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被災地に癒やしの調べ

サントリーの支援コンサートを通じ、南三陸の復興を思う

津波により鉄骨がむき出しになった防災対策庁舎。周囲はかさ上げ工事が進む

 7月16日、雲ひとつない夏空に、高台から望む杉林の緑が美しい。この日訪れた宮城県南三陸町は、古くは仙台藩の杉の産地として名高く、林業も盛んだ。震災後、町の高台に建てられた町役場にもふんだんに使われ、杉のお陰なのか、よどみない空気と開放的な空間が心地よい。

 南三陸町は、旧歌津町と旧志津川町が合併しており、それぞれに市街地があった。しかし津波の被害はいずれも広範囲で、市街地はほぼ全滅、商業もほぼ9割がダメージを受けてしまった。たびたび被災地のシンボルとして取り上げられる防災対策庁舎も海寄りの旧市街地にあり、周囲は現在10メートルほどのかさ上げ工事が進む。町役場は山を切り崩した高台へ再建され、医療施設や災害公営住宅も整い、町づくりが行われている。

 この日は町役場の共有スペース「マチドマ」で、サントリーと仙台フィルハーモニー管弦楽団による「みんなのまちのコンサート」が行われた。2016年に両者で始めたこのコンサートは、東日本大震災からの心の復興を目指して、岩手と宮城、福島の3県で開催されている。開催は今回で8回を数え、翌日には町内の志津川小学校も訪問。仙台フィルの山本高史と佐々木亜紀子(ともにヴァイオリン)、御供和江(ヴィオラ)、吉岡知広(…

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