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その個人情報、誰がコントロール? AIとビッグデータ時代の人権
2022/5/3 09:00 3480文字社会や経済のデジタル化が猛スピードで進んでいる。「第4次産業革命」とも言われる大変革の下で、人類が長い歴史の中で確立し、憲法で保障される「人権」が危機にさらされている。インターネットを介した個人情報の無秩序な利用や、ネット上の中傷は個人の尊厳を冒し、人権を侵害しているのではないか。憲法施行75年を
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「侵攻で有事に」活気づく改憲論 自民、防衛力強化に前のめり
2022/5/2 21:36深掘り 3296文字ロシアのウクライナ侵攻は、冷戦後の国際秩序を揺るがし、日本も安全保障政策の見直しが迫られている。政府・自民党は世論の理解を得やすい好機とみて、防衛力強化に前のめりだ。併せて、歯止めとなってきた憲法9条の改正を求める声も強まっている。危機に乗じた動きに冷静に向き合うことが求められている。 「ウクライ
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国民、「維新超えた」の声も 与党接近決定的に 自公と党首会談
2022/3/4 20:10 1178文字国民民主党の玉木雄一郎代表は4日午後、岸田文雄首相(自民党総裁)、公明党の山口那津男代表と国会内で会談し、ガソリン税の一部を引き下げる「トリガー条項」の凍結解除などを要請した。野党党首が単独で与党党首と会談するのは異例。国民民主は政府の2022年度当初予算案に衆院採決で賛成しており、与党への急接近
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こども基本法案、第三者機関巡り自民に異論 公明との火種にも?
2022/2/4 19:35 1043文字自民党は4日、「こども・若者」輝く未来実現会議(座長・加藤勝信前官房長官)を党本部で開き、子どもの権利尊重を目指す「こども基本法案(仮称)」について議論した。しかし行政から独立して調査・勧告を行う第三者機関「コミッショナー」設置に「権限が強すぎる」などと異論が相次ぎ、法案提出のめどは立たなかった。
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国交正常化50年 7度目の訪中さぐる公明・山口那津男代表
2022/1/8 17:56 1249文字公明党の山口那津男代表は、9月の日中国交正常化50年を前に、訪中を模索している。日中関係は沖縄県の尖閣諸島問題、中国国内の人権問題などのため良好とは言えず、節目の今年も友好ムードは高まらない。公明は50年前の国交正常化で重要な役割を果たしたという自負がある。一方で、中国に厳しい視線を向ける自民党保
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政治力使った「不平等」重く見た検察 公明・遠山元議員、在宅起訴
2021/12/28 18:16深掘り 3089文字新型コロナウイルス感染拡大で困った企業を助けるための特別融資を違法に仲介したとして、公明党の遠山清彦元衆院議員(52)らが28日に在宅起訴された。コロナ禍で申請が殺到する中、東京地検特捜部は政治力を使った「不平等」を重く見た。異例の公明党への捜査となった。 ◇わずか1日で1200万円の融資決定 芸
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公明・北側氏「議長は発言慎重に」 細田氏「10増10減不満」に
2021/12/23 16:57 293文字公明党の北側一雄副代表は23日の記者会見で、細田博之衆院議長が衆院小選挙区定数を「10増10減」する配分見直しに不満を述べたことについて「議長個人のご意見を発言されるのは、できれば慎重であってもらいたい」と苦言を呈した。 北側氏は定数配分見直しについて「法律に従って(総務省の衆院選挙区画定)審議会
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野党の攻撃かわすも…首相の「先手と低頭」 くすぶる不安要素
2021/12/13 21:15深掘り 2658文字岸田文雄首相は13日、就任後初めての「一問一答」形式となる衆院予算委員会での論戦に臨んだ。混乱を呼んだ18歳以下への10万円給付や政党支部による雇用調整助成金受給問題を巡る野党の追及を「先手と低頭」戦術でかわしたが、柔軟さの一方で政権のブレや迷走が目立ち始め、不安要素も抱えている。 ◇首相、無難に
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枝野氏に代わる本命不在 「野党共闘」見直しの行方は 立憲代表辞任
2021/11/12 21:17深掘り 2291文字立憲民主党の枝野幸男代表の辞任に伴う代表選は、共産党などとの野党共闘や、2022年夏の参院選に向けて与党に対抗する新たな政策方針などが争点となる。党内では参院選での選挙協力の必要上、共産との連携を完全に解消すべきだとの声は少ない一方、協力のあり方については見直しの機運も高まる。代表選は19日告示・
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「一本化、相当きつい」与党幹部フル稼働 野党は激戦区てこ入れ
2021/10/29 21:00深掘り 3037文字衆院選は31日の投開票が迫る中、与野党の攻防が激しさを増している。接戦の選挙区が多く、各党は少しでも多くの議席を獲得しようと対策を強化。自民党は岸田文雄首相を筆頭に党幹部らがフル稼働し、野党も他党との共闘や独自政策のアピールを強め、支持取り付けに躍起になっている。 ◇首相「僅差」の接戦区に 「北海
