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先月のピカイチ 来月のイチオシ

コロナ禍で世界水準の委嘱作品を初演 新国立劇場「アルマゲドンの夢」……20年11月

新国立劇場「アルマゲドンの夢」上演後のカーテンコールより、作曲した藤倉大(中央)や大野和士(中央右)ら 撮影:寺司正彦 提供:新国立劇場

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 クラシック音楽の世界では今夏以降、感染対策を施しながら公演開催を徐々に本格化させてきた。とはいえ、その数は通常時に比べるとまだまだ少ない。そこで12月の「先月のピカイチ、来月のイチオシ」では選者の皆さんに今秋以降に行われた演奏会・オペラの中からピカイチを、来年1月から3月に開催が発表されている公演(2020年12月15日時点)からイチオシをチョイスしていただいた。

◆◆9~11月◆◆ 東条碩夫(音楽評論家)選

〈新国立劇場「アルマゲドンの夢」世界初演〉

11月18日(水)新国立劇場オペラパレス

大野和士(指揮)/リディア・シュタイアー(演出)/東京フィルハーモニー交響楽団/ピーター・タンジッツ(クーパー・ヒードン)/セス・カリコ(フォートナム・ロスコー/ジョンソン・イーヴシャム)、他 

藤倉大:オペラ「アルマゲドンの夢」

〈第49回サントリー音楽賞受賞記念コンサート 読売日本交響楽団〉

10月6日(火)サントリーホール

鈴木優人(指揮)/児玉桃(ピアノ)/読売日本交響楽団

メシアン:「峡谷から星たちへ」

コロナ禍の中にあって世界初演が敢行された藤倉大の新作オペラ「アルマゲドンの夢」は、鮮烈で表情豊かな音楽と精緻な舞台に加え、世界最終戦争を題材にしたドラマの内容も今日性に富んで、観(み)る者に強い印象を与えた。大野和士が芸術監督として制作したプロダクションの傑作と言えよう。また、メシアンの「峡谷から星たちへ」は、来日できなかったカンブルランに代わり登場した鈴木優人が事前の予想を上回る卓越した指揮。読響と児玉桃の好演と併せ、輝かしい受賞記念コンサートとなった。

◆◆21年1~3月◆◆ 東条碩夫(音楽評論家)選

びわ湖ホールの「ローエングリン」で指揮を務める芸術監督・沼尻竜典 (C)RYOICHI ARATANI

〈びわ湖ホール プロデュースオペラ「ローエングリン」〉

2021年3月6日(土)、7日(日)びわ湖ホール

沼尻竜典(指揮)/粟国淳(演出)/京都市交響楽団/福井敬/横山恵子/安藤赴美子/黒田博、他

ワーグナー:歌劇「ローエングリン」(セミステージ形式上演)

※12月15日現在、チケットの販売を延期しています

〈4オケの4大シンフォニー2020〉

2021年3月3日(水)フェスティバルホール(大阪)

井上道義(指揮)大阪フィルハーモニー交響楽団/オーギュスタン・デュメイ(指揮)関西フィルハーモニー管弦楽団/飯森範親(指揮)日本センチュリー交響楽団/外山雄三(指揮)大阪交響楽団

ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」/第5番「運命」/第6番「田園」/第7番

4年にわたる「ニーベルングの指環」舞台上演で日本のオペラ界に名をとどろかせたびわ湖ホール、次のワーグナーは「ローエングリン」だ。引き続き芸術監督・沼尻竜典が指揮。新型コロナ感染防止対策のため今回は舞台上の動きを抑えたセミステージ形式を採るが、映像演出を加えるなどして面白さを出すという。一方「4オケ」は、大阪の大オーケストラ4団体が一堂に会して順に各々1曲ずつ演奏する名物イベントで、各楽団が腕によりをかけて競い合い熱演するという面白さがある。


◆◆9~11月◆◆ 柴田克彦(音楽ライター)選

〈小山実稚恵「ベートーヴェン、そして…」第3回 知情意の奇跡〉

10月2日(金)Bunkamuraオーチャードホール

小山実稚恵(ピアノ)

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第30番/J・Sバッハ:ゴルトベルク変奏曲

シリーズ「ベートーヴェン、そして…」を展開中の小山実稚恵。現在、第3回の公演のダイジェスト版がBunkamuraオーチャードホールのページで公開されている (C)堀田力丸 写真提供Bunkamura

〈ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2020〉

11月8日(日)ミューザ川崎シンフォニーホール

ヴァレリー・ゲルギエフ(指揮)/デニス・マツーエフ(ピアノ)/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

