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経済安保、欧米並みに強化 民間人に罰則 中国依存を脱却できるか
2022/2/25 21:39深掘り 2233文字政府は25日、経済安全保障推進法案を持ち回り閣議で決定した。ハイテク分野で台頭する中国をにらみ、半導体などの重要物資の供給網や重要技術の流出防止などを欧米並みに強化する。情報漏えいした民間人らに対し、最高で懲役2年以下の罰則も設ける。今国会で成立を目指す。 法案は「供給網」「基幹インフラ」「先端技
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立憲、提案路線「不発」 岸田首相応じず「迫力不足」の声 代表質問
2022/1/19 20:03 1001文字岸田文雄首相の施政方針演説など政府4演説に対する各党代表質問が19日の衆院本会議で始まり、最初に質問に立った立憲民主党の泉健太代表は27本の提案を掲げ、政府の新型コロナウイルス対策の抜本的な転換などを求めた。だが、首相はこれらの提案に応じる姿勢を見せず、党内からは泉氏が進める「提案路線」に対し、「
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夏の参院選、カギ握る「1人区」 勝敗を衆院選結果で試算すると
2022/1/4 20:37深掘り 2840文字今年夏の参院選は、与野党にとって最大の政治決戦となる。岸田内閣の政権運営が問われる選挙で、過半数を持つ与党は、議席増を目指して候補者の擁立を急いでいる。野党は立憲民主党や共産党などによる候補者の一本化が進むかが焦点となる。 ◇過半数から上積み目指す自公 「参院選は政治の安定にとって大変重要だ。コロ
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党内基盤の弱さ明白 立憲新代表の泉健太氏、カギは挙党態勢の構築
2021/11/30 21:36深掘り 2850文字30日投開票の立憲民主党代表選は決選投票の末、泉健太政調会長(47)が制した。旧国民民主党出身の泉氏は党刷新と再建を期待され、党内最大グループが推す逢坂誠二元首相補佐官(62)を破った。ただし、党内基盤は盤石とは言えず、独自色の発揮や、来年夏の参院選に向けた他の野党との協力など課題も山積する。「2
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立憲「ウイング拡大」か「対決型」か 代表候補全員のジレンマ
2021/11/25 20:30深掘り 2085文字30日投開票の立憲民主党代表選は後半戦に入り、逢坂誠二元首相補佐官(62)、小川淳也元総務政務官(50)、泉健太政調会長(47)、西村智奈美元副厚生労働相(54)の4候補が連日、各地の討論会などで論戦を展開している。衆院選敗北を受け、野党第1党の窮状を打開する新たなリーダーは出てくるのか。【田所柳
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共産・国民との連携は? 立憲代表選「本命」まだ見えず 決選投票も
2021/11/19 21:04深掘り 1142文字19日の共同記者会見に臨んだ4候補は、来夏の参院選で勝敗を左右する「1人区」では、立憲、共産などの野党が一本化して与党に対抗したい考えで足並みをそろえた。旧国民民主党から立憲へ合流し、共産とは一定の距離があると目される泉氏は、「1人区で一本化を目指すことは明確にしたい」と明言した。32ある参院選1
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立憲に期待感高まらず 政権批判票、維新へ 一本化の効果は限定的
2021/11/1 06:15深掘り 2465文字立憲民主党は、公示前勢力の110議席を下回った。衆院選をにらんで進めた旧国民民主党との合流と、共産党、国民、れいわ新選組、社民党との野党5党による小選挙区の候補者一本化は期待したほどの成果を上げられなかった。自公政権への批判票の相当数は「第三極」を掲げる日本維新の会に流れ、最大の争点に位置づけた政
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「一本化、相当きつい」与党幹部フル稼働 野党は激戦区てこ入れ
2021/10/29 21:00深掘り 3037文字衆院選は31日の投開票が迫る中、与野党の攻防が激しさを増している。接戦の選挙区が多く、各党は少しでも多くの議席を獲得しようと対策を強化。自民党は岸田文雄首相を筆頭に党幹部らがフル稼働し、野党も他党との共闘や独自政策のアピールを強め、支持取り付けに躍起になっている。 ◇首相「僅差」の接戦区に 「北海
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焦点は与党の「減少幅」 野党との「一騎打ち」で議席どうなる
2021/10/14 22:45深掘り 2882文字衆院が14日に解散され、与野党は事実上の選挙戦に入った。岸田文雄首相は選挙日程を前倒しして「短期決戦」に持ち込んだことで、与党に有利な展開につなげようと腐心するが予断を許さない状況だ。これに対し、野党は政権発足直後の解散を批判し、候補者調整を加速している。 ◇短期決戦どうなる 岸田首相は衆院解散後
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サバ読み?首長に圧力? 高齢者ワクチン「9割が7月完了」の内情
2021/5/28 07:00 1573文字新型コロナウイルスの高齢者向けワクチン接種をめぐり、菅義偉首相が掲げた「7月末に完了」という目標の達成に向け、自治体へのプレッシャーが強まっている。政府の調査に対し、全国の自治体で7月末に完了すると答えた割合は、5月21日時点で92・8%に上る。首相官邸は「政府を挙げて対処する」と達成へ強気だが、
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二重予約、県境またぎ感染…「大規模接種センター」に懸念の声
