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大学倶楽部・相愛大

音楽教育で関西随一の歴史と伝統 未来の演奏家 小学生から大学生まで幅広く育成

ジュニアオーケストラの小学生たちの練習風景。後ろ姿は指導の森田玲子さん

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 音楽教育を担う大学として関西で最も歴史がある相愛大学(大阪市住之江区南港中4)。1906(明治39)年増設の「大阪女子音楽学校」が始まりだ。現在は相愛大音楽学部として、著名な音楽家を輩出している。運営する学校法人相愛学園には中学、高校、音楽教室なども。相愛オーケストラの一部門で小学生から高校生が所属する「相愛ジュニアオーケストラ」は、20回目の節目となる発表演奏会を3月21日に開く。学園で音楽に取り組む学生や子供たちを訪ねた。【関野正】

 「(バイオリンの)弓の動きはみんなで合わせましょうね」「小さい音を出すには、こんなふうに弓を動かすんだよ」

 大阪市中央区本町4の相愛学園本町学舎。相愛ジュニアオーケストラの練習が行われていた。指導は、自身も相愛でバイオリンを学んだOGの森田玲子さん。ジュニアオーケストラの約70人は、小学1年から高校3年まで年代が幅広い。森田さんは小学低学年(1~3年)を担当。森田さんを含む複数のスタッフたちが、子供たちのそばに立ち、手を取って楽器の使い方を教えていた。

相愛高音楽科の「乙女コンサート」で合唱を披露する1年生たち

 今年のジュニアオーケストラの発表演奏会は「20回」と銘打っているが、その歴史ははるかに古い。64年前の1955年開設の「子供の音楽教室」が前身で、翌56年にジュニアオーケストラが創設された。バイオリニストの小栗まち絵さんや葉加瀬太郎さんらも、かつて所属していた名門だ。

 海外での演奏も行っており、これまでロシア、ポーランド、ドイツ、イタリア、中国などに出向いた。2015年7月にはイタリア演奏旅行を行った。

全国1位が2人

昨年開かれた相愛ジュニアオーケストラの第19回発表演奏会の様子

 昨年12月に横浜市であった第72回全日本学生音楽コンクール全国大会(毎日新聞社主催)で、相愛高3年の谷本沙綾さんがバイオリン部門高校の部で、同3年の松蔭(まつかげ)ひかりさんがチェロ部門でそれぞれ1位に輝いた。

 「このコンクールでは過去に6人が1位を取っていますが、同じ年に2人は初めてです」。相愛中・高の安居健治校長は1月、同校で開催された「乙女コンサート」で誇らしげにあいさつした。乙女コンサートは、相愛中・高の校内コンサートで、生徒たちが運営し、それぞれソロやアンサンブル、合唱を披露する。そんな生徒たちに安居校長は「(谷本さん、松蔭さんにつづけるよう)高い目標を持って頑張ってほしい」と励ました。

 現在、相愛中には音楽科進学コース、高校には音楽科があり、3歳児から入室できる大学付属の音楽教室を含めると幼児から大学院まで継続して音楽を学ぶ仕組みができている。中学に「音楽コース」があるケースは関西では珍しいという。

深い歴史

 相愛大は1888年に相愛女学校として創立。昨年で130周年を迎えた。現在、音楽、人文、人間発達の3学部で構成する。

 1906年に相愛高等女学校と改称し、大阪女子音楽学校を増設した。同じ年に神戸女学院にも音楽科が設置されている。関東では翌07年に東洋音楽学校(東京音楽大の前身)が設立されている。ちなみに文部省(当時)直轄の日本初の音楽の専門教育機関、東京音楽学校(東京芸術大音楽学部の前身)は1887年の誕生だ。

 童謡「赤とんぼ」で有名な山田耕筰(こうさく)(1886~1965)が、相愛女子専門学校だった1937年に教授に就任、相愛女子大音楽学部が発足した58年に初代学部長になった。相愛学園の学園歌を作曲したのも耕筰だ。

3月にコンサート

 第20回相愛ジュニアオーケストラ発表演奏会は3月21日午後3時、大阪市中央区本町4の相愛学園本町学舎講堂で。無料。軍隊行進曲(F・シューベルト)、ラデツキー行進曲作品228(ヨハン・シュトラウス1世)など。問い合わせ先は相愛大オーケストラ合同研究室(06・6612・3954)。

相愛大

公式HP:https://www.soai.ac.jp/
所在地:〒559-0033 大阪市住之江区南港中4-4-1
電 話:06-6612-5903

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