プロコフィエフ:バレエ組曲「ロメオとジュリエット」より/同:ピアノ協奏曲第2番/チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

小山実稚恵の「ベートーヴェン、そして…」は、この名手が一段熟した境地に達していることを、11月の第4回共々明示した公演。ニュアンス豊かで味わい深いベートーヴェンのソナタ第30番、温かく優しく、それでいて引き締まった「ゴルトベルク」のいずれも深く心に染み入った。ウィーン・フィルは、久々に聴いた欧州一流オーケストラの演奏で、音の質感や〝音楽する〟力の根本的な違いを、改めて痛感させられたことへの一票。

◆◆21年1~3月◆◆ 柴田克彦(音楽ライター)選

首都圏や浜松での5公演のほか、日本センチュリー響との共演を予定しているイザベル・ファウスト (C)Felix Broede

〈イザベル・ファウスト〉

2021年1月23日(土)川口総合文化センター・リリア、1月24日(日)三鷹市芸術文化センター風のホール、他

イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)/アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)/トゥーニス・ファン・デァ・ズヴァールト(ホルン、24日他※)

シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番/ブラームス:ホルン三重奏曲(※)、他

〈チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ〉

2012年3月14日(日)サントリーホール 

ウラディーミル・フェドセーエフ(指揮)/アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ)/チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ

チャイコフスキー:弦楽セレナーデ/チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲/ハチャトゥリアン:バレエ音楽「ガイーヌ」、組曲「仮面舞踏会」(フェドセーエフ・セレクション)

来日の可否を案じても始まらないので、ともかく個人的に期待する2組を挙げておいた。ファウストは今聴き逃せないヴァイオリニストの筆頭格。シューマンのソナタ2曲、ナチュラル・ホルンの名手ズヴァールトとの共演など具体的な楽しみもあるが、どの公演どの演目においても、虚飾皆無の深い音楽をしかと堪能したい。チャイコフスキーSOは、88歳の名匠の「ガイーヌ」&「仮面舞踏会」をひたすら熱望する、特に個人的な期待もの。


◆◆9~11月◆◆ 池田卓夫(音楽ジャーナリスト)選

〈新国立劇場「アルマゲドンの夢」世界初演〉

11月18日(水)新国立劇場オペラパレス

大野和士(指揮)/リディア・シュタイアー(演出)/東京フィルハーモニー交響楽団/ピーター・タンジッツ(クーパー・ヒードン)/セス・カリコ(フォートナム・ロスコー/ジョンソン・イーヴシャム)、他 

藤倉大:オペラ「アルマゲドンの夢」

藤倉大の3作目のオペラ「アルマゲドンの夢」。現在の状況を考慮した演出も評判を呼んだ 撮影:寺司正彦 提供:新国立劇場

〈ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2020〉

11月8日(日)ミューザ川崎シンフォニーホール

ヴァレリー・ゲルギエフ(指揮)/デニス・マツーエフ(ピアノ)/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

プロコフィエフ:バレエ組曲「ロメオとジュリエット」より/同:ピアノ協奏曲第2番/チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

「アルマゲドンの夢」は1997年の新国立劇場オープン後初めて、世界に通用する水準の委嘱新作だった。ハリー・ロスの英語台本、藤倉大の音楽、リディア・シュタイアーの演出、大野和士の指揮がかみ合い、先端的な表現と大衆性を兼ね備えた舞台を現出させた。企画が決まった当初は予想できなかった、新型コロナウイルス感染症と向き合う世界にも対応した鋭い時代精神をおよそ90分のコンパクトなサイズに散りばめたのは素晴らしい。オーストリア、日本両国政府の合意で特例的に実現したウィーン・フィル、ゲルギエフの来日では、日本との強い結びつきを再確認した。

◆◆21年1~3月◆◆ 池田卓夫(音楽ジャーナリスト)選

ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管の日本ツアーで指揮を務めるトマス・セナゴー(C)Martin Bubandt

【公演中止】〈東芝グランドコンサート ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団〉

2021年2月23日(火・祝)サントリーホール、25日(木)愛知県芸術劇場コンサートホール、他

トマス・セナゴー(指揮)/竹澤恭子(ヴァイオリン)/ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団

アデス:〝Powder Her Face〟より「Three-piece Suite」/ブルッフ:「スコットランド幻想曲」/マーラー:交響曲第1番「巨人」

〈二期会創立70周年記念公演「タンホイザー」新制作〉

(フランス国立ラン歌劇場との提携公演)

