察庁法改正案見送りでネット反応さまざま
2020/5/18 19:09 1352文字検事総長や検事長らの定年延長を可能にする検察庁法改正案について、今国会での成立が見送られることになった。政府・与党による方針転換には、インターネット上で異例の規模に拡大した国民の抗議の声が強く影響したとみられる。「政治を動かすことができた」などの手応えとともに、廃案に向けて「声を上げ続けよう」との
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検察庁法改正案論議で存在感増すネットTV 最大のウリはスピード感
2020/5/16 15:00 1857文字検事総長らの定年延長を可能にする検察庁法改正案への反対の声が高まる中で、既存のテレビ報道の枠にとらわれず、野党幹部の記者会見などを次々と企画する映像制作グループ「Choose Life Project」が存在感を増している。ヤマ場を迎えた改正案の国会審議をどのように伝えているのか。運営スタッフら関
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