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イタリア・オペラの楽しみ

ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」は原作からどう進化したか

2007年に初来日公演を果たしたベルガモ・ドニゼッティ劇場の「ランメルモールのルチア」の一場面=東京文化会館で、林喜代種撮影

 ドニゼッティを「いいかげんな作曲家の代表」だと思っている人がいる。理由は多作だからだ。ヴェルディは79歳まで新作を書き、遺(のこ)したオペラは28作。プッチーニは65歳で亡くなる直前までオペラを書き、遺したのは10作。そのうちのひとつ「三部作」を1作ずつ数えても12作にしかならない。一方、ドニゼッティは1848年に49歳で亡くなるまでに70ものオペラを書いた。だから、オペラを機械的に粗製乱造した作曲家だと蔑視する声がある。だが、それは事実と異なる。ドニゼッティは1843年、台本作家のジャコモ・サッケーロに宛てた手紙にこう書いている。

「私のモットーを知っているか? プレスト(速筆)だ。非難されるかもしれないが、うまく作曲できた作品は…

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