メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

新・コンサートを読む

バイロイトの《ローエングリン》 救済を拒否した優しさ=梅津時比古

 今夏の独・バイロイト音楽祭で上演されたワーグナー《ローエングリン》は、装置や背景の多くが青に染められていた。しかしそれは、かつてトーマス・マンが見いだした“陶酔の青”ではなかった。

 《ローエングリン》はブラバント国の後継をめぐる権謀術数を描く。後継候補は、大公の娘・エルザ、その弟で行方不明のゴットフリート、有力貴族のテルラムント。テルラムントは、エルザが領主の継承を狙って弟を隠したと訴える。通常はエルザと弟のゴットフリートが悲劇側、テルラムントと妻のオルトルートが悪役とされる。そこにエルザを救うべく騎士・ローエングリンが白鳥にひかれて現れ、テルラムントを決闘で倒し、エルザと結ばれる。しかしエルザがローエングリンの秘密を問いただしたため、ローエングリンは最後に去って、エルザは倒れる。

 メルヘンのように美しく救いの手を差し伸べるローエングリン像は、国を救済する象徴として、ヒトラーなど…

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 窃盗容疑でカーチェイスの男逮捕 愛知県警
  2. 「世界中の労働者の敵」ゴーン被告、リストラ断行の仏でも怒りの声
  3. 猛吹雪「ホワイトアウト」で家見えず 自宅数十センチ手前で凍死 北海道当別町
  4. 0歳男児衰弱死で28歳母親逮捕 「ミルク買う金なくお湯」 双子の弟は一命取り留め
  5. 南アフリカ 航空機の車輪格納部から遺体 密入国か

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです