-
米カービー氏の「尖閣主権支持」発言、日本が冷静だった理由は?
3/9 15:00イチオシ 2977文字「国際社会とともに、我々は明らかに尖閣の主権について日本を支持している」。2月23日、米国防総省のカービー報道官が沖縄県・尖閣諸島についてこのように発言した。米政府はもともとは日本の尖閣への「施政権」を認める一方、「主権」については「特定の立場」を取らない方針を示してきた。そこからするとカービー氏
-
佐々江賢一郎氏「日本のシンクタンクは層を厚くする努力が必要」
2/25 10:00イチオシ 2400文字東京のシンクタンク「日本国際問題研究所(国問研)」が、世界トップシンクタンク賞にあたる「シンクタンク・オブ・ザ・イヤー2020」をアジアで初めて受賞した。米ペンシルベニア大が1月28日付で発表した世界有力シンクタンク評価報告書で選んだ。かつて日本の国際社会での発信力低下が課題となり、国際機関で活躍
-
TPP巡り「米か、中か」踏み絵 「トランプ後」の自由貿易の行方
2/23 18:00イチオシ 2463文字保護主義を掲げた米国のトランプ政権が退場し、世界で自由貿易体制の再構築を模索する動きが始まった。日本など11カ国が参加する環太平洋パートナーシップ協定(TPP)は、英国が加盟申請して拡大の機運が生まれる中、中国も加盟に前のめりな姿勢を見せており、米中の駆け引きの舞台になりそうだ。機能不全が続く世界
-
世界各国の「戦略的要衝」ミャンマー クーデターで交錯する米中日の思惑
2/3 20:01深掘り 2551文字国軍がクーデターを起こしたミャンマーは、日本や米国などの「自由で開かれたインド太平洋」構想と、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」が重なる地域にある。戦略的要衝を巡る米、中、日の思惑は――。 ◇民主主義と中国接近のはざまで悩む米国 「民主主義が攻撃を受けていれば、米国は立ち上がる」。バイデン米大統領は
-
核兵器禁止条約の発効で核軍縮は動くのか 今夏に試金石 日本が抱えるジレンマ
1/22 18:48イチオシ 2897文字22日に発効した核兵器禁止条約は、開発や保有、使用などを例外なく違法と定めた初の国際法規だ。だが、効力が及ぶのは現時点で50カ国・地域にとどまり、実効性には疑問符がつく。「核兵器なき世界」の実現に向けて、停滞する核軍縮は動き出すのか。 ◇「3年内に100カ国・地域批准」包囲網戦略 分断解消へ今夏の
-
-
首相、施政方針で低姿勢に終始 「世論に振り回されている」漂う手詰まり感
1/18 21:00深掘り図解あり 2997文字菅義偉首相が18日に行った施政方針演説は、11都府県を対象とした緊急事態宣言下で、新型コロナウイルス禍の影響を色濃く反映した内容となった。内閣支持率の低下にも歯止めがかからず、政権運営には暗雲が漂う。秋までにある次期衆院選を控え、首相は正念場を迎えている。 ◇コロナ対策では力なく釈明 「大変申し訳
-
感染防止策違反に「氏名公表」は厳しすぎるリンチか 自民には「不十分」の声
1/15 22:25 1170文字政府が、外国から帰国した日本人や入国する外国人が新型コロナウイルスの感染防止策に違反した場合、氏名公表などができる措置を始めたことを巡り、賛否両論が出ている。自民党内では「罰則が不十分」との声が上がる一方、インターネット上では「法治国家にふさわしくない私刑(リンチ)」との懸念も広がる。 14日に開
もっと見る