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必聴!

異ジャンルコラボが話題 仙台フィルのサマーフェス、今年は畠山美由紀と共演

畠山美由紀

 さまざまなジャンルのアーティストと共演し、いつもとは違うオーケストラのサウンドが楽しめる仙台フィルハーモニー管弦楽団のサマーフェスティバル。今年はシンガー・ソングライターの畠山美由紀を迎え、7月29日に東京エレクトロンホール宮城で行われる。 全国各地でライブを行い、CMソングやドラマのテーマソングも歌う彼女は、デビュー15周年を迎えた実力派だ。現在、15周年を記念しさまざまな演奏会を展開しており、ついに今回、地元宮城の仙台フィルとともに、そのフィナーレを飾る。

 畠山といえば、2013年にNHKで放映された「神様のボート」のエンディング曲「ハレルヤ」も歌っており、クラシック音楽ファンの方もピンとくるかもしれない。また震災後に発表した「わが美しき故郷よ」は大きな反響を呼び、いまや彼女の代表曲のひとつになっている。畠山の故郷、気仙沼への思いが詰まったこの作品は、青い海や潮風、厳しい寒さと緑芽吹く春――歌声に乗せて紡がれる言葉から、まるで気仙沼の美しい情景が浮かぶようだ。同時に、その美しい情景を一瞬に壊してしまうほどの自然の脅威、彼女をはじめとする被災地の人々の悲しみへ、思いを至らせずにはいられない。今回の演奏会でももちろん披露されるが、CDやYouTubeでも聴くことができるため、ご興味のある方はぜひ聴いてみてほしい。畠山が放つ言葉の魅力に、心を揺さぶられるはずだ。

特別ゲストの小池龍平

 公演ではこのほか、「罌粟(けし)」や、「歌で逢いましょう」、かの名曲「テネシー・ワルツ」など15曲ほどが歌われる。ちょっぴり大人の魅力を放つ作品を仙台フィルの繊細な音色が彩り、ギターやドラムスとともに、味わい深いひとときを作り出してくれるだろう。また一部楽曲では小池龍平(ボーカル)も参加し、コンサートに花を添える。畠山とは度々共演を重ねる小池だけに、息の合ったデュオが期待できそうだ。

 関東圏の方ならご存じのとおり、畠山はFMヨコハマで2時間番組「Travelin’ Light」のDJも務めている。その5月20日の放送、「わたしスタイル」のコーナーで、5月の東北の美しさに触れる場面があった。畠山はスイセンの黄色やスミレの紫、チューリップの赤を引き合いに、鮮やかに色を取り戻す春の美しさを表現しており、その感度の高さとさりげなくも美しい言葉選びが今でも印象に残る。ジャンルが違っても感性は誰の心にでも響くものだろう。畠山と仙台フィルが紡ぐ少し大人なひととき、その感性に触れてみてはいかがだろうか。(正木 裕美)

仙台フィルハーモニー管弦楽団

公演データ

【サマーフェスティバル2017 畠山美由紀 15th anniversary ×仙台フィル ~歌で逢いましょう~】

7月29日(土)17:00 東京エレクトロンホール宮城

指揮:鈴木織衛

ボーカル:畠山美由紀、小池龍平

ギター:笹子重治

ベース:伊賀航

ドラムス:栗原務

管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団

 

わが美しき故郷よ

歌で逢いましょう

ウィスキーがお好きでしょ

罌粟(けし) ほか

 

※宮城ならではの食や観光地を楽しむチケット付きバスツアーも企画されている。詳細は仙台フィルホームページまたは「なかよし地球予約センター」 022・298・7765まで。

 

筆者プロフィル

 正木裕美(まさき・ひろみ) 国立音楽大学(音楽教育学)、同大学院(音楽学)修了。クラシック音楽の総合情報誌「音楽の友」編集部勤務を経て、現在は仙台市在住。「音楽の友」編集部では、全国各地の音楽祭を訪れるなどフットワークを生かした取材に積極的に取り組んだ。東日本大震災発生後、仙台に移り住み、同市を拠点に東北各地の音楽状況や音楽による復興支援活動などの取材に力を入れている。

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