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東京・春・音楽祭「シューベルトの室内楽」 鳥たちが見る桜並木=梅津時比古

=青柳聡撮影

 鳥たちは驚いているだろう。桜の木の周りに現れた広々とした自由に。

 新型コロナウイルスの感染の危険性から、今年の春は上野の森の花見の宴会が禁じられた。例年なら、足の踏み場も無いほど木の下は車座で、桜に挟まれた道もまっすぐに歩くことはできない。鳥たちは警戒せずには木の枝に止まれなかったはずだ。鳴り響く音楽やスピーカーの音に驚き、夕方のうちから強烈な光を放つサーチライトに目もくらんだろう。今年、不意に訪れた木の上を伸び伸びと飛び回れる喜びは、彼らが生まれて以来、この時期には体験したことのなかったものかもしれない。

 桜並木の下を歩く人は予想より多かったが、通る人の会話が静かに浮かび上がることに驚いた。遠くまで並び続く桜は、どの花も、いつもより白く見える。

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