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池澤夏樹・評 『メトロポリタン歌劇場 歴史と政治がつくるグランドオペラ』=チャールズ・アフロンほか著

 ◆チャールズ・アフロン、ミレッラ・J・アフロン著、佐藤宏子訳

 (みすず書房・9072円)

 オペラは、ギリシャ悲劇や能や文楽と同じく、確立された舞台芸術のシステムである。そういうあたりまえの認識から、原題を『グランドオペラ』というこの本に入ろう。

 メトロポリタン歌劇場、通称MET(メット)はニューヨークにある。十九世紀にヨーロッパで完成したオペラを精力的に上演する場がアメリカにある。二十世紀にアメリカ人が作ったのはミュージカルであってオペラではないのに。

 METはそういうねじれたトポスに位置する。ヨーロッパを逃れた人々が建国した国が、それでもヨーロッパに憧れる。

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