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市川海老蔵さん親子3人共演に「うれしい」 七月大歌舞伎で
2022/6/24 05:00 943文字歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが23日、東京・歌舞伎座の「七月大歌舞伎」(7月4~29日)第2部の舞踊劇「仲国」で共演を果たす長女の市川ぼたんさん、長男の堀越勸玄さんと、親子そろっての囲み取材に応じた。 海老蔵さんは同座で11月、12月に催される「十三代目市川團十郎白猿襲名興行」で團十郎を、勸玄さんは
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「悲劇の貴公子」に挑む17歳 歌舞伎俳優・市川染五郎さん
2022/5/26 16:00 2255文字NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、悲劇の武将、木曽義高を演じ、美しさ、哀れさが評判になった市川染五郎さんが、東京・歌舞伎座の「六月大歌舞伎」(6月2~27日)第2部「信康」(田中喜三作、斎藤雅文演出)に徳川信康役で主演する。現在17歳の染五郎さんに、役への思いや、共演する祖父の松本白鸚さんに
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「悲劇の貴公子」に挑む17歳 歌舞伎俳優・市川染五郎さん
2022/5/26 16:00 0文字 -
わざおぎ登場
中村雀右衛門さんが語る「金閣寺」のヒロイン・雪姫の魅力=完全版
2022/3/26 18:08 3828文字壮麗な京都・金閣寺(鹿苑寺)の楼閣を舞台に善悪とりまぜての個性豊かな人物が登場する「祇園祭礼信仰記 金閣寺」が、東京・歌舞伎座の「團菊祭五月大歌舞伎」(5月2~27日)の第1部で上演される。ヒロインの雪姫を演じるのが女形、中村雀右衛門さんだ。 ◇困難乗り越え、夫を助けに向かう 「金閣寺」は「祇園祭
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わざおぎ登場
尾上菊之助さんが語る「盛綱陣屋」の魅力=完全版
2022/2/26 15:00 4404文字徳川方と豊臣方が戦った「大坂夏の陣」の舞台を鎌倉時代に置き換えて脚色を加えた「近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)―盛綱陣屋―」が、東京・国立劇場で3月3~27日に上演される。尾上菊之助さんが主人公の佐々木盛綱に初挑戦する。 源平の合戦後、北條時政の鎌倉方と源頼家の京方が戦いを続けていた。
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わざおぎ登場
片岡孝太郎さんが語る 平家悲劇描く「渡海屋・大物浦」の魅力=完全版
2022/1/22 15:51 4126文字源氏に敗れて後の平家ゆかりの人々の姿を描いた「義経千本桜」の二段目にあたる「渡海屋・大物浦(だいもつのうら)」が、東京・歌舞伎座の「二月大歌舞伎」(2月1~25日)第2部で上演される。安徳天皇を守る女形の大役、典侍(すけ)の局を演じる片岡孝太郎さんに話を聞いた。 主人公の平知盛を孝太郎さんの父、片
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わざおぎ登場
中村勘九郎さん「一條大蔵譚」語る 周囲の目をくらまし続ける公家の思い=完全版
2021/12/25 13:00 3795文字中村勘九郎さんが、2022年1月、東京・歌舞伎座の「寿 初春大歌舞伎」第1部の「一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)」で「檜垣(ひがき)」と「奥殿(おくでん)」の一條大蔵長成をつとめる。平家全盛の世を生き抜くために、わざと愚かなふりをして周囲の目をくらまし続ける公家の役だ。 享保16(173
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全身全霊で役に生きた「絶景かな」 中村吉右衛門さんを悼む
2021/12/2 06:00深掘り 1887文字吉右衛門さんは常に役の芯にあるはずの「心」をつかみ取ろうとしていた。そのために、若き日は先人の芸をとことんまねた。完璧にできるようになって、回数を重ねているうちに、初代吉右衛門や実父の初代松本白鸚が、なぜその表現をするようになったかがわかってきたという。すると演技がより深まっていく。 そうして会得
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わざおぎ登場
坂東玉三郎さん「信濃路紅葉鬼揃」の魅力を語る 拡大版
2021/11/27 06:00 3591文字能や狂言の名曲をアレンジした歌舞伎作品を松羽目物という。能舞台を模した松の絵が背景となるのが多いことからの命名だ。東京・歌舞伎座の「十二月大歌舞伎」(12月1~26日)第3部で上演される「信濃路紅葉鬼揃(しなのじもみじのおにぞろい)」もそのひとつ。能の「紅葉狩(もみじがり)」を題材に、小書(特殊演
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わざおぎ登場
坂東巳之助さん 華麗な舞台「寿曽我対面」の魅力を語る
2021/10/23 12:00 3852文字「曽我狂言」は、鎌倉時代の曽我兄弟の仇(あだ)討ちを題材に織り込んだ演目群を指す。仇討ちの概略は「鑑賞の手引き」をご覧いただきたいが、基調となるのは兄の十郎、弟の五郎が父の敵、工藤祐経を討つまでの顚末(てんまつ)だ。 東京・歌舞伎座の「吉例顔見世大歌舞伎」(11月1~26日)第2部では2015年に
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わざおぎ登場
中村芝翫さん「喜撰」を語る 踊り洒脱になまめかしさも
