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被災地に癒やしの調べ

表現活動を未来へのブリッジに――震災を通じて人の思いを紡ぐ「せんだい3.11メモリアル交流館」――

復興メモリアルコンサートでの後藤優子さん(左)と田村聡子さん

 この夏、仙台市東部にある「せんだい3.11メモリアル交流館」(以下、交流館)に足を運んだ。音楽の力による復興センター・東北と仙台市が企画する「復興メモリアルコンサート」が行われるためだ。2017年度は5、7、9、11、1月の各11日に行われるこのコンサート、9月を除いて今回の会場で行われる背景には、「被災地により近い荒井で開催することで、この地へたくさんの人に足を運んでほしい」(復興センター・千田祥子さん)という思いがあるという。この日は周辺だけでなく、沿岸部や市内中心部から60人ほどが聴きに来ていただろうか。仙台在住のメゾソプラノ歌手・後藤優子さんとピアニストの田村聡子さんがオペラのアリアや童謡を披露し、終盤には聴きに来た人々と共に「たなばたさま」や「浜辺の歌」を歌うなど、和やかな雰囲気に笑顔も見えた。

 交流館は2015年に開業した地下鉄東西線の荒井駅構内にあり、その荒井駅は仙台駅から地下鉄で13分ほど、直線距離にして8キロほど東に位置している。すぐ東側には仙台東部道路があり、この盛り土構造の道路がさらに東側の太平洋から押し寄せた津波の防潮堤となって、西側は津波の被害を免れたと言われている。反対に東側の地区は、同じ仙台市若林区でも甚大な被害を受けた。ニュースなどで「荒浜」という地区名を聞いたこと…

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