-
辺野古ってどんなところ? 「基地の街」の本音
2022/5/13 05:00 2199文字5月15日で沖縄が日本に復帰して50年となるが、米軍基地問題を巡って度々出てくるのが「辺野古」だ。米軍普天間飛行場の移設先だと聞いたことはあっても、その街にどんな歴史があって、そこで暮らす人たちが何を考えているのかを知っているだろうか。「よそ者」として辺野古で約20年にわたってフィールドワークを続
-
米露駐日大使がツイッター上で“口論” 専門家「情報戦の一つ」
2022/4/13 16:00 1572文字ロシアによるウクライナ侵攻を巡り、米国のエマニュエル駐日大使とロシアのガルージン駐日大使がツイッターで直接、日本語で応酬し、話題を呼んでいる。大使が外交の場で抗議することはあっても、SNSで直接批判するのは異例だ。インテリジェンス(情報収集・分析)に詳しい日大危機管理学部の福田充教授は「これは米露
-
「絵ではなく人生教わった」 藤子不二雄Aさんの弟子が語る青春
2022/4/8 08:00 2181文字人気漫画「怪物くん」「忍者ハットリくん」などで知られる漫画家、藤子不二雄A(本名・安孫子素雄)さんが亡くなった。藤子・F・不二雄さん(本名・藤本弘さん、1996年死去)と、87年まで組んでいた「藤子不二雄」のコンビ時代も含め、多数の人気作品を生み出した。2人の弟子で、漫画家のえびはら武司さん(67
-
核共有は抑止力となり得るのか、日本の安全保障が目指すべき道
2022/3/28 06:00 4221文字ロシアによるウクライナ侵攻で、日本領土内に米国の核兵器を配備して共同運用する制度「核共有」の是非について議論が起きた。この制度を導入した欧米の軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)に詳しい岩間陽子・政策研究大学院大教授(国際政治)は「核兵器は抑止力の近道ではない」とくぎを刺す。真意を聞いた。【佐野
-
勝訴したのに…「主戦場」はタブーなのか 慰安婦問題映画監督の闘志
2022/3/14 16:00 2365文字従軍慰安婦問題をテーマに2019年4月に公開されたドキュメンタリー映画「主戦場」。日系米国人のミキ・デザキさんが監督を務め、保守派の論客が赤裸々に語る映像が話題を呼んだが、一部の出演者に上映禁止などを求めて提訴された。1月27日にあった1審判決でデザキさん側が勝訴したものの、訴訟の影響もあり一般の
-
-
世界遺産は「歴史戦」の戦場なのか 日韓が対立する佐渡金山
2022/2/5 08:00 2945文字政府が1日にユネスコ(国連教育科学文化機関)に推薦した「佐渡島(さど)の金山」(新潟県佐渡市)の世界文化遺産登録を巡り、保守派や一部メディアで「歴史戦」という言葉が叫ばれている。強制労働があったとして韓国側が反発しているためだ。日韓はこれまでも歴史認識で対立を繰り返してきたが、果たして世界遺産を「
-
「岸田さん、ネタにしにくい」松元ヒロさんに聞く最新政治家評
2022/1/27 17:01 2566文字「岸田さんはキャラクターが薄い」「菅さんはleaderではなくreader」――。タブーを気にせず、鋭い社会風刺で知られる芸人、松元ヒロさん(69)。29日から全国公開されるドキュメンタリー映画「テレビで会えない芸人」(鹿児島県内はすでに先行公開中)に出演し、注目を集めている。松元さんの最新の政治
-
「自主規制で萎縮」“テレビで会えない芸人”から見える業界の裏側
2022/1/27 17:00 3692文字権力には舌鋒(ぜっぽう)鋭く、弱者には優しいまなざしを注ぐ孤高の芸人、松元ヒロさん(69)。権力を握る政治家らを風刺する芸風から20年以上、テレビにはほとんど出演せず、全国各地の舞台で話芸を披露してきた。そんな「テレビで会えない」松元さんに、皮肉にも地方のテレビ局が密着し、ドキュメンタリーを作った
-
NHK不適切字幕で話題 「デモ参加者に金銭」は本当にあるのか
2022/1/21 16:00 2926文字2021年12月に放送されたNHKのBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」で事実に基づかない字幕を放送した問題。ネット上では「デモが金銭で動員されている」との臆測が広がり、デモに不信感を抱かせるきっかけになった。その背景を探ると、デモや市民運動に対する、ある「偏見」が見えてきた。【佐野格、
-
“大阪のジャンヌ・ダルク”は国会でも物申す れいわ・大石晃子議員
2022/1/2 16:00 6225文字昨年10月の衆院選で初当選した97人の議員の中で、注目の新人がいる。れいわ新選組の大石晃子議員(44)だ。国会議員に月額100万円が支給される文書通信交通滞在費(文通費)の問題を巡り、日本維新の会の吉村洋文副代表(大阪府知事)が強烈な“ブーメラン”を受けるきっかけを作った。大阪府職員時代には、後に
-
-
「芸能界のみそ汁」勝俣州和さんが30年テレビに出続ける理由
2021/12/30 18:00 4599文字トレードマークの半ズボン姿で、いつも元気いっぱい、場を盛り上げる。「かっちゃん」の愛称でおなじみのタレント、勝俣州和(くにかず)さん(56)は、浮き沈みの激しい芸能界で独自のポジションを築いてきた。デビューから約34年、冠番組を持ったことは少ないが、テレビ番組のレギュラーはほぼ途切れたことがない。
-
立憲の衆院選「身も心もピタッと戦えなかった」平野博文氏の反省
2021/12/12 07:00 6029文字自民党が勝利した10月の衆院選。与野党で“大物議員”が相次いでバッジを失ったが、野党第1党・立憲民主党の代表代行であり、旧民主党政権で官房長官を務めた平野博文さん(72)もその一人だった。立憲の選対委員長を兼務し、衆院選では選挙を取り仕切ったが、党や自身にとって厳しい結果になった。選挙から1カ月以
-
風の読めぬ衆院選 自民「余裕」に程遠く 立憲「共闘」に猛逆風
2021/11/1 21:56深掘り 2920文字10月31日投開票の衆院選は自民、公明両党が293議席を獲得し、岸田文雄首相の政権運営は当面安定しそうだ。「風の読めない選挙」の堅調な結果に安堵(あんど)する首相だが、今後は新型コロナウイルス下の経済対策など、まだ「看板」段階の政権政策の内実が問われることになる。一方、立憲民主などの野党は共闘路線
-
立憲に期待感高まらず 政権批判票、維新へ 一本化の効果は限定的
2021/11/1 06:15深掘り 2465文字立憲民主党は、公示前勢力の110議席を下回った。衆院選をにらんで進めた旧国民民主党との合流と、共産党、国民、れいわ新選組、社民党との野党5党による小選挙区の候補者一本化は期待したほどの成果を上げられなかった。自公政権への批判票の相当数は「第三極」を掲げる日本維新の会に流れ、最大の争点に位置づけた政
-
「成長と分配」論戦は低調 「政権のあり方」争点に 31日投開票
2021/10/30 21:01深掘り 3146文字31日に投開票される衆院選では、主要な争点となった「成長と分配」のあり方を巡る論戦が深まったとは言いがたい。岸田文雄首相(自民党総裁)は、財源論を伴う所得分配策に踏み込まないなど「安全運転」に徹した。立憲民主党などの野党は過去の政権の「政治とカネ」問題なども追及したが、政策論争の焦点が見えにくいま
-
-
「一本化、相当きつい」与党幹部フル稼働 野党は激戦区てこ入れ
2021/10/29 21:00深掘り 3037文字衆院選は31日の投開票が迫る中、与野党の攻防が激しさを増している。接戦の選挙区が多く、各党は少しでも多くの議席を獲得しようと対策を強化。自民党は岸田文雄首相を筆頭に党幹部らがフル稼働し、野党も他党との共闘や独自政策のアピールを強め、支持取り付けに躍起になっている。 ◇首相「僅差」の接戦区に 「北海
-
「岸田さんは弱い」陰る選挙の顔 参院補選、自民1敗のダメージ
2021/10/25 21:04深掘り 2107文字衆院選投開票(31日)を1週間後に控えた中で行われた参院静岡選挙区、山口選挙区の両補選は、自民党が静岡で敗れて1勝1敗に終わり、与党は情勢分析に追われた。衆院選では接戦の選挙区は依然多いとみられ、与党側は体制の立て直しを迫られている。野党側は静岡での勝利を共闘への追い風につなげようと躍起になってい
-
野党共闘、一定の効果 小選挙区2割で接戦 衆院選序盤情勢調査
2021/10/21 05:01深掘り 2776文字毎日新聞が実施した衆院選の特別世論調査では、前回2017年の衆院選で大勝した自民党と、候補者を一本化した野党5党による接戦の結末が、全体の議席配分を大きく左右しそうだ。「風が最後にどちらに向かうか分からない」との声も漏れ、与野党双方が序盤戦から引き締めと底上げに躍起だ。 毎日新聞の序盤情勢調査では
-
与党、政権継続訴え 野党は候補者一本化で大幅増狙う 衆院選公示
2021/10/19 20:41深掘り 3116文字衆院選は19日に公示され、小選挙区では自民、公明両党と、立憲民主、共産両党を軸とする野党5党、日本維新の会との対決構図が固まった。与党は政権継続を訴えながら野党の分断も図る。立憲などは213選挙区で候補者を一本化したことで議席の大幅増を狙う。31日の投開票に向けて攻防が激化しそうだ。 ◇「追い風感
-
「成長」が先か「分配」か 党首討論で対立 首相は消費減税を否定
2021/10/18 21:31深掘り 2998文字与野党党首は18日の日本記者クラブ主催の討論会で、岸田文雄首相(自民党総裁)が掲げた「新しい資本主義」を巡って応酬した。首相は経済成長を実現して分配政策に取り組むと説明し、立憲民主党の枝野幸男代表らは金融所得課税の強化などで分配策を優先すべきだと反論。新型コロナウイルス対策や選択的夫婦別姓制度でも
-
もっと見る