「リストはその技巧にばかり焦点が当てられがちだが、決してそれだけではないということを伝えたい」。ピアニストの河江優が10月11日、いずみホール(大阪市中央区)で2年ぶりとなるリサイタルを開く。
「かなり思い切った」というプログラムは、シューベルト「ピアノソナタ第14番」とリスト「超絶技巧練習曲集(全12曲)」の2作品。さまざまな曲と向き合い、音楽以外の芸術にも触れることで「リストへの理解がより深まった」と、リサイタルのメインに据えた。
特にインスピレーションを受けたのが、スタンダールの小説「赤と黒」。パリの社交界でもてはやされ、「ピ…
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