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新・コンサートを読む

オッコ・カム指揮群馬交響楽団のシベリウス 春は自転車に乗って=梅津時比古

 春になると、群響(群馬交響楽団)のコンサートに行きたくなる。このオーケストラが本拠地の群馬県で演奏会を開くとき、聴衆の雰囲気が都心のコンサートと少し違って、どこか温かい。

 何年も前の冬のさなか、群馬県高崎市の群馬音楽センターで定期演奏会を聴いたときのこと。毛糸の帽子をかぶった農作業衣のような恰好(かっこう)のおばさんが席に入ってきて「いやあ、ひどい風だ」とこぼした。ぶつくさ続ける。隣に先に座っていたやはり毛糸の帽子をかぶった亭主らしい人は、一言も発しない。

 やがて黙り込んだおばさんは「もう少し暖かくなれば自転車で来られるからいいか」と独りごちた。春のそよ風の中を自転車で走る二人の情景が目に浮かんで、ほほえましくなった。

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