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新・コンサートを読む

疾駆するカデンツァ 服部百音によるベートーベンの協奏曲=梅津時比古

カデンツァを弾く服部百音=東京フィルハーモニー交響楽団提供

 多くの協奏曲にはカデンツァと指定される部分がある。その部分は作曲されていないため、ソリストはオーケストラの伴奏から離れて1人で自由に音楽を奏でる。基本的に協奏曲に特有のもので、協奏曲の成り立ちを示すものだろう。即興性が徐々に減らされてきたクラシックにおいて、ジャズやロックの即興性と最も近い部分でもある。

 モーツァルトやベートーベンの時代の作曲家は、自作のコンサートを開いて収入を得ることが経済的基盤のひとつであった。そのとき、オーケストラをバックに自らがソリストとして登場する協奏曲は、自分を印象づける絶好の形式であった。中でもカデンツァは自由自在に自らをアピールできる。作曲者自身ではなく他の人がその曲を演奏するときも、カデンツァは演奏者の特徴、個性を大いに発揮する場となった。だが、作曲者は徐々に自…

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