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イタリア・オペラの楽しみ

イタリアの歌劇場最前線 トリノのパエール、ローマのグルック、そしてボローニャ

薬箱が開いて現れた森のなかでアニェーゼとウベルト Edoardo Piva◎Teatro Regio Torino

香原斗志

パエールの名作の現代初演

 パルマ生まれのフェルディナンド・パエール(1771~1839年)は、主にロッシーニ(1792~1868年)がヨーロッパを席巻する前に活躍した作曲家だと知ってはいても、オペラを見る機会がなかった。イタリアでも上演機会が甚だ少ないからだが、このたびトリノ王立劇場で、1809年にパルマで初演されたオペラ・セミセリア「アニェーゼ」が上演されたので、現地に駆けつけた。批判校訂版が整っての現代における初演の開幕は3月12日で、私は14日に鑑賞した。

 ヒロインのアニェーゼは7年前に恋人のエルネストと駆け落ちして娘が生まれたが、不実なエルネストの元を離れ、父親のウベルトを探している。ところが、父親が見つかってみると、娘が駆け落ちしたショックで精神科病院に入っており、娘のアニェーゼを認識できない。だが、複数の人の助けもあってウベルトは正気に戻り、アニェーゼは父とも夫とも和解する。ざっとそんな筋である。

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