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感染拡大止まらぬ第7波 タイミング読み切れぬ政府、不満募らす地方
2022/7/28 21:55深掘り 3374文字新型コロナウイルスの感染「第7波」は、拡大の勢いが止まらない。全国の新規感染者数は28日も過去最多を更新。病床使用率は上昇し、医療提供体制への負荷が増大している。政府は、まん延防止等重点措置などの行動制限は回避し、経済を全面再開したいのが本音だが、タイミングを読み切れない。自治体は収束が見通せない
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政府発信で国民誤解? 頭抱えた専門家組織 「接触機会の低減」復活
2022/7/23 17:26 1323文字新型コロナウイルス感染症がかつてないスピードで拡大する中、毎週のように開かれている厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード(AB)」の感染分析評価に、「接触機会を減らす」よう求める文言が復活した。政府は現時点で緊急事態宣言などの「行動制限」は必要ないとしているが、感染症の専門家たちは「感染を抑
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コロナ第7波急拡大 ワクチン4回目接種、なぜ一般に広げない?
2022/7/21 15:45 1495文字政府は新型コロナウイルスの4回目ワクチン接種について、対象者を重症化リスクの高い基礎疾患のある人と60歳以上に限定していたが、方針を改める。医療・介護従事者を対象に追加する理由は何か。また、感染が過去最大規模に拡大した今も、60歳未満の一般市民に接種を広げないのはなぜなのか。【金秀蓮、小鍜冶孝志】
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コロナ「第7波」帰省や旅行…行動制限なき感染対策は奏功するか
2022/7/14 21:29深掘り 1983文字新型コロナウイルスの感染「第7波」が急拡大する中、岸田文雄首相は14日の記者会見で、感染対策の柱としてきた行動制限を求めず、社会経済活動と感染対策の両立を目指す考えを強調した。一方、この日の全国の感染者数は2日連続で9万人を上回り、累計1000万人を突破した。夏休みの帰省や旅行など人の交流が活発化
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テレワークない働き方に逆戻り?マスクは? コロナ指針緩和の影響は
2022/6/17 14:41 2624文字経団連が17日、新型コロナウイルスの感染対策指針を改定し大幅に簡略化した。感染状況の改善を踏まえたものだが、コロナ禍のもとで進んだ企業のテレワーク(在宅勤務)やマスク着用は今後どうなるのか。 ◇感染者減り、テレワークから出社に戻る企業が増加 新型コロナの感染拡大で在宅勤務はこの2年で急速に広まった
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サル痘の「4類」、新型コロナと何が違う? 感染症法で分類
2022/5/28 05:00 759文字欧米を中心に患者が確認されている感染症「サル痘」。国内で確認された場合、感染拡大を防ぐためどんな措置を取れるのか。その根拠となる感染症法では「4類」に分類されているが、新型コロナウイルス感染症の流行で取り上げられることが増えた「2類」や「5類」と何が違うのか。【金秀蓮】 Q 感染症法では病気はどう
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サル痘に有効とされる天然痘ワクチン 日本も備蓄、活用方法を検討
2022/5/27 20:30 1070文字欧米を中心に患者の確認が相次いでいる感染症「サル痘」を巡り、サル痘にも有効とされる天然痘のワクチンが注目されている。すでに各国が確保に動き出しているほか、国内でも以前からテロ対策を目的に生産・備蓄している。政府が、ワクチンの活用方法について検討を進めている。 サル痘は発熱や発疹、リンパの腫れなどが
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未就学児のマスク着用推奨、政府が見直し検討 「発達に影響」
2022/5/18 18:28スクープ 645文字政府は、新型コロナウイルスの「オミクロン株」の流行を受けて推奨してきた未就学児のマスク着用について、見直す検討に入った。流行が長期化する中で子どもの発達への影響を懸念する意見が専門家から出ているための対応で、岸田文雄首相が最終判断する。 一方、小学生以上についてはオミクロン株の流行が続いていること
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ワクチン4回目接種 対象を限定 厚労省、重症化予防へ転換
2022/4/27 21:01深掘り 2600文字厚生労働省の予防接種・ワクチン分科会は27日、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種について、60歳以上の人と18歳以上で基礎疾患がある人を対象とすることを決めた。3回目から5カ月以上経過すれば接種できる。国は幅広い年代に接種を促してきたが、重症化予防を目的に初めて対象者を絞り込む。5月末にも始ま
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梅毒患者が急増 過去最多の21年同期比1.6倍 10年続く流行
2022/4/19 06:00 1425文字かつてはめったに診断することがない「幽霊病」と言われた性感染症、梅毒が急増している。2022年の患者数は、過去最多を記録した21年の1・6倍のペースで報告されている。その感染の広がりから専門医は「もはや普通の性感染症になった」と指摘する。 梅毒は11年以降増加に転じ、13年から爆発的に増えた。国立
