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バッハのオリジナル楽譜「結婚カンタータBWV216」。ドイツ語の歌詞も記されている=東京都立川市の国立音大で2004年4月、長谷川直亮撮影

 先日、東京大学の研究グループが、合奏のテンポが速くなるメカニズムについて一定の知見を得たと発表した。それによると、人はアンサンブルをする時、他のメンバーとの同期を維持するため、早く音を出す方に対して優先的に修正する、という行為をとっているらしい。簡単に言うと、先に出たと思われるリズムに合わせる、ということだろう。これまでは、テンポが速くなりがちな人のリードによってテンポが上がると考えられていたが、実は誰がリードしているわけでもなく、アンサンブルを維持しようとした結果としてテンポが上がる、ということらしい。

 このテンポが速くなる現象は、演奏家の間では「走る」と呼ばれている。特にアマチュアの場合、この「走る」行為は頻発する。上記の研究によれば、走る現象は演奏者の生理的・心理的要因だけではなく、合奏という演奏形態そのものが抱えている宿痾(しゅくあ)とのことであるが、特にアマチュアの場合には、心理的要因がかなり大きいように感じる。

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