2021/9/25 12:00 3611文字ひとりの演者が姿を変えながら、何役も踊りぬく舞踊を「変化物(へんげもの)」と呼ぶ。東京・歌舞伎座の「十月大歌舞伎」(10月2~27日)第3部で、中村芝翫さんがつとめる「喜撰(きせん)」は「六歌仙容彩(ろっかせんすがたのいろどり)」という変化物の一段。人気曲で、今回のように単独で踊られることが多い。
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わざおぎ登場
中村梅玉さんが語る「須磨の写絵」 二枚目は喧噪よそに超然と
2021/8/21 05:00 3723文字今回は当代を代表する二枚目俳優のひとり、中村梅玉さんに登場いただく。東京・歌舞伎座の「九月大歌舞伎」(9月2~27日)第1部は梅玉さんの養父、六世中村歌右衛門二十年祭と七世中村芝翫十年祭が催される。梅玉さんは舞踊「須磨の写絵(うつしえ)」で在原行平をつとめる。 ◇養父の六世歌右衛門が復活させた舞踊
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わざおぎ登場
松本幸四郎さん「源平布引滝 義賢最期」 死に際に「滅びゆく美」
2021/7/23 12:00 3830文字今回取り上げるのは8月の東京・歌舞伎座「八月花形歌舞伎」第3部で上演される「源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき) 義賢最期(よしかたさいご)」。主役で壮絶な最期を遂げる木曽先生義賢を松本幸四郎さんが初役でつとめる。 ◇源平合戦の英雄、木曽義仲の父・義賢の物語 源氏と平家の戦いを題材にした歌舞伎作品
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わざおぎ登場
中村又五郎さん「河連法眼館」の忠信と源九郎狐を語る
2021/6/26 10:00 3819文字源平の合戦が源氏方勝利で決着後、兄源頼朝に疎まれて逃亡する義経を軸に、その後の平家ゆかりの人々の姿を描いたのが「義経千本桜」である。延享4(1747)年に人形浄瑠璃で初演され、翌年に歌舞伎に入った。その四段目のクライマックス部分「河連法眼館(かわつらほうげんやかた)」が、東京・国立劇場の「歌舞伎鑑
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わざおぎ登場
尾上松緑さん、舞踊「土蜘」の魅力を語る
2021/4/24 13:00 4296文字歌舞伎は、他ジャンルから題材を取り込みながら発展してきた。東京・歌舞伎座の「五月大歌舞伎」第1部では、能に素材を得た舞踊「土蜘(つちぐも)」が上演される。主人公の僧・智籌(ちちゅう)実は土蜘の精を演じるのは尾上松緑さん。日本舞踊の大流派、藤間流家元として藤間勘右衛門の名も持つ。 河竹黙阿弥作、初代
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わざおぎ登場
中村東蔵さん「絵本太功記」を語る 女形それぞれに見せ場=完全版
2021/3/28 05:00 3774文字明智光秀が織田信長を討った「本能寺の変」を題材にした「絵本太功記(たいこうき)」は、人形浄瑠璃初演と同年の寛政11(1799)年に歌舞伎化された。東京・歌舞伎座の「四月大歌舞伎」(4月3~28日)第2部で上演される十段目「尼ケ崎閑居の場」は光秀一家の悲劇を描く人気場面だ。光秀の母皐月(さつき)を演
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わざおぎ登場
中村歌六さん 「熊谷陣屋」を語る 口跡の良さで感情を込め=完全版
2021/2/28 05:30 4105文字◇短時間でも強烈な印象 登場時間こそ少ないが強烈な印象を残す。東京・歌舞伎座「三月大歌舞伎」(3月4~29日)の第二部「熊谷陣屋(一谷嫩軍記=いちのたにふたばぐんき)」で中村歌六さんが演じる白毫弥陀六(びゃくごうのみだろく)実は弥平兵衛宗清は、そんな人物である。高齢ながら、気骨のある武人ぶりを示す
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わざおぎ登場
中村魁春さん「本朝廿四孝」を語る お姫様を演じて60年超 三姫の魅力とは=完全版
2021/1/24 04:00 3371文字歌舞伎に、しばしば登場するのがお姫様だ。赤い衣装を着ることが多いので、「赤姫」とも総称される。だが姿は似ても思いはさまざま。おとなしく座っているだけの姫君から、恋のために命をかける姫君まで幅は広い。中でも大役とされるのが「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)(十種香(じゅしゅこう))」の八重垣(
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わざおぎ登場
中村芝翫さん「らくだ」など世話物を語る 息の合ったせりふで見せる掛け合い、駆け引き=完全版
2020/12/27 05:00 4073文字英雄豪傑などではない、市井に生きる人物の哀歓を描く歌舞伎が世話物である。職人や食品を売り歩く商人、そして浪人。登場人物の職業はさまざまだが、彼らの多くが住まいとするのが共同住宅の長屋だ。四畳半か六畳ひと間に台所となる土間付きで、壁一枚隔てて数軒が連なり、井戸や便所は共同であった。 中村芝翫さんが半
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アートな時間
舞台 十二月大歌舞伎 日本振袖始 大蛇退治=小玉祥子
2020/11/27 07:00 1300文字姫が姫を飲む「頽廃」の面白さ 坂東玉三郎待望の舞台に注目 坂東玉三郎が、12月の歌舞伎座第四部で「日本振袖始(にほんふりそではじめ) 大蛇退治」の岩長姫を勤める。「ちょうど1時間の歌舞伎らしい舞踊です」と話す。「日本書紀」「古事記」の神話の世界に由来する素戔鳴尊(すさのおのみこと)の大蛇退治に題材を
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