2021/5/15 10:00 1650文字東京、大阪に自衛隊が24日開設予定の新型コロナウイルスワクチンの「大規模接種センター」を巡り、与野党などから懸念が出ている。17日からインターネットと無料通信アプリ「LINE(ライン)」での予約が始まるが、自治体による接種との「二重予約」、システムトラブル、自治体の境をまたいで希望者が殺到して感染
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五輪開催「決意」 バイデン氏「支持」に残る疑問 日米首脳会談
2021/4/17 20:04深掘り 1287文字訪米中の菅義偉首相は16日午後(日本時間17日朝)、ワシントンのホワイトハウスでバイデン米大統領と初めて対面で約2時間半、会談した。 新型コロナウイルスの感染拡大が続き、今夏の東京オリンピック・パラリンピックの開催が危ぶまれているだけに、自然と言葉に力がこもった。菅首相は共同記者会見で、「バイデン
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「すべて米国同調ではない」日本、対中国「距離感」に腐心 日米首脳会談
2021/4/17 19:52深掘り 2224文字菅義偉首相とバイデン米大統領による初の日米首脳会談で、両国は緊張が高まる台湾情勢を明記した共同声明をまとめた。安全保障から経済分野まで台頭する中国に対する警戒感がにじむ。 バイデン氏は会談後の共同記者会見で「日米は中国からの挑戦に力を合わせて立ち向かう」と述べ、「日米はこの地域の強い民主主義国だ」
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日米に横たわる「二つのC」 気候・中国、溝埋まるか 首脳会談
2021/4/16 21:17深掘り 2189文字米ワシントンで行われる日米首脳会談は、台湾海峡情勢など台頭する中国への対処に加え、日米両首脳が力を入れる気候変動問題への取り組み姿勢をどう打ち出すかが焦点だ。経済分野での連携強化も課題となる。 ◇「積極姿勢へ転換」もくろむ 茂木敏充外相は16日のテレビ朝日の番組で「首脳会談の中心になるのは二つの『
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米カービー氏の「尖閣主権支持」発言、日本が冷静だった理由は?
2021/3/9 15:00 2977文字「国際社会とともに、我々は明らかに尖閣の主権について日本を支持している」。2月23日、米国防総省のカービー報道官が沖縄県・尖閣諸島についてこのように発言した。米政府はもともとは日本の尖閣への「施政権」を認める一方、「主権」については「特定の立場」を取らない方針を示してきた。そこからするとカービー氏
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佐々江賢一郎氏「日本のシンクタンクは層を厚くする努力が必要」
2021/2/25 10:00 2400文字東京のシンクタンク「日本国際問題研究所(国問研)」が、世界トップシンクタンク賞にあたる「シンクタンク・オブ・ザ・イヤー2020」をアジアで初めて受賞した。米ペンシルベニア大が1月28日付で発表した世界有力シンクタンク評価報告書で選んだ。かつて日本の国際社会での発信力低下が課題となり、国際機関で活躍
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TPP巡り「米か、中か」踏み絵 「トランプ後」の自由貿易の行方
2021/2/23 18:00 2463文字保護主義を掲げた米国のトランプ政権が退場し、世界で自由貿易体制の再構築を模索する動きが始まった。日本など11カ国が参加する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)は、英国が加盟申請して拡大の機運が生まれる中、中国も加盟に前のめりな姿勢を見せており、米中の駆け引きの舞台になりそうだ。機能不全が続く世界
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世界各国の「戦略的要衝」ミャンマー クーデターで交錯する米中日の思惑
2021/2/3 20:01深掘り 2551文字国軍がクーデターを起こしたミャンマーは、日本や米国などの「自由で開かれたインド太平洋」構想と、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」が重なる地域にある。戦略的要衝を巡る米、中、日の思惑は――。 ◇民主主義と中国接近のはざまで悩む米国 「民主主義が攻撃を受けていれば、米国は立ち上がる」。バイデン米大統領は
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核兵器禁止条約の発効で核軍縮は動くのか 今夏に試金石 日本が抱えるジレンマ
2021/1/22 18:48 2897文字22日に発効した核兵器禁止条約は、開発や保有、使用などを例外なく違法と定めた初の国際法規だ。だが、効力が及ぶのは現時点で50カ国・地域にとどまり、実効性には疑問符がつく。「核兵器なき世界」の実現に向けて、停滞する核軍縮は動き出すのか。 ◇「3年内に100カ国・地域批准」包囲網戦略 分断解消へ今夏の
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首相、施政方針で低姿勢に終始 「世論に振り回されている」漂う手詰まり感
2021/1/18 21:00深掘り図解あり 2997文字菅義偉首相が18日に行った施政方針演説は、11都府県を対象とした緊急事態宣言下で、新型コロナウイルス禍の影響を色濃く反映した内容となった。内閣支持率の低下にも歯止めがかからず、政権運営には暗雲が漂う。秋までにある次期衆院選を控え、首相は正念場を迎えている。 ◇コロナ対策では力なく釈明 「大変申し訳
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