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旧統一教会と政治の関係 塚田穂高氏「国会で検証し国民に明示を」
2022/8/2 11:30 2691文字安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治の関係がクローズアップされている。宗教と政治の問題やカルト問題を研究してきた塚田穂高・上越教育大大学院准教授は、旧統一教会が不安や恐怖をあおって高額な物品を売りつける「霊感商法」の事件化や、高額献金の強要をめぐる訴訟など
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「推しがいない」「おじさんおばさんばかり」参院選、Z世代の本音
2022/7/9 11:00 2080文字スマートフォンやSNS(ネット交流サービス)を使いこなす10~20代は「Z世代」と呼ばれ、その行動が社会から注目されている。今回の参院選で、総務省が算出した18歳と19歳の投票率(速報値)は34・49%で、全体の52・05%を下回った。若者は政治に関心がないのか。それとも政治家が若者の声に耳を傾け
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「グリ下」「トー横」さまよう10代 コロナ禍、路上に居場所求め
2022/5/22 12:00 2072文字終わりが見えない新型コロナウイルス禍。都会では居場所のない子どもたちが日夜、路上に集まる。10代を中心に「グリ下」「トー横」と呼ばれる地域で気兼ねなく時を過ごす一方、犯罪に巻き込まれる危険もある。大阪市生野区の認定NPO法人「CPAO(しーぱお)」は今春、そんな子どもたちが身を寄せられるシェアハウ
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グリ下、トー横、ドン横…さまよう10代 コロナ禍、路上に居場所求め
2022/5/22 11:58 0文字 -
万引きGメンを襲った「報復」 住所突き止めた情報源の正体
2022/5/19 06:00 1985文字「万引きGメン」と呼ばれる私服保安員の30代男性宅に、心当たりのない不審な配送物が届くようになったのは約2年半前の冬だ。はき古した靴下やごみ袋、紙くず……。送り付けたのは、男性が万引きを見つけて警察に引き渡した人物だった。「捕まったことへの報復」と供述したが、名前も知らない保安員の住所をなぜ知って
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「私が犯人?」再審無罪の母 法廷でよみがえった25年前の因縁
2022/3/12 13:00 1905文字潔白と証明されたのに、「娘殺し」の汚名に再び打ちのめされるとは思わなかった。大阪市東住吉区で1995年に小学6年の女児(当時11歳)が焼死した火災で殺人罪などに問われ、再審無罪になった母親の青木恵子さん(58)が国と大阪府に損害賠償を求めた訴訟の判決が15日、大阪地裁で言い渡される。「冤罪(えんざ
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「こんな生活嫌や」 性被害明かした19歳を襲った悪夢の日々
2022/2/26 18:00深掘り 2280文字勇気を振り絞って忌まわしい過去を告白したのに、私がなぜ攻撃されなくちゃいけないの? 「父親」から性的な虐待を受けた高校生の女性(19)=大阪市=は事件後、社会の偏見や誤解で心をえぐられた。性暴力の被害者が周囲の言葉でさらに傷つけられる「セカンドレイプ」は、泣き寝入りを生む温床とも言われる。「被害者
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19歳が告白した「セカンドレイプ」の現実 泣き寝入りの温床に
2022/2/26 18:00 1179文字「父親」から性的な虐待を受けた高校生の女性(19)=大阪市=が毎日新聞の取材に応じ、性暴力の被害者が周囲の言葉でさらに傷つけられる「セカンドレイプ」の現実を打ち明けた。「魂の殺人」とも言われる性暴力。警察が把握した被害件数は毎年6000件前後で推移しているが、専門家は「氷山の一角だ」と指摘する。被
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救済優先で「時の壁」の適用制限 強制不妊で国の賠償責任認定
2022/2/22 21:13深掘り 2254文字旧優生保護法を巡り、国の賠償責任を初めて認めた22日の大阪高裁判決は、ゆがんだ思想で人としての尊厳を奪われた被害者に寄り添い、手厚い救済を優先する判断を示した。民事裁判で厳格に適用されてきた除斥期間。被害者たちの救済を阻んできた「時の壁」を制限する歴史的な判決は各地の同種訴訟に影響を与えるとみられ
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「子供連れに今も涙」 ゆがんだ思想に夢奪われた老夫婦の叫び
2022/2/22 14:40 1562文字旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強制されたとして、近畿地方に住む夫婦と女性の計3人が国に計5500万円の国家賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁=太田晃詳(てるよし)裁判長=は22日、旧法を違憲と判断した。その上で、不法行為から20年で賠償請求権が消滅する「除斥期間」を理由に請求
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「あなたの分まで生きる」犠牲の院長に患者ら誓う 大阪ビル放火
