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藤原歌劇団の《愛の妙薬》 聖なる愚者包み込む夕空=梅津時比古

=林喜代種撮影

 ドイツ・ケルン歌劇場の支配人が、かつてドニゼッティのオペラ《愛の妙薬》について面白い言い方をしていた。「ケルン歌劇場は単年度予算ではないので、現代オペラに取り組むことができる。現代オペラは観客が入りにくいから、そのシーズンは赤字になるが、次のシーズンで《愛の妙薬》を入れれば必ず収益を元に戻せる」。つまりは《愛の妙薬》ならいつでも観客を呼べるということである。

 私自身も、このオペラは40年近く前にケルン歌劇場で見て以来やみつきになり、ドニゼッティの生まれ故郷…

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