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デトロイト交響楽団、初の大都市公演!―名匠スラットキンのこん身の演奏を堪能しよう

レナード・スラットキン=写真提供:KAJIMOTO

【KAJIMOTO=レナード・スラットキン指揮 デトロイト交響楽団来日公演】

ベールを脱ぐ古豪オーケストラ

 デトロイト交響楽団が来日する。初来日は19年前。とはいえ大都市公演は今回が初めて。一般の音楽ファンにとっては実質初来日だ。

 最近、アメリカのオーケストラの来日が減り、かつてのように大オーケストラのディスク録音が減ったせいか、米国オケの実力が忘れられている感がある。しかし、演奏の水準、公演回数、レパートリーの広さにおいて、米国オケほど長い間、高い水準を維持してきた例はない。

デトロイト交響楽団=写真提供:KAJIMOTO

 デトロイト響は、全米で5番目に古いオーケストラ。その歴史を見ても、米国を代表するオケのひとつだ。かつてポール・パレーやアンタル・ドラティ等が音楽監督を務め、ロマン派や近代レパートリーを積極的に録音し、その機能性の高さで全米オケの中で“エリート・イレブン”のひとつと高く評価された。今もその伝統は受け継がれている。

 信じられないならじかにインターネットでデトロイト響の音を聴いてみるとよい。全米でいち早くストリーミング配信開始。ライブ中継はもちろん、アーカイブとして常に30以上の全曲演奏を聴くことができる。

諏訪内晶子=(c)吉田民人 写真提供:KAJIMOTO

 音楽監督のレナード・スラットキンは、かつてセントルイス交響楽団を全米2位の評価にまで高めた名匠。職人肌のスラットキンは、派手なパフォーマンスで話題作りなどしないが、過去30年以上世界で最も引く手あまたの指揮者として活躍し、常任となったオケをことごとく一流に育てあげた。

 このコンビの組み合わせも今年で10年目。デトロイト響の演奏を聴くなら、まさに今が旬だ!

小曽根真=(c)大杉隼平 写真提供:KAJIMOTO

興奮の来日プログラム

 今回のプログラムでまず注目が、2人のソリストとのコンサート。ひとつは、日本の誇る名ヴァイオリニスト諏訪内晶子とのコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲。オーストリア生まれのコルンゴルトは戦時中ハリウッドで活躍したが、スラットキンの母はヴァイオリン奏者として一緒に仕事をした。コルンゴルトをよく知るスラットキンの指揮ぶりに注目だ。

 米国オケと米国人指揮者なら、バーンスタインやガーシュウィンでも他の追従を許さない。アメリカで教育を受けた小曽根真とのマッチングも最高のものになるだろう。

 チャイコフスキーの交響曲はデトロイト響の十八番。オーケストラのパワーを存分に楽しめる。コープランドの交響曲第3番は難曲として知られ、録音は多いが、実演は少ない。日本ではあまり聴くことができない20世紀の名交響曲を聴く貴重な機会になる。

 どのプログラムを取ってもデトロイト響の優れたサウンドを堪能できるはずだ!

(取材・文/音楽評論家 山田真一)

公演データ

【レナード・スラットキン指揮 デトロイト交響楽団来日公演】

指揮:レナード・スラットキン

管弦楽:デトロイト交響楽団

 

<大阪公演>

7月16日(日)14:00  ザ・シンフォニーホール

ピアノ:小曽根 真

  

バーンスタイン:「キャンディード」序曲

C.マクティー:ダブルブレー

ガーシュイン:ラプソディー・イン・ブルー

チャイコフスキー:交響曲第4番へ短調Op.36

 

<東京公演(第5回国際音楽祭NIPPON)>

7月19日(水)19:00  東京オペラシティ・コンサートホール

ヴァイオリン:諏訪内 晶子

 

武満 徹:「遠い呼び声の彼方へ!」

コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35

チャイコフスキー:交響曲第4番へ短調Op.36

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