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ときにはぶらりと音楽を

ピリスのベートーヴェン

NHK交響楽団4月定期公演、Cプロに出演したピリス=NHK交響楽団提供

遠藤 靖典

 少し前の日曜の夕方、歌舞伎座で通し狂言「絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ)」を見た。片岡仁左衛門の一世一代となれば、何を置いても行かねばならぬ。この仁左衛門、舞台に出てくるだけで空気を変えてしまうことができる稀有(けう)な役者だが、腰の据わっていない善人が凶暴な殺人者に変貌したり、違うキャラクターの悪人2役を一人で演じたりと、癖のある役が特に素晴らしい。これがもう見られぬかと思うと本当に残念である。松竹さん、DVDにしてください!

 ということで、万全の態勢で歌舞伎に臨もうと、その前には何も予定を入れていなかった。しかし前日、FMラジオ放送でマリア・ジョアン・ピリスの弾くベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を聴いた時、その音楽のみずみずしさ、ピアノの音のあまりの美しさに心引かれ、急きょチケットを譲ってもらい、歌舞伎の前にNHKホールに足を運ぶことにした。ピリスが引退を決意していることも、聴きたくなった理由の一つではあるが。

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