クラシックナビ
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音のかなたへ
新しい緑
2023/5/21 02:00 1259文字「お台場」あたりを車で通ると、子どものころ少年雑誌に見開きで載っていた「未来図」が頭をよぎる。モノクロの絵だったが、飛行機近くまで高層ビルが建ち並び、その間を縫って、眼下の海から天に架けられたかのように高速道路が幾重にも回り、無人運転の自動車が走り回っている。その頃は影も形もなかった「お台場」をま
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びわ湖ホールから
野村萬斎がオペラ初演出 11月上演「こうもり」当劇場で開幕 /滋賀
2023/5/12 05:07 850文字11月に上演する「こうもり」の制作記者会見をこの度行いました。この公演は、文化庁の助成を得て国内の劇場と共同で新制作するもので、今回はびわ湖ホール公演で幕を開け、東京芸術劇場、やまぎん県民ホール(山形)と順に上演します。 人気の狂言師、野村萬斎のオペラ初演出、本場ウィーンで大みそかの「こうもり」の
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びわ湖ホールから
大人のタンゴ、音色で魅了 ギターとバンドネオン演奏 /滋賀
2023/5/9 05:20 737文字「大人」の皆様に、さまざまなジャンルの音楽をお届けする「大人の楽しみ方」シリーズ。今回はギターとバンドネオンでタンゴの魅力をたっぷりとお届けします。 演奏するのは多彩で幅広いレパートリーと深い音楽性からクラシック音楽のみならず、現代曲、タンゴやジャズ、映画音楽などさまざまな音楽シーンで活躍するギタ
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びわ湖ホールから
あさってから「びわ湖の春」 阪哲朗氏、芸術監督デビュー /滋賀
2023/4/27 05:14 732文字あさってより「びわ湖の春 音楽祭」が開幕します。4月にびわ湖ホール芸術監督に就任した阪哲朗が<ウィーンの風>をテーマにプロデュースするご家族で楽しんでいただける音楽祭で、29日・30日に大・小ホールで一流の音楽家による合計12公演を安価でお贈りします。 29日午前11時開演のオープニング・コンサー
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びわ湖ホールから
ピアノに梯剛之さん登場 音楽祭締めくくるモーツァルト /滋賀
2023/4/21 05:05 717文字ゴールデンウイークに行われる「びわ湖の春 音楽祭」。今年はびわ湖ホール芸術監督に阪哲朗が就任しそのお披露目ともなります。ヨーロッパで四半世紀以上にわたり指揮や劇場の音楽総監督として活躍をつづけた阪の就任は国内外でも大きく注目されています。 音楽祭は、阪が自身の音楽活動の原点ともなったウィーンに焦点
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音のかなたへ
立ちつくす
2023/4/16 02:01 1261文字箱根の森の中のポーラ美術館で開かれている「丸山直文 水を蹴る―仙石原―」へ入った。館内の一角が、もやに染まった湖になっている感覚に包まれる。昨年から今年にかけて描かれた丸山のアクリル画の連作6点が展示され、「水を蹴る」の表題の下、それぞれに(しかしやがて)(この間に)(ここから)(あたりに)(そこ
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びわ湖ホールから
企画公演が佐治敬三賞 “20世紀”音楽家・作曲家がテーマ /滋賀
2023/4/14 05:05 721文字びわ湖ホールは県の芸術文化の発信地として、県内の施設や団体と連携し、さまざまな芸術をお届けしています。その一つとして昨年10月、2日間にわたり開催したのが「北村朋幹(ともき) 20世紀のピアノ作品(ジョン・ケージと20世紀の邦人ピアノ作品)」です。 初日は県立美術館全面協力のもと、エントランスロビ
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びわ湖ホールから
世界知る芸術監督が就任 初登場はGWの「音楽祭」 /滋賀
2023/4/7 05:04 770文字今年4月、びわ湖ホールの第3代芸術監督に阪哲朗が就任しました。京都市出身、大津市在住。大学卒業後に旅行で渡欧し、そのまま留学に発展。その後、オーストリア、ドイツ、スイスの劇場で27年間にわたり指揮者として活躍。ドイツのアイゼナハ歌劇場(テューリンゲン州)と、レーゲンスブルク歌劇場(バイエルン州)で
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<お知らせ>「クラシックナビ」愛読者の皆さまへ
2023/4/3 17:57 434文字日頃より、クラシックナビをご愛読いただき、ありがとうございます。 クラシックナビでは2015年からクラシック音楽とオペラに関連するさまざまな情報を発信してきましたが、4月3日から、姉妹サイト的な位置付けの独立したバーティカルサイトへとリニューアルすることになりました。これに伴いサイトの名称を、これ
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アンコール
色合いの妙、洒落た舞台 新国立劇場「ホフマン物語」再演
2023/3/30 15:00 1712文字3月15~21日まで、新国立劇場でオッフェンバックの「ホフマン物語」が再演された。フィリップ・アルローが手掛けた幻想的な舞台に気鋭のレオナルド・カパルボ(ホフマン)、名うてのバス・バリトン、エギルス・シリンスが立った公演の様子を、音楽ライターの柴田克彦さんにレポートしていただく。
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びわ湖ホールから
