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新国立劇場オペラ公演 8カ月ぶり再開 ブリテン「夏の夜の夢」新制作上演

撮影:寺司正彦 提供:新国立劇場

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 新国立劇場オペラパレス(オペラ劇場)が4日、約8カ月ぶりにオペラ公演を再開させた。この日の演目は20世紀、英国で活躍したベンジャミン・ブリテン作曲の歌劇「夏の夜の夢」の新制作上演(デイヴィッド・マクヴィカー原演出、レア・ハウスマン演出)で、指揮は当初予定されていたマーティン・ブラビンスが来日できなかったことから、代わって飯森範親が務めた。

撮影:寺司正彦 提供:新国立劇場

 シェイクスピアの原作を作曲家自身と盟友のテノール歌手ピーター・ピアーズが台本化し1960年に初演された作品で、2004年にベルギー・ブリュッセルのモネ劇場で新制作されたマクヴィカー演出のプロダクションを、美術を担当したレイ・スミスがより現代的なタッチで手直しした幻想的な舞台。さらにソーシャル・ディスタンスの確保や飛沫(ひまつ)感染防止のための措置を施したうえで、「ニューノーマル時代の新演出版」と銘打っての上演となった。

 入館に際しては検温と手指消毒、感染者が出た場合に備えて入場者の連絡先登録などの対策を徹底。飲み物などを販売する売店も開かれなかった。客席は約1000人と定員の60%を割る収容で観客相互の距離は保たれていた。クラシック音楽のコンサートやオペラ公演に関しては国の収容制限が緩和されたことから、今後の公演は観客数が増えていくことも予想される。

 指揮者のブラビンスだけでなく海外アーティストの来日がリハーサル開始までかなわなかったため、キャストは藤木大地(オーベロン)、平井香織(タイターニア)、河野鉄平(パック)らオール日本人歌手となったがいずれも水準を十分に満たす歌唱と演技を披露。飯森の指揮の下、小編成の東京フィルハーモニー交響楽団が精緻なアンサンブルで公演成功を支えた。終演後の客席は、飛沫を防ぐためブラボーを封印しつつも盛大な喝采に包まれた。

撮影:寺司正彦 提供:新国立劇場

 新国立劇場では前シーズン途中から、5演目連続でキャンセルが続いており、今年2月以来の公演再開となった。芸術監督の大野和士はプログラム誌に掲載したあいさつの中で「(2020/2021シーズンは)今後よほどのことがない限り、全プログラムをキャンセルすることなく、予定通り上演していくことを第一の目標として掲げております」と表明しており、感染防止対策を徹底しながら上演を続けていく方針。なお、「夏の夜の夢」は今月6日、8日、10日、12日にも公演が予定されている。(宮嶋 極)

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