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野党共闘、一定の効果 小選挙区2割で接戦 衆院選序盤情勢調査
2021/10/21 05:01深掘り 2776文字毎日新聞が実施した衆院選の特別世論調査では、前回2017年の衆院選で大勝した自民党と、候補者を一本化した野党5党による接戦の結末が、全体の議席配分を大きく左右しそうだ。「風が最後にどちらに向かうか分からない」との声も漏れ、与野党双方が序盤戦から引き締めと底上げに躍起だ。 毎日新聞の序盤情勢調査では
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与党、政権継続訴え 野党は候補者一本化で大幅増狙う 衆院選公示
2021/10/19 20:41深掘り 3116文字衆院選は19日に公示され、小選挙区では自民、公明両党と、立憲民主、共産両党を軸とする野党5党、日本維新の会との対決構図が固まった。与党は政権継続を訴えながら野党の分断も図る。立憲などは213選挙区で候補者を一本化したことで議席の大幅増を狙う。31日の投開票に向けて攻防が激化しそうだ。 ◇「追い風感
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「成長」が先か「分配」か 党首討論で対立 首相は消費減税を否定
2021/10/18 21:31深掘り 2998文字与野党党首は18日の日本記者クラブ主催の討論会で、岸田文雄首相(自民党総裁)が掲げた「新しい資本主義」を巡って応酬した。首相は経済成長を実現して分配政策に取り組むと説明し、立憲民主党の枝野幸男代表らは金融所得課税の強化などで分配策を優先すべきだと反論。新型コロナウイルス対策や選択的夫婦別姓制度でも
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総裁選候補の政策に神経とがらす公明 連立合意巡り自民をけん制
2021/9/27 20:13 1169文字公明党が、自民党総裁選(29日投開票)の4候補が掲げる政策を注視している。多くの公明幹部は表立って懸念を示すことは抑制しているが、敵基地攻撃能力の保有や衆院選比例代表の定数削減、最低保障年金制度の導入などは公明党の主張と相いれないだけに神経をとがらす。党幹部は自民党新総裁と結ぶ「連立政権合意」に照
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総裁選4候補、議員票か党員票か 「最後の勝ち馬」狙い駆け引き
2021/9/17 20:30深掘り 3807文字自民党総裁選(29日投開票)は17日告示され、「ポスト菅」を狙う4人が立候補を届け出た。国会議員票と党員・党友票をどう獲得するかを巡り、各陣営の戦略と思惑は異なっており、激しい駆け引きが予想される。選挙戦の行方は間近に迫る次期衆院選にも大きな影響を与える。 ◇河野氏「人気者連合」で党員票に標準 ◇
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皇位継承、原発で河野氏「持論封印」 保守系への配慮、もろ刃の剣か
2021/9/10 21:28深掘り 2271文字河野太郎行政改革担当相(58)=自民党麻生派=は10日、党総裁選への出馬を表明した記者会見で「脱原発」や「女性・女系天皇の検討」などの持論を封印し、党内保守派への配慮をにじませた。報道各社の世論調査で「次の首相」の上位を占める河野氏だが、現状では「人気」先行の面は否めない。 「日本を日本たらしめて
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人事直後の解散シナリオ 腹を括った首相に党内から「個利個略だ」
2021/8/31 23:17深掘り 2299文字菅義偉首相が、在任が長期化する自民党の二階俊博幹事長を交代させる。党総裁選に立候補表明した岸田文雄前政調会長が掲げた「党役員の任期制限」を先取りし、衆院選で党の刷新をアピールする狙いだ。首相は人事直後に衆院解散に踏み切り、総裁選を先送りするシナリオを描くが、党内には「首相の個利個略だ」との批判も出
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公明党、強気の言動 総裁選にも異例の言及 背景に何が?
2021/7/29 16:00 1917文字秋の衆院選が迫る中で、公明党の強気な言動が目を引いている。普段は触れない衆院解散や自民党総裁選の時期についてあえて発信し、新型コロナウイルス対策に関する政府・与党連絡会議を新設させた。この強気の背景には、何があるのだろうか。 山口那津男代表は27日の記者会見で、衆院解散の時期について問われると「時
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菅内閣に漂う手詰まり感 ワクチン、五輪…支持率最低更新
2021/7/20 05:00 1123文字報道各社が7月に実施した世論調査で、内閣支持率が軒並み急落し、政権発足以降最低を記録しており、政府・与党内で危機感が広がっている。新型コロナウイルス対策やワクチン供給の不手際が影響しているとみられ、秋の衆院選に向けて懸念が強まるが、有効な打開策は見当たらず、手詰まり感も漂い始めている。 「一喜一
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衆院選間近「撤回だけですまぬ」 酒店取引停止要請、自公が苦言
2021/7/13 20:04 1048文字西村康稔経済再生担当相が酒類販売事業者に酒類を提供する飲食店との取引停止を要請した問題で、与党内から苦言が相次いだ。衆院選が間近に迫る微妙な時期だけに、自民党は業界団体との摩擦に神経をとがらせており、新型コロナウイルスの感染防止対策としていったんは「強硬策」を打ち出した政府も、世論の反発を考慮して
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