メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

音のかなたへ

どこから、どこへ

東京都千代田区で=尾籠章裕撮影

 台風が去った後も、いつまでも風が吹いていた。道の上に散乱している葉っぱや枝が風に吹かれて舞うたびに、台風一過のまぶしすぎる光に刺され、きらめく渦になる。

 東京・恵比寿のMA2Galleryで開かれていた津上みゆき、野又穫の2人展を見に行った(11月2日終了)。このギャラリーのシリーズ「絵の旅 Vol4」として「どこか遠くへ」と題されている。

 野又の「Eastbound−25」は、河口に架かる長い弓形の橋が描かれる。海と見まごう広い水面に、橋脚の土台を兼ねて二つの島が浮いている。ひとつには東屋(あずまや)も付いているが、誰もいない。島の下は、透きとおった水中に柱のようなものがいくつもあり、まるで沈んでしまった過去の帝国の幻影のように見える。「Torch−7」は長いラッパを逆さまに立てた形の塔が描かれ、これも現実の感覚から遠い。ラッパの…

この記事は有料記事です。

残り990文字(全文1362文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 東名あおり運転デマ投稿、強制起訴の被告が死亡

  2. 匿名の刃~SNS暴力考 「自分の中の正義感が暴走」 ネット中傷加害者が語る投稿の理由

  3. 「市にうそつきと思われショック」児童扶養手当、突然の打ち切り 元夫の意外な行動

  4. コロナ感染、自宅療養中の女性が自殺 「家族にうつしたかも」悩む

  5. 午後8時以降に銀座クラブ 自民・松本氏と公明・遠山氏が陳謝 週刊誌報道認める

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです