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給食で娘を亡くし10年、母の思い 後を絶たないアレルギー誤食事故
2022/3/29 16:00 4475文字食物アレルギーのある5年生の女児(当時11歳)が、2012年12月に東京都調布市の小学校で給食のおかわりを食べて死亡するという事故が起きた。アレルギーの原因物質を誤って食べたことが原因だ。今年で10年が経過するが、今も誤食事故は後を絶たないとみられる。事故の教訓はどこまで生かされているのだろうか、
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「誤った説だ」 科学者が突きつけた怒りの質問状に感染研の答えは
2022/3/12 17:00 2119文字国内の新型コロナウイルス対策の基となる国立感染症研究所(感染研)の報告書が世界保健機関(WHO)などの世界の科学的知見と異なるとして、感染症や物理学などを専門とする科学者10人が感染研に公開質問状を提出した。「新型コロナは主にエアロゾル感染(空気感染)によって生じる」という科学界の最新知見について
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分岐点 これからのコロナ対応
「もっと危険なウイルスはある」 コロナで休園・休校は“過剰反応”
2022/2/13 17:00 4259文字爆発的に拡大する新型コロナウイルス感染症の第6波で、保育園や小学校の休園・休校が増えている。子の預け先を失った親が出勤できず、病院や企業の業務に支障が出ている。「もっと危険なウイルスはあるのに、新型コロナにだけ過剰反応している」と指摘するのは、日本小児感染症学会理事長を務める森内浩幸・長崎大大学院
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コロナ飲み薬、ファイザー製も特例承認 高血圧薬との併用に注意
2022/2/11 20:05深掘り 2151文字新型コロナウイルスの治療薬として、米ファイザーの「パキロビッド」が10日、厚生労働省に特例承認された。軽症者向け飲み薬としては米メルク製に続いて2例目で、治療の選択肢が広がることが期待される。ただ、高血圧の薬など他の服用薬との飲み合わせに十分注意する必要がある。一方、感染拡大が続く中、円滑に治療薬
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首都圏などまん延防止2週間 効果に疑問「タイミング早ければ…」
2022/2/4 20:05深掘り 2357文字1月21日から東京や愛知など13都県にまん延防止等重点措置が適用されてから4日で2週間となった。政府は新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者の抑え込みを目指すが、専門家からその効果を疑問視する声も出ている。別系統のオミクロン株も登場するなど、今後、感染状況がどこまで改善するかは不透明だ
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「医者になるため東大理3に行くのは損」 出身の精神科医の真意
2022/1/29 08:00 2930文字大学入学共通テストの試験会場だった東京大(東京都文京区)で今月、受験生の高校生ら3人を刺したとして、私立高校2年の少年(17)=名古屋市=が殺人未遂容疑で逮捕された。愛知県有数の進学校に通っていた少年は、東京大医学部に進学できる「理科3類(理3)」を熱望していたというが、受験関連の著書が多数ある、
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不信感ばかりの政策決定過程 知恵を枯渇させた「威圧」
2022/1/28 11:00 6155文字新型コロナウイルスが国内で初めて確認されてから2年。世界中で変異株「オミクロン株」が広がり、コロナで社会の経済格差はさらに拡大している。芥川賞作家の平野啓一郎さん(46)にこれまでの日本のコロナ対策について尋ねると、科学的根拠のない政策決定への不信感が常にあったという。「メディアの責任も大きい」と
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「ここまでやれば安心」が分からない 芸能人感染拡大、悩むテレビ局
2022/1/27 17:00 1741文字新型コロナウイルスの国内の新規感染者数が過去最多を更新する中、テレビに出演する俳優や芸人、アナウンサーにも幅広い年代で感染が広がっている。各局はこれまでも、検温や消毒をはじめとする対策を講じてきたが、出演者を複数のグループに分け、感染者が出ても別のグループがカバーするバックアップ体制を敷くなど警戒
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コロナ自宅療養10万人超え 飲み薬も実用化 往診医師、処方の現場
2022/1/23 21:27 1591文字新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、全国で自宅療養者が急増している。厚生労働省によると19日時点で自宅療養者数は10万人を超え、東京都では23日に過去最多となり、往診する医師や薬剤師らが対応に奔走している。こうした中、2021年末に特例承認された新型コロナ治療の飲み薬「モルヌピラビル」(商品名・
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急拡大のオミクロン株 英国は「共生」模索 日本はどうする
2022/1/12 19:19深掘り 2960文字新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の国内での感染が急拡大している。全国の新規感染者数が4カ月ぶりに1万人を超え、若年層の感染者も際立っている。一方で、感染対策と社会経済活動との両立を求める声もあり、政府は難しい課題に直面している。 ◇前週比10倍、求められる社会活動の維持 「医療提供体制の
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「第6波」都市圏緊迫 医療体制安定も専門家「病床使用率注視を」
2022/1/6 21:11深掘り 2819文字6日、新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者が4000人を超えた。「第6波の入り口にいる」(吉村洋文・大阪府知事)という緊迫した感染状況に直面しているうえ、変異株「オミクロン株」の市中感染も相次ぐ。関係者は年明け早々、難しいかじ取りを迫られている。 ◇首都圏・関西圏では 東京都は6日、新規感染
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際立つオミクロン株の伝播力 行動制限、各国の対応に違いも
2021/12/26 20:17深掘り 2400文字世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」を「懸念される変異株」に指定してから26日で1カ月となった。100カ国以上に広がり、従来のデルタ株から置き換わって主流となる国も増えている。一方で、重症化リスクが低いとの調査結果もあり、行動制限を強化するかどうかで各国の対応に違いが
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「第6波避けられない」オミクロン株市中感染 医療は耐えられるか
2021/12/22 20:21深掘り 2551文字22日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の市中感染が国内で初めて確認された。従来のデルタ株などと比べ、感染力が強いとみられるオミクロン株。今後、欧米のように拡大し、感染「第6波」の到来も懸念される。その日に備え、保健所や病院は状況を注視している。 ◇在宅医療強化の必要性指摘 「国としても
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専門家「この1、2カ月が勝負だ」 オミクロン株市中感染に警鐘
2021/12/17 20:29深掘り 2351文字国内で初めて濃厚接触者以外での感染が確認された新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」。空港検疫などでも確認が相次いでおり、専門家は市中感染が既に起きているのではないかと疑う。オミクロン株は強い感染力や再感染のしやすさが国内外で報告されており、年末年始に向けて専門家は最大限の警鐘を鳴らしている。
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オミクロン株 「保護膜」獲得でエアロゾル感染しやすくなった?
2021/12/10 16:00 1926文字新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の世界での感染拡大が止まらない。新型コロナは、空気中を漂うウイルスを含む微粒子を吸入してうつる「エアロゾル感染」(空気感染)を起こすことが知られているが、海外ではこの株が自身をより強く守る「保護膜」を手に入れたとする報告もある。今夏の「第5波」をもた
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国交省、独断で予約停止要請 「スピード重視」も即撤回の背景は
2021/12/2 21:36 3154文字新型コロナウイルスの「オミクロン株」への水際対策で、政府は国際線の新規予約停止を求める航空会社への要請を取りやめた。岸田文雄首相が目指す「先手対応」に向け国土交通省が独断で行った要請だが、公表翌日に撤回に追い込まれた。首相官邸の「ガバナンス(統治)」能力にも疑問符が付きかねない。 ◇停止要請、国交
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オミクロン株 急速に拡大、南アでは7割 重症化リスクは不明
2021/12/2 19:27 966文字新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」について、世界保健機関(WHO)は最も警戒度が高い「懸念される変異株」(VOC)と位置づけているが、重症化リスクの程度やワクチンの効き目にどのような影響を与えるのかなどについては不明点が多い。WHOは数日以内に分析結果を示す方針で、各国でもデータ分析が進ん
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謎多きオミクロン株 国内初確認で「流行のきっかけ」可能性
2021/11/30 21:17深掘り 2311文字世界で感染が急拡大している新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者が国内で初めて確認された。政府は国内流入をなるべく防ごうと水際対策を強化するが、専門家は市中感染が起きるのを完全に防ぐのは難しいとみる。オミクロン株は未知の部分が多いが、国内でもこれに対抗するため3回目のワクチン接種を早め
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リスク高まる冬、日本も警戒 専門家「3回目接種なるべく早く」
2021/11/25 20:29深掘り 852文字新型コロナウイルス感染拡大を比較的低く抑え、国際的には「コロナ対策の優等生」とみられていた韓国やドイツで新規感染者が再び急増し、相次いで過去最多を記録している。しかも、重症化を防げず、医療も逼迫(ひっぱく)しつつある。「第6波」が懸念される日本でも感染再拡大の可能性はあるのか。 ◇「海外のような感
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深刻な若者のコロナ後遺症「別世界に生きてるみたい」 軽症でも発症
2021/11/21 18:22 1989文字若い世代の多くが新型コロナウイルス感染症の後遺症に苦しんでいる。軽症でも発症し、症状が脱毛や嗅覚障害、倦怠(けんたい)感など多岐にわたり不明な点も多い。今夏の感染拡大の「第5波」に伴い、患者がより増えることが懸念される若い世代のコロナ後遺症の今を追った。【林奈緒美、中川友希】 「別世界に生きている
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