2021年2月17日(水)、18日(木)、20日(土)、21日(日)東京文化会館大ホール

アクセル・コーバー(指揮)/キース・ウォーナー(演出)/読売日本交響楽団/二期会合唱団/狩野賢一、長谷川顯(ヘルマン)/片寄純也、芹澤佳通(タンホイザー)/大沼徹、清水勇磨(ヴォルフラム)/田崎尚美、竹多倫子(エリーザベト)/板波利加、池田香織(ヴェーヌス)、他

リヒャルト・ワーグナー:「タンホイザー」

ブルッフの「スコットランド幻想曲」を竹澤のソロ、スコットランドのオーケストラで聴ける機会は貴重だ。楽団は34年ぶりの来日、デンマークの指揮者セナゴーは初来日だ。コロナ禍で外国人ソリストの来日が途絶えた時期、竹澤は国内オーケストラとの協奏曲、ベートーヴェン生誕250周年にちなむソナタのリサイタルなどを通じ八面六臂(ろっぴ)の活躍、日本が生んだ世界的ヴァイオリニストの力量を改めて示した。次点は東京二期会が2月中旬、東京文化会館で上演する「タンホイザー」。新国立劇場最初の「指環」通し上演(トウキョウ・リング)を手がけたキース・ウォーナーの演出、アクセル・コーバー指揮読売日本交響楽団の管弦楽という強力なお膳立てで片寄純也、芹澤佳通の題名役をはじめとする日本のワーグナー歌手が勢ぞろいする。


◆◆9~11月◆◆ 毬沙琳(音楽ジャーナリスト)選

〈新国立劇場「アルマゲドンの夢」世界初演〉

11月21日(土)新国立劇場オペラパレス

大野和士(指揮)/リディア・シュタイアー(演出)/東京フィルハーモニー交響楽団/ピーター・タンジッツ(クーパー・ヒードン)/セス・カリコ(フォートナム・ロスコー/ジョンソン・イーヴシャム)、他 

藤倉大:オペラ「アルマゲドンの夢」

〈ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2020〉

11月9日(月)サントリーホール

ヴァレリー・ゲルギエフ(指揮)/デニス・マツーエフ(ピアノ)/堤剛(チェロ)

プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番/チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲イ長調/ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1910年版、全曲)/J・シュトラウス2世:ワルツ「ウィーン気質」(アンコール)、他

出演者、演目の変更などコロナ禍に適応しながら劇場公演が再開され、生演奏の感動を享受できる日々の有り難さを痛感している。そのような状況下、海外スタッフ、キャストを交えて世界初演となった「アルマゲドンの夢」をまず挙げたい。

新国立劇場の舞台機構、秀逸な合唱団など劇場の強みを作曲の藤倉大、演出のリディア・シュタイアーらが存分に生かして創作、オペラ芸術監督大野和士の劇場人としての本領発揮で世界に発信できる作品となった。奇しくも世界的な危機に直面し、自由な行動が制限される今だからこそ「アルマゲドンの夢」が突きつけるテーマが一層重く感じられる。

ウィーン・フィルの来日公演はいろいろな点(渡航者隔離期間免除、滞在・移動の条件、満席のホール等)で別格。ステージ上でディスタンスを取らないのがウィーン・フィルという妥協を許さない姿勢は、その濃密でまろやかな唯一無二の響きを聴けば誰もが納得するところだろう。豪快で圧倒的なマツーエフのプロコのピアノ協奏曲に始まり、ゲルギエフらしさ全開で壮大な物語の世界に誘う「火の鳥」、アンコールのウィンナ・ワルツまで別次元へ旅をしたような体験となった。

◆◆21年1~3月◆◆ 毬沙琳(音楽ジャーナリスト)選

〈都響スペシャル2021(1/12、13)〉

2021年1月12日(火)東京文化会館大ホール、13日(水)サントリーホール

エリアフ・インバル(指揮)/東京都交響楽団

ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」より〝前奏曲と愛の死〟/ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」(ノヴァーク:1873年初稿版)

1月定期に代わる「都響スペシャル」で指揮を務めるエリアフ・インバル 提供:東京都交響楽団 (C)Rikimaru Hotta

〈二期会創立70周年記念公演「タンホイザー」新制作〉

(フランス国立ラン歌劇場との提携公演)

2021年2月17日(水)、18日(木)、20日(土)、21日(日)東京文化会館大ホール

アクセル・コーバー(指揮)/キース・ウォーナー(演出)/読売日本交響楽団/二期会合唱団/狩野賢一、長谷川顯(ヘルマン)/片寄純也、芹澤佳通(タンホイザー)/大沼徹、清水勇磨(ヴォルフラム)/田崎尚美、竹多倫子(エリーザベト)/板波利加、池田香織(ヴェーヌス)、他