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数カ月おきの接種続ける? 岐路に立つコロナワクチン
2022/4/15 17:00 4157文字新型コロナウイルスのワクチン4回目接種について国内で議論が始まった。今後その必要性や3回目からの接種間隔、対象者についての検討が政府内で本格化する。ただ、4回目の感染予防効果は3回目に対して著しく高くなることはないとみられ、感染症専門医の忽那賢志大阪大教授(感染制御学)は「感染者数を抑制するためと
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今までの感染対策が通用しなくなる理由 西浦博教授インタビュー/下
2022/4/11 17:00 3197文字新型コロナウイルス感染症はこの2年間、感染拡大と一時的な収束の「波」を繰り返してきた。厚生労働省の助言組織で感染状況の分析を続けてきた西浦博京都大教授(理論疫学)は、これまで講じてきた感染対策が今後、同じやり方では通用しない可能性も指摘する。その理由とは。【聞き手・金秀蓮】 ◇ワクチン接種、アジア
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コロナ出口戦略、なぜ見えづらいのか 西浦博教授インタビュー/上
2022/4/10 17:00 3118文字新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)発生から2年以上が経過した。国内では「第6波」が十分に収まらないまま、次の感染拡大の波を迎えようとしている。流行当初から人々の接触削減などの対策を呼びかけ、厚生労働省の助言組織で感染状況の分析を続けてきた西浦博・京都大教授(理論疫学)が懸念する
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どうなる4回目接種 準備急ぐ政府、「第7波」前に議論まとまらず
2022/4/8 20:00深掘り 2570文字新型コロナウイルスワクチンの4回目接種に向けた議論が国内でも本格化している。感染「第7波」の懸念が強まる中、政府は夏前の開始も視野に自治体に準備を促す。ただ、先行する海外での有効性に関するデータは集積の途上で、必要性や対象者を巡って国内の意見が交錯する。足元では若年層を中心に3回目の接種率が伸び悩
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置き換わり進むオミクロン派生型BA・2 未知数の感染力に懸念
2022/3/30 20:03深掘り 1267文字入学や就職など年度末による人の流れが活発化する中、新型コロナウイルス感染症がリバウンド(再拡大)の兆しを見せている。変異株「オミクロン株」の派生型BA・2への置き換わりが進んでおり、再拡大を後押ししている可能性もある。今夏には参院選を控えており、政府・与党は追加のワクチンの接種をさらに加速させる方
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5~11歳のワクチン接種 大人の接種と「同じこと」「違うこと」
2022/1/21 20:07深掘り 2686文字厚生労働省は21日、5~11歳の小児を対象にした米ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンを特例承認した。3月にも接種が始まる。基礎疾患がある子どもにとっては重症化予防などの効果が期待できる一方、オミクロン株への効果は不明な点が多く、接種によるメリットとデメリットをどう見極めるかが問われる。 ◇
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急拡大するオミクロン、増え始めた重症者 医療体制の維持が鍵に
2022/1/19 19:31深掘り 893文字政府は19日、首相官邸で新型コロナウイルス感染症対策本部会合を開き、変異株「オミクロン株」の感染急拡大が続く首都圏や東海など1都12県に「まん延防止等重点措置」を適用することを正式に決定した。 感染力が強いオミクロン株の全国的な感染急拡大で、重症者も少しずつ増え始めている。昨年12月11日時点で2
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自衛隊は悲鳴 参院選にらむ首相、コロナ対策の「付け焼き刃」感
2022/1/11 21:14深掘り 2317文字岸田文雄首相は11日、ワクチンの3回目接種の前倒し対象を拡大するなど、新型コロナウイルスの対応強化策を発表した。変異株「オミクロン株」に国民の不安が広がる中、万全の対策をアピールする狙いだ。ただ、対策は「付け焼き刃」の印象は否めず、実効性を伴うかは見通せない。発足100日目を迎えた岸田政権は難所を
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せっけんが有害?環境省、異例の判断先送り 誤解恐れるメーカー
2022/1/10 07:00 1776文字人や環境に優しいとされるせっけんは、有害性のある化学物質か――。そんな検討が政府内で今も続いている。天然の油脂から作られるせっけんは、昔から手や体の洗浄、衣服の洗濯などに使われてきたが、なぜなのか。【金秀蓮】 ◇せっけんが有害な化学物質の候補に 「ゼロベースで対応すべきだ。除外を検討してほしい」。
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夏の参院選に直結 政権初のまん延防止適用 試される「岸田流」
2022/1/7 21:31深掘り 3301文字岸田文雄首相は7日、新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置を広島、山口、沖縄3県に適用すると決めた。政権発足後、初めての感染拡大の局面となり、先手で厳しい措置を講じる「岸田流」の感染対策が試される。変異株「オミクロン株」には従来の対策が通用しない恐れもあり、難しいかじ取りを迫られる。 「医療
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