2022/1/17 18:54 2042文字大阪市北区の雑居ビルに入るクリニックで男女25人が犠牲になった放火殺人事件は、17日で発生から1カ月が過ぎた。犠牲になった院長の西沢弘太郎さん(当時49歳)は、心身の不調に悩む多くの患者を復職に導いていた。「先生のようになりたい」「次は自分が誰かを助ける番」。支えられた人たちは悲しみを乗り越え、新
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2021衆院選
維新「第3党」の裏で何が 「吉村人気」だけではない底力と限界
2021/11/1 05:00 2360文字衆院選で、公示前(11議席)の4倍近い41議席を獲得し、第3党となった日本維新の会。拠点の大阪府では候補を立てた全15選挙区で勝利したほか、比例代表でも各地で議席を伸ばした。看板施策「大阪都構想」が2015年に続いて20年秋の住民投票で再び否決されて頓挫し、国政では「政権の補完勢力」と受け止められ
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衆院選・私の争点
同性婚できない女性カップル「夫婦の権利なぜないの」 日米に大差
2021/10/26 05:00 1663文字10月上旬、京都市内の静かな町家の一角に笑い声が響いた。愛犬のロージーをなでながら会話を弾ませる会社員の坂田麻智さん(42)とテレサ・スティーガーさん(38)。休みの日、鴨川のほとりを愛犬と散歩し、地域の人たちとも交流する女性同士のカップルだ。明るく朗らかな2人だが、法律婚ができないゆえの不安を抱
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「命の価値」問う裁判 亡き愛娘の補聴器に誓う両親の思い
2021/9/20 07:00深掘り 2600文字小学5年生だった最愛の娘は補聴器をつけて懸命に生きていた。勉強や学校行事に励み、家族を気遣う心優しい子だった。「障害を理由に差別しないでほしい」。交通事故で娘を失った両親が、事故を起こした運転手や当時の勤務先を相手に民事裁判を続けている。問われているのは、「命の価値」だ。 7月7日、大阪地裁。大阪
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「黒い雨」不安一掃を重視 広島高裁判決、発症前でも救済に道開く
2021/7/14 21:44深掘り 3181文字「黒い雨」を巡る14日の広島高裁判決は、再び住民全員を被爆者と認めた。放射線の影響への不安を一掃するという被爆者援護法の理念を重視し、病気の発症前でも被爆者と認める新たな枠組みを示した。「科学的裏付け」にこだわってきた国の姿勢が否定された形だが、今回の司法判断は早期救済に結びつくのか。 「被爆者援
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「人質司法」勾留94%の壁に対抗 大阪弁護士会が打ち出した奇策
2021/7/9 11:00 1670文字94%の壁に対抗する大阪弁護士会の「奇策」が注目されている。捜査当局が容疑者の身柄を拘束する「勾留」に対し、不服を申し立てた弁護士をある方法で支援する制度を創設したという。勾留を続けて自白を迫る「人質司法」への批判が高まる中、弁護士の反転攻勢を促す全国でも異例の取り組みだ。 「申し立てが認められま
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石綿労災「救済漏れ」の恐れ 遺族に立ちはだかる「5年」の壁
2021/4/15 07:00深掘り 1074文字アスベスト(石綿)が原因の疾病だと気付かずに死亡した労働者の遺族が、労災認定の時効(死後5年)を理由に補償されない恐れが浮上している。時効を過ぎても救済される国の制度の運用が5年前に変更されたためだ。時効の壁で救済の網から抜け落ちる遺族が今後増える懸念があり、支援団体は「隙間(すきま)なく救済すべ
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まん延防止措置、効果未知数 大阪先行解除1カ月「急増想定外」
2021/3/31 20:41深掘り 2287文字大阪府は31日、緊急事態宣言下でなくても飲食店などに営業時間の短縮命令を出せる「まん延防止等重点措置」の要請に初めて踏み切った。宣言が2月末をもって先行解除されて以降、新型コロナウイルスの感染者数が想定を超える速度で急増し、再び対策の強化を余儀なくされた。政府は自治体側の意向に配慮する形で早期適用
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維新の党是、衆院選…「府市一元化」へ、透ける大阪の腹の内
2021/3/21 20:00深掘り 2475文字大阪府と大阪市が住民投票で否決された「大阪都構想」の代案と位置付ける広域行政の一元化条例案が、3月中に府市両議会で可決される公算が大きくなっている。市の都市計画や成長戦略の権限を府に移す内容で、政令市の中核的な権限が道府県に移行すれば全国初。都構想という結党以来の「党是」を失った大阪維新の会が推進
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緊急事態宣言6府県先行解除 首相、官僚前に揺れる心情吐露
2021/2/26 20:36深掘り 3639文字政府は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言について、専門家や政府内に慎重論もある中で、6府県の先行解除に踏み切った。ただ、専門家の意見や知事の要請によって判断が左右されるなど、政府の方針は揺れた。 ◇7日の首都圏解除方針表明に「待った」 「埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県については、宣言
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