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音のかなたへ

マスクをはずすとき

東京都千代田区で=尾籠章裕撮影

 さんさんと日が差しているビル下の広場は白々として人っ子一人居ない。

 子どものときに何かのマンガで見た一ページである。

 核戦争後の世界で、放射能が充満し、人間は地下に大都市を作って生活しているのだった。

 光はなぜか孤独に通じる。光も激しければ生命を焼き殺すからであろうか。音も無くすべてを死滅させることにおいて、太陽の光と放射能は同じだ。幼いころ、母の手伝いをして布団を干すときに「お日様に当たるとばい菌はみんないなくなるのよ」と教わった。布団を干した日の夜は、寝るときにふかふかしてお日様の匂いがして幸せだった。それらの記憶が、マンガのページをきっかけに、砕け散った。

 新型コロナウイルスが、これまでのインフルエンザなどと異なり夏でも衰えないと聞いたときも、似たような衝撃を受けた。

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