滋賀育ちのヴァイオリニスト びわ湖の春 音楽祭 ウィーンゆかり曲披露 /滋賀
2023/3/30 05:20 675文字「びわ湖の春 音楽祭2023」の開催まであと1カ月。今回は、湖国を代表するヴァイオリニスト玉井菜採を紹介します。 京都生まれ、滋賀育ち。桐朋学園大在学中に、プラハの春国際コンクールにて優勝し一躍注目を集め、その後も数々のコンクールで優勝・入賞している実力派ヴァイオリニストです。東京芸術大教授として
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アンコール
仙台フィルが常任指揮者交代 得意のプログラムでシーズン・フィナーレ
2023/3/29 18:00 2116文字仙台フィルハーモニー管弦楽団常任指揮者のバトンがこの4月、飯守泰次郎から高関健へと渡される。これに先立ち、2月に高関によるショスタコーヴィチの交響曲第10番をメインに据えた定期公演が、また3月には飯守が得意とするワーグナー&ブルックナー・プロによる定期公演がそれぞれ行われた(取材日:2月18日、3
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アンコール
2月ピアノ・リサイタル選~ブルース・リウ&ラファウ・ブレハッチ
2023/3/25 12:00 2275文字2月に東京で開催されたピアノ・リサイタルからブルース・リウとラファウ・ブレハッチの公演についてそれぞれリポートする。(宮嶋 極)【ブルース・リウ ピアノ・リサイタル】 反田恭平(2位)と小林愛美(4位)が上位入賞したことでも注目を集めた2021年の第18回ショパン国際ピアノ・コンクールで優勝したブ
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アンコール
東京・春・音楽祭 ムーティによるヴェルディ「仮面舞踏会」作品解説
2023/3/24 18:00 2296文字東京・春・音楽祭が18日、開幕した。4月16日までの間、東京文化会館をはじめとする上野の文化施設などを舞台に60以上の公演が開催される。初日に東京文化会館大ホールで行われたリッカルド・ムーティによるヴェルディ「仮面舞踏会」の作品解説会について速報する。(宮嶋 極) リッカルド・ムーティによるイタリ
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アンコール
ディストピアからユートピアへ~東京二期会「トゥーランドット」
2023/3/24 17:17 2082文字東京二期会とジュネーブ大劇場との共同制作、「トゥーランドット」が2月23~26日まで東京文化会館大ホールで上演された。イングリッシュ・ナショナル・オペラの前支配人、ダニエル・クレーマーが日本で初めて演出を手掛け、国際的アート集団チームラボが光を駆使して作り上げた舞台の初日の様子を、音楽/オペラ評論
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びわ湖ホールから
磨き上げた演奏、堪能を 声楽アンサンブル 新メンバー初の定期公演 /滋賀
2023/3/24 05:15 732文字全国から厳しいオーディションを経て選ばれる劇場専属の声楽家集団「びわ湖ホール声楽アンサンブル」。1998年のびわ湖ホール開館以来、ホール独自の創造活動の核として活躍してきました。 その声楽アンサンブルに、4月から新メンバーが加わります。ソプラノの佐々木真衣、高田瑞希、アルトの山内由香、テノールの福
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アンコール
2月の在京オーケストラレビュー~NHK交響楽団、東京都交響楽団
2023/3/23 18:00 2330文字2月に開催された在京オーケストラの演奏会の中からヤクブ・フルシャが指揮したNHK交響楽団の定期公演Bプログラムとフランスの名匠ヤン・パスカル・トルトゥリエが客演した東京都交響楽団の定期演奏会Cシリーズを振り返る。(宮嶋 極)【NHK交響楽団2月定期公演Bプログラム】 ヤクブ・フルシャは現在、チェコ
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オーケストラのススメ
~73~ オーケストラの映画、ドラマ
2023/3/22 18:00 1468文字山田治生 この1月から3月にかけて、「リバーサルオーケストラ」というドラマが放送された。プロのオーケストラがテーマとなるドラマは案外珍しい。それは、俳優がプロの演奏家のように弾く真似(まね)をするのがかなり難しいこともあるだろう。その部分だけをとっても今回の俳優たちは非常によくやっていたと思う(とり
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先月のピカイチ 来月のイチオシ
コロナ禍前のにぎわい戻る オペラやリサイタル、百花繚乱……23年2月
2023/3/22 12:00 5621文字脱コロナに向けて社会が大きく動き出した中、音楽界も海外アーティストの来日公演がコロナ禍前の状況に戻りつつあり、さまざまな公演が各所で開催されている。そこで今月は選者の皆さんに2月に開催されたステージからピカイチを、4月に予定されている公演からイチオシを紹介していただきます。◆◆2月◆◆ 東条碩夫(
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音のかなたへ
帰れない
2023/3/19 02:00 1257文字詳しくない土地なので、広島駅の新幹線口からタクシーに乗った。広島交響楽団<ディスカバリー・シリーズ『新世界より』第4回>を聴きに行くためだ。下野竜也音楽総監督が始めたこのシリーズ、極めてユニークなプログラムで、何回か聴きに行っている。 道路が混んでいて、端正な小さい顔の運転手さんが裏道を走ってくれ
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