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新・コンサートを読む

コパチンスカヤのバイオリンリサイタル 黒い土を浄化してゆく音=梅津時比古

=大窪道治撮影

 黒々とした土と言えば、どのようなイメージを持つだろうか。たとえば、森の中の黒い土を思い浮かべ、肥沃(ひよく)な土地、木も草も豊かに茂る所と考えても、誰も奇妙には思わないだろう。

 ところが、欧米の人の感覚は別のようである。「黒い森」(ドイツ南西部)という名称の一帯を抱えながらも、ドイツ語では土に黒の形容をあてることはほとんどない。もし用いるとすれば、それは、爆撃を受けて森の中のそこだけが焼けただれて炭化したような悲惨なイメージと聞いた。

 モルドバ出身の若い女性バイオリニスト、パトリツィア・コパチンスカヤのリサイタルを聴いていて、黒い森、黒い海が思い浮かんだ。その黒は、肥沃ではなく、悲惨そのものの色(1月14日、東京・トッパンホール。ピアノはポリーナ・レシェンコ)。

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