リヒャルト・ワーグナー:「タンホイザー」

在京オーケストラも徐々に14日間待機の時間を確保して海外音楽家の来日を再開させている。1月の都響に登場予定のエリアフ・インバルは当初合唱を伴うショスタコーヴィチの「バービイ・ヤール」を振る予定だったが、「トリスタンとイゾルデ」からブルックナーの第3番とワーグナーに所縁のある内容に変更された。いずれにしろ聴きごたえのあるプログラムであることには変わりない。

「タンホイザー」では、バイロイト音楽祭でも活躍の場を広げている指揮のアクセル・コーバーが読響からどんなワーグナーの響きを引き出すのか楽しみだ。また、トーキョー・リングで忘れられない舞台を演出したキース・ウォーナーが建築家でもあるボリス・クドルチカに装置デザインを委ねた舞台にも注目したい。


◆◆9~11月◆◆ 宮嶋極(音楽ジャーナリスト)選

〈ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2020〉

11月13日(金)サントリーホール

ヴァレリー・ゲルギエフ(指揮)/堤剛(チェロ)/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ベートーヴェン:序曲「コリオラン」/チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲/リヒャルト・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」

サントリーホールでは追加公演を含む5公演とマスタークラス他を行ったゲルギエフとウィーン・フィル (C)サントリーホール

〈NHK交響楽団11月公演(11/25,26)〉

11月25日(水)、26日(木)サントリーホール

原田慶太楼(指揮)/NHK交響楽団

バーンスタイン:「オン・ザ・タウン」~〝3つのダンス・エピソード〟/G・ウォーカー:「弦楽のための叙情詩」/ピアソラ:「タンガーソ(ブエノスアイレス変奏曲)」/コープランド:バレエ組曲「アパラチアの春」/マルケス:ダンソン第2番

新型コロナウイルスの感染拡大以降、初にして唯一の海外メジャー・オケの日本公演。ウィーン・フィルの華やかな響きがいつにも増して心に染みた。「英雄の生涯」でコンマスを務めたのはアルヴェナ・ダナイローヴァ。178年もの伝統を誇る同オケ初の女性コンマスが見事なソロを披露し万雷の喝采を浴びる姿に時代の変化を感じた。ゲルギエフに促されて何度も立たされる彼女にもうひとりのコンマス、フォルクハルト・シュトイデが嫉妬の表情を浮かべていたように感じたのは筆者だけであろうか。時代の変化といえば、N響の定期に相当する公演でキューバのダンスを含むアメリカ音楽のプログラムが組まれたことも一時代前までは考えられなかったことであろう。N響メンバーのノリもよくコロナ禍の憂さが吹き飛ぶような楽しいステージだった。

◆◆21年1~3月◆◆ 宮嶋極(音楽ジャーナリスト)選

〈東京・春・音楽祭 ブルーノ=レオナルド・ゲルバー80歳記念リサイタル①〉

2021年3月19日(金)東京文化会館小ホール

ブルーノ=レオナルド・ゲルバー(ピアノ)

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番「月光」/同第21番「ワルトシュタイン」/同第15番「田園」/同第23番「熱情」

ゲルバーは「東京・春・音楽祭」出演のほか、日本センチュリー響や日本フィルとの共演、また奈良や宇都宮でのリサイタルも予定している (C)Piano à Lyon

〈東京・春・音楽祭 子どものためのワーグナー「パルジファル」〉

(バイロイト音楽祭提携公演)

2021年3月27日(土)、28日(日)、31日(水)、4月3日(土)、4 日(日)三井住友銀行東館ライジング・スクエア1階

指揮:ダニエル・ガイス/監修・芸術監督:カタリーナ・ワーグナー/大沼徹(アムフォルタス)/河野鉄平(ティトゥレル)/斉木健詞(グルネマンツ)/片寄純也(パルジファル)/友清崇(クリングゾル)/田崎尚美(クンドリ)/東京春祭オーケストラ、他

アルゼンチン系オーストリア人の名ピアニスト、ブルーノ=レオナルド・ゲルバー80歳の誕生日当日の演奏会。小児まひを克服し活動を本格化させた1970年代から80年代にかけての目覚ましい活躍ぶりを知る者にとっては、体調の問題があるのだろうが最近の活動量は少し寂しさを感じるものがあった。今回は得意のベートーヴェン・プログラムで円熟の境地を示してくれることが期待される。東京・春・音楽祭で2019年から始まった「子どものためのワーグナー」、来年の演目は「パルジファル」である。子ども向けに長大の作品を約1時間に短縮してそのエッセンスを分かりやすく伝える。子どもだけでなくワグネリアンにもお勧めだ。

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