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=東京都大田区で、尾籠章裕撮影

 伏し目がちの女性の視線の先は、細く流れる牛乳の白い線に向けられている。窓から光が差し込んだテーブルの明るみの上に、牛乳を持ってきて容器に注いでいる。

 白い線の勢いを目で追って手首を微妙に調整し、集中しているように見える。しかし、かすかに寄せられた眉は、その行為とは別のことに半ば心を移している彼女の内面を示しているようにも見える。何を考えているのか、分からない。だがおそらくその想念が、額から手先までにうす暗いかげりをもたらせている。

 フェルメールの絵画「牛乳を注ぐ女」。大きなエプロンのような青と胴衣の黄色の鮮やかな対比によって、女…

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